コラムCOLUMN
対話がかみ合わないのは、この“質問”が足りないから
1on1ミーティングの定義とは?あなたの認識、ズレていませんか?
1on1ミーティングの定義は人それぞれ
「1on1ミーティング」と聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?
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ただの1対1のビジネス会話
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部下主体で話す成長支援の場
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上司が評価をする面談
実は、このように人によって1on1ミーティングの捉え方は大きく異なります。定義がずれていると、対話の方向性が噛み合わず、期待する効果が得られないことも。
今回は、1on1ミーティングの本来の意義や、定義を統一することの重要性について解説します。
目次
1.1on1ミーティングの定義がズレると起こる問題
1on1ミーティングの目的や意義が異なると、次のような問題が発生しやすくなります。
1. お互いの期待が違う
上司は「成長支援の場」と考えていても、部下は「評価面談」だと思っていたら、安心して話せる場にはなりません。
2. 会話が深まらない
「ただ1対1で話すこと」が1on1の目的だと捉えていると、雑談で終わってしまい、本来の意義を果たせません。
3. 目的が達成されない
例えば、会社のビジョンの浸透や成長支援のために実施しているのに、実際には単なる業務確認の場になっていたら、本来の目的を達成できません。
2.1on1ミーティングの定義を統一するためのポイント
こうしたズレを防ぐためには、1on1ミーティングの定義を統一し、関係者全員の認識を揃えることが重要です。
1. 事前にゴールを明確にする
1on1ミーティングを実施する前に、「このミーティングで何を達成したいのか」を明確にしましょう。
例えば、
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会社のビジョンを浸透させる
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部下の成長を支援する
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業務の進捗状況を確認する
など、目的をはっきりさせることで、1on1の時間を有意義に使うことができます。
2. 上司と部下の共通認識を持つ
上司と部下が同じ理解を持っていなければ、1on1ミーティングはうまく機能しません。
「あなたにとって1on1ミーティングとは?」と問いかけ、お互いの認識を確認し、すり合わせておくと良いでしょう。
3. 質問を活用し、対話を深める
上司主導の一方通行な会話ではなく、部下が主体的に話せるよう、質問を活用するのも効果的です。
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「〇〇さんにとって、仕事のやりがいとは?」
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「今、一番チャレンジしていることは?」
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「今後のキャリアについて、どう考えていますか?」
このようなオープンクエスチョンを取り入れることで、より深い対話が生まれます。
3.1on1ミーティングを成功させるための具体例
例えば、ある企業では次のような形で1on1ミーティングを実施し、大きな成果を上げました。
ケース1:成長支援のための1on1
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目的:部下のスキルアップと成長支援
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方法:部下主体の対話を重視し、上司は質問を活用
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結果:部下が自ら課題を発見し、主体的に行動できるようになった
ケース2:ビジョン浸透のための1on1
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目的:会社のミッションやビジョンを理解し、行動に移す
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方法:ビジョンについての対話を中心に実施
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結果:社員のエンゲージメントが向上し、主体的に動く人が増えた
このように、目的に応じて1on1ミーティングのスタイルを変えることで、より効果的な対話が可能になります。
4.まとめ
1on1ミーティングの定義が人によって違うと、意図しない方向に進んでしまうことがあります。
そのため、
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目的を明確にする
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上司と部下の認識をすり合わせる
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質問を活用し、対話を深める
この3つを意識しながら実施することで、より有意義な1on1ミーティングを実現できます。
あなたの職場では、1on1ミーティングの定義は統一されていますか?
ぜひ、この機会に見直してみてくださいね!
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
それでは、良い一日を!
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