コラムCOLUMN
「何度言っても直らない…」と思った時の、たった一つの視点転換
こんにちは!安井です。
「何度言っても、また同じミスを繰り返すんですよ……」
これ、リーダー研修やマネジメントの現場でよく耳にするフレーズです。
もしかすると、この記事を読んでくれているあなたも、
心当たりがあるかもしれません。
今日はそんな「繰り返される部下のミス」に対して、ちょっと違った視点から見てみようというお話をしたいと思います。
目次
- 【1】何度もミスを繰り返すのは“能力”の問題じゃない?
- 【2】表面的な“出来事”じゃなく、“パターン”を見よう
- 【3】リーダーが見るべきは“現象”より“構造”
- 【4】イライラしたら“自分へのサイン”かも?
- 【5】具体的に何を変えればいいのか?
- 【6】「責める」から「観察する」へ
- 【7】というわけで
【1】何度もミスを繰り返すのは“能力”の問題じゃない?
「またあの人、報告漏れしてるじゃん……」
「え、締切守ってないの!? もう何度言ったと思ってるの?」
こういう場面、リーダーなら一度は経験しているんじゃないでしょうか。
このとき、つい思ってしまうのが
「注意力が足りない」とか「やる気がないんじゃないか」ということ。
でも、それって本当に“その人の能力や姿勢”の問題なのでしょうか?
答えは「必ずしもそうとは限らない」です。
【2】表面的な“出来事”じゃなく、“パターン”を見よう
たとえば、「報告漏れ」と「締切を守れない」という2つの問題。
一見、全く別のミスのように見えますよね?
でも、これらが起きている“背景”に注目してみると、
実は「自分一人で抱え込みやすい」とか、
「優先順位をつけるのが苦手」といった“行動のパターン”が共通していることがあるんです。
つまり、ミスの原因は「偶発的な失敗」ではなく、
「思考や行動の癖」が繰り返し生み出している可能性があるということ。
【3】リーダーが見るべきは“現象”より“構造”
マネジメントの役割って、
「今起きた問題を解決すること」と思われがちですが、
本当に重要なのは、「なぜその問題が繰り返されるのか」を見抜くことです。
たとえば、こんな視点を持つと、見える景色が変わってきます。
-
どんなときに、同じミスが起きやすいのか?
-
そのとき、本人はどんな心理状態にあるのか?
-
そもそも、そのミスを防げる“仕組み”はあるのか?
ここを考えずに、「またやったの!? ちゃんとやってよ!」と怒っても、
同じことの繰り返しになってしまいます。
【4】イライラしたら“自分へのサイン”かも?
「言ってもやらない部下」に対して、つい感情的になってしまうこと、ありますよね。
でも、そのイライラは実は、「自分の接し方やマネジメントの仕組みに問題があるかもよ?」というサインかもしれません。
「このミス、何度も見た気がするな……」
そう思ったときほど、自分の関わり方を振り返るチャンスです。
【5】具体的に何を変えればいいのか?
じゃあ、どうすればいいのか?
ここでは3つのシンプルなアプローチをご紹介します。
① パターンを記録する
ミスが起きたときに、「何が起きたか」だけじゃなく、
「そのときの状況」「相手の様子」「自分の指示の出し方」をメモしておくと、
見えてくる共通点があります。
たとえば…
-
月末にミスが集中する
-
打ち合わせ後に報告が抜ける
-
曖昧な指示のときだけ抜け漏れが出る
パターンって、記録しないと気づけないんですよね。
② “意識”に頼らない仕組みをつくる
「ちゃんとやってね」だけじゃ、残念ながら人は動きません。
報告が漏れるなら、チェックリストをつくる。
締切が守れないなら、途中報告を義務化する。
メモを取らない部下には、議事録テンプレを渡す。
意識ではなく、仕組みで防げるように設計することが大切です。
③ 質問で気づきを促す
「どうして同じミスを繰り返すんだろう?」と悩むときほど、
相手に聞いてみるのが一番です。
「このときって、どう感じてた?」
「何があるともっとやりやすくなると思う?」
「自分なりに、どうしたら防げそう?」
こうした問いかけがあると、相手も“自分ごと”として考え始めます。
注意ではなく、対話が生まれるんですね。
【6】「責める」から「観察する」へ
部下がミスをしたとき、「またか……」とため息をつくのは簡単です。
でも、リーダーにしかできないのは、その“繰り返し”の裏にある“パターン”を見抜くこと。
それはきっと、「責める」ことではなく、「観察する」ことから始まります。
【7】というわけで
繰り返されるミスを見たとき、まず考えてみてほしいのは、
「これは“何が起きたか”より、“なぜ起きたか”を見た方がいいかも?」という視点です。
怒る前に、仕組みを見直す。
責める前に、問いかけてみる。
そんな姿勢があるだけで、きっとチームの雰囲気も、
成果も、少しずつ変わってくるはずです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
それでは、良い一日を。
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