コラムCOLUMN
今どきの40代上司は、新卒若手社員から見て、ダメな上司なのか?
先日、大手企業に勤める40代のマネージャーから、
「本当に最近の新卒社員は頭はものすごく頭が良くて、
資料とか作らせたら最高にいいんだけど、
どうもチームになじんでいかない」
といったような話を伺いました。
こういった話って、最近よく耳にしますよね。
もう少し詳しく聞いてみると、
「自分達の時は、先輩について見て学んだものだけど、
最近の子は「教えてもらっていないから出来ません!」
と言ってやろうとしない」
ということなのです。
これもすごくよく耳にする話ですよね(^^;
そして「先輩側の気持ちわかる!!!」と大きく共感する世代や人と、
いやいや「本当に上司がちゃんと言ってもわかってもらえないので、どうしていいかわからないんだよね」と
いうことに共感する世代や人がいるかと思います。
こういう時、世の中では、上司が今の部下を理解して、
きちんと教えるようにしましょう!という意見の方が多くて、
部下の方に、もっとこうしましょう!という意見はちょっと少ないように感じます。
勢いのある若者に、管理者達は、言われることはわかるんだけどさ、、、
ということを感じる人が多いでしょうかね。
私自身も管理者世代なので、すごく気持ちはわかります。
こんな時に、本当にどうすれば良いのか?
という根本的な解決策がなかなか見えていないという場合、
一体どうすれば良いのでしょうか?
私自身も考えたのですが、以前、職場の上司から言われた言葉で、
すごく印象に残っていて、今も自分の大きな教訓となっている言葉があります。
「何か人と人との問題が起きたとき、どちらかが100%悪いということは存在しない」
という言葉です。
これを聴いた時に、私はすごくそうだなと感じました。
例えば、、、ですが、夫婦喧嘩で、こんなことがあったとします。
妻「あなたは、いつも自分したいことばかりして、私にもしたいことがあるのに全然出来ない」
このような話を聞くと、一般的には、勝手な夫と我慢する妻という構図に見えて、
もっと夫は妻のしたいことやらせてあげないと、という事になりがちです。
しかし、先ほどの
「何か人と人との問題が起きたとき、どちらかが100%悪いということは存在しない」
に照らし合わせて考えた時であったり、夫の言い分からしてみたら、
夫「いやいやしたいことがあるなら言えばいいじゃん、がまんしてるのはそっちでしょ」
ということになるわけです。
つまり、両方に要因があるとしたら、
夫はもっと、我慢しがちは妻を察して、自分から聞いてあげるなど気遣いが必要かもしれないし、
妻はもっと、自分からこうしたい!ということを伝えることが必要だったかもしれないのです。
このように考えると、先ほどの上司と部下の話ですが、
例えば、
上司は、時代の変化をしっかりと受け止めて、部下に感覚ではなくマニュアルとして、
整備する努力をして教えていくようにする必要があるでしょうし、
部下は部下で、
そのような文化に育っていない上司を理解し、
「教えてもらっていないから出来ません!」ではなく、
「しっかり出来るようになりたいので、マニュアルのようなものを作っていただき教えてもらえませんか?」
といったことを言えるようになる必要があるかもしれません。
どちらにせよ、どの事例にせよ、
本質は、
「ものの見方・捉え方は人それぞれ」であるからこそ、
相手を知るというコミュニケーションが必要ですし、
相手から見て、穏やかに言いたいことを言いあえるような、
雰囲気をしっかりとつくりながらのコミュニケーションを
お互いが出来ていない。
ということのように感じます。
そもそも、若い人でも上司でも、
コミュニケーションもしっかりと学んだわけではなく、
見よう見まねで覚えてきているわけです。
この人間関係やコミュニケーションに悩みをお持ちなのであれば、
チームや組織全体で、このコミュニケーションの原理原則と、
具体的な方法を「出来るようになる」ことが大切なのではないかと、
私たちは考えます。
つまり、どちらがいい悪いということを主張しあっても意味がなく、
(だから言わないというのは違いますよ)
もっとお互いを思いやりながら、お互いが心地よく進んでいくためには、
どうしたらよいのか?
ということを一緒に考えていくコミュニケーションが、
必要なのではないでしょうか?
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