「笑顔のもたらすもの」
暦の上ではもう秋だが
まだまだ夏の名残がいっぱい。
特に今年の夏はオリンピックもあり
いつも以上にヒートアップした方も多いだろう。
そのオリンピックとともに
恒例の夏の甲子園もまた
たくさんの感動があった。
かつて自分の高校時代に
重ね合わせることもあるからだろうけど・・
しかし時代ともに
その甲子園もいろいろな部分で
様変わりをしているのも事実。
最近特にテレビ中継を見て思うのは
試合中に笑顔や、柔和な表情の
監督が随分と増えたということだ。
以前、このコラムにも書かせていただいたが
私の高校時代には監督と選手
先輩後輩の間には対話というものは
存在しなかったと言っても過言じゃない時代。
監督や先輩の話を聞く時は
常に直立不動で聞く・・
心は常に緊張状態。
その指示や忠告は絶対で
何としても指示を守ろう、
徹底しよう、その通りにしよう、
なんとしてもやらねば!
さもなくば・・・・
そこに待っているのは
ケツバットだったり、
げんこつだった。
誤解のないように言えばそれは
監督や先輩なりの愛情であったり(そう信じたい)
なんとか選手たちを勝たせてあげたいという
思いであったり・・
甲子園に行かせてあげたいという
思いがあったからこそだとは思う。
ただ、今こうして自分がコミュニケーションというものを
学んだからこそ言えるのだけれど・・
選手に力を発揮してもらうためには、
それなりのコミュニケーションの
取り方が大事なんだと思う。
ある意味、以前、私が高校生の時には
多くの監督がそうだったように
恐怖、緊張状態を持たせて試合を
進めることが効果を発揮したことも多かったのではないだろうか。
それが、色々な意味で時代が変わった今では
違うやり方で常に力を出し切れること、
持っている自分の能力をだしきること
練習でやったこと、身につけたことを
実際の試合でそのまま出せる・・
そういう状態を作ってあげることが
監督の一つの役割じゃないかと思う。
そんな状態を作るためには・・
リラックスした状態
素の自分でいること・・
ありのままの自分とでも言おうか
そんなことが求められていると思う。
「監督に笑顔が増えてきた」
というのはそういうことに
時代背景や選手の気質が変わった今では
気づき始めたのではないかと思う。
もっとも・・・それは
試合の時だけの笑顔じゃなく
日頃からそういうコミュニケーションをとっている
それが、そのまま試合に出ているんじゃないかと思う。
ピンチやチャンスに自分がその場面に立つ時
ベンチからの監督が笑顔で頷いてくれていたら
選手はどんなに勇気づけられるだろう!
そしてだからこそリラックスして
一球に集中できるのでないだろうか。
最近の甲子園を見て・・
そんなことをつくづく感じる。
同様に私たちの日常でも
笑顔で人に接するその
メリットは計り知れない。
それも自然な笑顔だ。
それは初対面の人ならまずは
第一印象というものが
とても大事になってくるし
常日頃、顔を合わせている人であっても
まずは笑顔で入ることがいつもできたら
どうだろうか?
確実に相手はリラックスして・・
心を開く可能性は高くなるのではないだろうか。
コミュニケーションのまずは
第一歩として、笑顔の大切さを
再認識させてもらった今年の私の夏でした。
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