コラムCOLUMN
もしもSMAPが質問型を身につけていたら・・
スマップ解散のニュースが衝撃的に走った。
その反響の大きさを見て、改めて人気や影響力の
強さを改めて感じた方も多いだろう。
この決断に至るまで、メンバーや関係者の苦難は
想像を超えるものであっただろうと思う。
いろいろな話し合いも持ったことだろう。
そういう中、解散に至った理由が
メディアから聞こえてくるものは
いい印象じゃないものが多い気がする。
本当のところは、当の本人たちに聞いてみないと
絶対にわからないだろう。
メディアの話を鵜呑みにするわけにはいかない。
それでも、残念に思うのは
メンバー同士の確執が
伝えられているから。
お互いにいろいろな思い抱かえて
28年もやってきた仲間である。
その間には考えや意見の食い違いがあって当然
当たり前のようにあったはず。
それも乗り越えてきたはずだったろう・・
コミュニケーションは距離が近いほど難しいと言われる。
つまり関係が密なほど難しいと言われる。
これはキャッチボールをイメージするとわかりやすい。
距離の離れている相手にボールを投げる時は、案外気楽に投げられる場合が多い。
これは関係性が密じゃない人と同じで、言葉は悪いが、あまり気を使わなくてもいいから。
しかしその距離が近ければ近いほど正確性が求められる。
しかも相手が気持ちよく受け取ってもらえるには、
力の入れ具合や、どこに投げれば相手が受け取りやすいか
より正確性が要求される。微妙な加減などがいる。
家族、親子、兄弟や親しい友人などの
コミュニケーションなどもこれだろう。
SMAPのメンバーもおそらくこれほど長い間
グループとして活動をしてきた中で
その関係性の深さは相当なものがあっただろう。
もしも、SMAPのメンバーが
質問型コミュニケーションを学んでいたら・・
質問型コミュニケーションの根底は
常に相手を尊重することにある。
人は皆想い考え、価値観は違う。それがあるからこそ、
自分と相手と意見が違っていても
「あなたはどう感じているんだ」「そうなんだ、なるほど」と共感ができる。
お互いの思い、考えを認めあえる。
SMAPのメンバーがお互いを尊重していなかったのでは
ということでは決してない!
そういう風に対話を積み重ねていたかもしれないし
そうでないかもしれない。 それはわからない。
ただ、質問型をメンバーが身につけていたなら
解散までは避けられたのかもしれないなと思ってしまうのだ。
仮に、解散は避けられなかったとしても
我々があまり耳にはしたくない・・
メンバー同士の確執までは至らず・・・
お互いを尊重しながら・・・
次の道をお互い気持ちよく進めたのではないか・・
多くのファンも今ほど傷つくとはなかったかも・・・
そんなことを感じた。
昨年、中央省庁において幹部候補の方々に
この質問型コミュニケーションの研修講師を
させていただいた。
その時に北海道から受講された
検察事務官の方から
「これを学んだら、世界が平和になると思いました」
という感想をいただいた。
この言葉は私の心に強く焼きついて
以来、この仕事の支えにもなっている。
SMAP解散のニュースを聞きながら
この言葉を改めて思い出し・・
「もしも、質問型を知っていたら・・」
そしてこれを身につけていたなら・・
どんなに多くの人たちが・・
悲しまず、苦しまずに済んだのかもしれない
そんな風に思わずにはいられなかった。
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