⾔葉だけじゃない「承認」とは?

hayashi

質問型コミュニケーションに置いての
最⼤の「承認」でもあるものとは・・・

質問型®コンサルタント・
質問型コミュニケーション協会トレーナーの
林俊⼀です。

開催にあたり賛否両論、
紆余曲折あった東京オリンピックも

無事閉幕しました。

多くの感動とスポーツのもたらしてくれる⼒を
実感された⽅も多いのではないかと思います。
競技を終えた多くの選⼿が「感謝」

という⾔葉を発していたのも印象的でしたね。


⼤会開催において
関係者の⽅々のご苦労も想像を超えるものが
あったと思います。


そして何よりコロナ禍ということもあり、
主役であるアスリートの⽅々の競技にかける
思いの強さも並々ならぬものがあり、
その迫⼒は画⾯を通してもひしひしと
伝わってくるものがありましたし、
様々な一つ一つの場⾯を切り取ってみても、
たくさんの学びがありました。


⼈の⾏動原則からしても、
明確な思いのこもった⾏動には
それなりの結果が出ることは間違いないなと、
改めて感じました。

だからといって
結果が出なかったから
思いがなかったのかといえば、
もちろんそういうことではありません。


⾃分⼀⼈ならともかく、
相⼿と技を競う、
まさに競技である以上、
相⼿が⾃分を上回ることもあるわけで、
そこには⾃分の

コントロールできない部分であるわけですから、
結果としては仕⽅のないことでもあります。


そういう意味では
メダルという象徴的なものがある以上、
明暗もくっきり別れたところもありましたね。

そこで今回私がとても気になったのは、
その結果に対しての周りの反応です。


ITが進化してSNSでだれもが
⾃分の主張を発信できるようになったことは
素晴らしいことだと思います。
⼀⽅で⼼無いメッセージや、
決めつけられた発信も数多くみられました。


その中でも特に私が
「どうなんだろう?」
と感じたのはメディアも含めた
結果の出なかった選⼿への
安易な励ましや慰めです。


前述したように
オリンピックという 4 年に 1 度の
⼤舞台にかけるアスリートの⽅々の思いは
並々ならぬものがあったことは

想像に難くありません。


そこに辿り着くまでの苦悩、
葛藤、喜び、不安など
⾔い尽くせないほどの
様々なプロセスがあったでしょう。


それをどんなに他者が⾔葉を尽くそうが、
本⼈にしかわからないことは
絶対あるのものだと思っています。


それを想像すると、
結果として望むようなものではないことに
沈んでいる選⼿に対して
安易な物⾔いは
むしろ傷つけることになってしまうばかりか、
⼼を閉ざしてしまうのではないかと
思うのです。

もちろん「安易」に
発⾔しているのではないとは思います。


ただ、本⼈の⼼情を思うと、
そこに尊敬の念を持ち、
黙って暖かく⾒守ることが
私は最⼤のできる配慮であり、
「愛」 ではないだろうかと思うのです。


そしてこれは
質問型コミュニケーションに置いての
最⼤の「承認」でもあるのだろうと。

「承認」は何も⾔葉だけじゃない、
⾔葉を持たないその態度で⽰すことも
とても⼤事だと思います。


これは何も
今回のオリンピックに限ったことではなく、
私たちの⽇常にも
あふれていることではないでしょうか。

思うような結果が出ない
職場の仲間、家族、友⼈
といったようなシーンは
多々あるかと思います。


リスペクトし、
気持ちをこめて寄り添う、
そこに⾔葉があろうが、
無かろうが、
それこそが承認⼒
だと再確認できたことは
今回のオリンピックの

学びのひとつになりました。


少しでもこれをお読みの⽅々のお役に⽴てれば幸いです。

どうぞよろしくお願い致します。