コラムCOLUMN
私達は自分の声をあげる必要がある
自分の気持ちを“声に出す”勇気──巻かれないための自分軸の育て方
「なんとなくモヤモヤしたけど、言えなかった…」
「違和感があったけど、空気を壊したくなかった」
「あとから“あのとき、なんで言えなかったんだろう…”と自己嫌悪に陥る」
そんな経験、ありませんか?
社会の中で、職場で、そして人間関係の中で、
私たちはつい“自分の気持ち”を飲み込んでしまいがちです。
でも、それが積み重なったとき、私たちの心には確実に傷がついていきます。
今回は、「自分の声を大切にする」ことの重要性、
そしてそのために今日からできる小さな習慣について、
具体例を交えてお話ししていきます。
目次
- 【1】なぜ私たちは“自分の気持ち”を言えなくなるのか?
- 【2】“普段の小さな我慢”が、心のブレーキになる
- 【3】巻かれないために必要なのは「自分を大切にする視点」
- 【4】いざという時に声を出せる人の共通点とは?
- 【5】勇気を育てる、小さな習慣3つ
- 【6】“声をあげる”ことは、未来の自分を守ること
- 【まとめ】強く優しく、自分を守れる人でありたい
【1】なぜ私たちは“自分の気持ち”を言えなくなるのか?
まず最初に考えたいのは、「なぜ自分の気持ちを言えなくなるのか?」という問いです。
これは決して、意思が弱いとか、性格の問題ではありません。
多くの場合、それは周囲との関係性や空気を読みすぎる環境によって起こっています。
たとえば:
-
上司や先輩に逆らえない職場の雰囲気
-
「自己主張=ワガママ」と受け取られそうな不安
-
その場の空気を壊したくないという優しさ
こうした背景がある中で、「NO」を言ったり、「違和感があります」と伝えることは、とても勇気がいることです。
【2】“普段の小さな我慢”が、心のブレーキになる
例えば、こんな小さな出来事を想像してみてください。
-
ランチの店を決める時、「どこでもいいよ」と言ってしまう
-
本当は体調が悪いのに「大丈夫」と無理をする
-
会議で意見があるのに、誰も話してないから黙ってしまう
こうした「些細な我慢」が積み重なると、自分の本音を見失っていきます。
気づけば、「自分の気持ちが分からない」「何をしたいのか分からない」という状態になってしまうことも…。
大きな問題が起きたとき、急に「意見を言おう」としても、うまく言葉にできないのは、普段から“自分の声”を出す練習をしていないからかもしれません。
【3】巻かれないために必要なのは「自分を大切にする視点」
もし誰かに、理不尽な要求や態度をとられたとき。
「嫌だ」と思いながらも、それを伝えられなかったことはありませんか?
私たちは「相手を傷つけないように」「波風を立てないように」と思うあまり、自分を守ることを後回しにしてしまいがちです。
でも、それが続くと、自分をすり減らしてしまいます。
本当に必要なのは、「自分を大切にする視点」。
つまり、「自分の気持ち・感情に気づき、しっかり言葉にして伝える」ということです。
これはわがままではなく、自己防衛です。
むしろ、“対等な人間関係”を築くために欠かせない力なのです。
【4】いざという時に声を出せる人の共通点とは?
「自分の意見をはっきり言える人」は、特別なメンタルの持ち主ではありません。
彼女たちには、ある共通点があります。
それは、普段から「小さな違和感」を無視しないこと。
たとえば…
-
「今日この服じゃなんか気分が乗らない」→服を変える
-
「今のLINE、ちょっと引っかかったな」→自分の感情を一度整理してみる
-
「あの会話、私ちょっと無理してたかも」→なぜ無理したのかを考えてみる
こうして日常の中で自分の感情をキャッチし、それを言葉にしていくことで、「いざ」というときにもしっかり自分の気持ちを伝える準備が整っていきます。
【5】勇気を育てる、小さな習慣3つ
それでは、今日からできる“自分を大切にする習慣”を3つご紹介します。
① 自分の気持ちをノートに書く
まずは「感じたこと」を否定せずに受け止める練習です。
「なんでこんなことでモヤモヤするの?」と否定せず、「私はそう感じたんだ」と認めてあげましょう。
② 小さな“NO”を言ってみる
-
「今日はそのお店じゃなくてこっちがいいな」
-
「今ちょっと疲れてるから、また今度にしていい?」
こうした“小さなNO”を練習することで、「断る=悪いこと」という思い込みを手放していけます。
③ 「本当はどうしたい?」と自分に問いかける
迷った時、誰かに合わせる前に「自分はどうしたい?」と自問自答してみてください。
答えが見つからなくても、その問いかけ自体がとても大切です。
【6】“声をあげる”ことは、未来の自分を守ること
何か大きな出来事が起きた時、「なんで私はあの時、言えなかったんだろう」と後悔する人は多いです。
でも、その瞬間に声を出すには、日々の積み重ねが必要です。
自分の違和感を無視せず、自分の気持ちに正直に生きること。
それは、未来の自分を守るための一歩でもあります。
【まとめ】強く優しく、自分を守れる人でありたい
“空気を読む”“察する”“我慢する”
──それが美徳とされる日本社会の中で、自分の声を出すことは、時に勇気がいります。
でも、それは「わがまま」ではなく、「自分を大切にする」こと。
自分の気持ちをないがしろにして、誰かの期待に応えるだけの人生は、もう終わりにしてもいいのではないでしょうか。
「本当はこう思ってるんだよ」と言える自分に。
「それは違うと思う」と伝えられる自分に。
今日から少しずつ、はじめてみませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
それでは、良い一日を。
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