コラムCOLUMN
あなたにとって“信頼されるリーダー”とは?
「結論だけ」で損してない?伝え方が変わると、関係性が深まる話
こんにちは!安井です。
突然ですが、こんな経験ありませんか?
「グループワークで発表のとき、何を話せばいいか分からなくて、
とりあえず“結論だけ”言って終わった…」
はい、これ、よくあることです。
私も昔、「えっと…私は“◯◯だと思います”…以上です」みたいな、
謎の早口でまとめたことが何度もあります。
けど、これってちょっともったいない話なんですよね。
今日は、「“結論だけ”では伝わらない理由」と、
「どう伝えれば“あなたらしさ”が伝わるのか」について、
ゆるっとお話ししたいと思います。
目次
- 【1】「結論だけ」で伝わるのは、情報。でも、それだけじゃない。
- 【2】同じ結論でも、違う人が言うとまったく違う意味になる
- 【3】「なぜそう思ったのか」を話せる人は、信頼される
- 【4】とはいえ、「全部話す」のはちょっとハードルが高い…
- 【5】背景を聞くことは、相手を知ろうとすること
- 【6】というわけで:コミュニケーションは、“背景”で深まる
【1】「結論だけ」で伝わるのは、情報。でも、それだけじゃない。
まず大前提として、結論を端的に伝えるのって、
悪いことではありません。
ビジネス書でもよく「結論ファーストが基本!」なんて言われています。
確かに、聞き手の時間を奪わないという点では、正解です。
でも、こと“人との関わり”においては、ちょっと話が違ってきます。
たとえば、ワークショップのシェアタイム。
周囲は、あなたの考えの“プロセス”や“背景”に興味を持っているのに、
そこで結論だけポーンと渡されると、「え、どうしてそう思ったの?」ってなるんです。
まるで、オチだけ聞かされた漫才みたいな状態。
面白くも、感動も、何も感じられない…。
【2】同じ結論でも、違う人が言うとまったく違う意味になる
具体的な例を出してみますね。
お題:「あなたが思う良いリーダーとは?」
Aさん:「信頼されるリーダーです」
Bさん:「信頼されるリーダーです」
同じこと言ってる!…って思いますよね。
でも実は、Aさんにとっての“信頼”は「結果を出してくれる人」。
Bさんにとっての“信頼”は「安心して相談できる人」。
この違い、すごくないですか?
つまり、“同じ言葉”でも、そこに込められた価値観や体験は、
全然違うんです。
結論だけ聞いても、その人の本当の思いや、考えの深さは見えてこない。
むしろ、背景を聞いて初めて、
「ああ、だからこの人はこう考えるんだな」って納得できたり、
心が動いたりするんですよね。
【3】「なぜそう思ったのか」を話せる人は、信頼される
じゃあ、どうしたら「背景まで伝えるコミュニケーション」ができるのでしょうか?
答えはシンプルです。
-
話す側は、「なぜそう思ったのか」「どんな出来事があったのか」をセットで話す
-
聞く側は、「どうしてそう思ったの?」「何かきっかけがあったの?」と問いかける
これだけです。
たったそれだけのことで、会話は一気に深まります。
表面的な「情報交換」から、心の中まで触れ合える「対話」になるんです。
ちなみに、これは人間関係を深める上でも超重要なスキルです。
「この人、ちゃんと話を聞いてくれるな」
「この人、自分のことを丁寧に説明してくれるな」
そんな風に感じた瞬間、信頼って一気に芽生えるものなんですよ。
【4】とはいえ、「全部話す」のはちょっとハードルが高い…
ここで一つ、正直な気持ちを言っていいですか?
「いきなりそんな背景まで全部話せるかい!」
…って思いますよね。わかります、私もです(笑)
話すのが得意な人ばかりじゃありませんし、
自分の考えを言葉にするって、思った以上に難しい。
だからこそ、いきなり完璧を目指さなくて大丈夫です。
まずは、「なぜそう思ったのか」を一文足すことからでOKです。
例えば、
「私は、信頼されるリーダーがいいと思います。
なぜなら、過去に成果を出してくれた上司にとても助けられた経験があるからです」
たったこれだけでも、聞く側の印象は全然変わってきます。
【5】背景を聞くことは、相手を知ろうとすること
そして、聞き手の姿勢もとても大事です。
もし相手が結論だけ話して終わったとき、
ちょっとだけ勇気を出して、こう聞いてみてください。
「その考えに至ったきっかけって、何かあるんですか?」
そうやって問いかけることで、相手の心の扉が少しずつ開いていきます。
それって、ただの情報交換じゃなくて、
「人と人」としての関係性を育てているということなんですよね。
【6】というわけで:コミュニケーションは、“背景”で深まる
結論だけでは、伝わらないことがたくさんあります。
むしろ、大事なのは“なぜそう思ったのか”というストーリー。
そこには、その人の価値観や経験、
感情が詰まっていて、聞く人の心を動かす力があります。
背景を話す勇気。背景を聞く優しさ。
その両方があることで、チームや人間関係はぐっと豊かになります。
ぜひ、次に誰かと話すときは、
ちょっとだけその“背景”を意識してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
それでは、良い一日を。
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