「なぜそうなるのか?」という 根本的な理由を抑える
今日は
1on1
これを知らずにやるのはやめてください
というお話です。
リーダーやコーチ、コンサルをされている方にも
抑えておいてほしいポイントです。
相談を聞いていると一定数、
「相手がどうしたいのかが見えない」
「なかなか行動しない」
という時に、
闇雲に1on1をしている方がいらっしゃるなと。
そうではなく、
「なぜそうなるのか?」という
根本的な理由を抑える
ということについてお伝えしていきますので、
最後までご覧くださいね。
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結論ですが、
相手が動くようになるためには
本人がこうしたい、こうなりたい
という欲求が強いことが大事です。
強ければ勝手に動きますし、
わからなければ相談に来ます。
コーチングなら
相手に欲求があるのでやり易いですが、
職場での1on1となると
うまくいく相手は
成長欲求が強い人ではないでしょうか。
会社の場合はそうでない人もいて、
その人が動くようになるためには
相手の承認欲求を満たすことが先。
成長欲求よりも承認欲求の方が強いので、
承認欲求を満たさないと
自ら動いていく成長欲求に
なっていかないということ。
これを根本的に頭に入れておく必要があります。
マズローの欲求の5段階説を
ご存知でしょうか?
下から
生命を維持したい
身の安全を守りたい
他者と関わりたい
集団に属したい
と言う欲求があります。
この辺はだいたい満たされているので、
その次に来るのがこの
承認欲求という
自分を認めたい、
他者から認められたいという欲求
で、
これは欠乏欲求とも書いてありますが
ないと困るものです。
そこが満たされると、その上の
能力を発揮して創造的に活動したい成長欲求
にまで高まっていきます。
ところが
私達は相手に
自ら動いて欲しい、成長して欲しい
と思うものの、
そもそも相手は
承認要求が満たされていないため
成長欲求まで意識が向かない
という状態であることを
理解するのが大切なポイントです。
見ていただくとわかる様に
本人の中にもっと自分を成長させて
貢献しよう、
喜んでもらおう、
という気持ちは
承認欲求が満たされずには湧いて来ません。
いくらこちらが促そうとしても
それは無理な話なんです。
上司やコンサルタントの立場では
相手に成長を求め、
こうなって欲しい、相手のこうなりたいを
支援しようと思いますよね。
だから懸命に
「どんな夢があるの?」
「どうなりたいの?」
「そためにはどうしようか?」
などと質問するのですが、
承認欲求が満たされてない人は
そのような自己実現欲求の質問をしても
答えようがありません。
強いて挙げれば、
という程度の気持ちなので、
行動しないのは道理となるわけです。
だから、
このような相手に対しては先ず
徹底的な承認を日頃から
積み重ねることを重視してください。
それも実行している、
そんな方にもまだ
お伝えしたいことがあるので
ぜひ最後まで目を通してくださいね。
承認と言っても色々あり、
①普段から声掛けをする
「元気?調子どう?」
②共感する
「そうだよね」
③労う
「これありがとう。助かるよ」
④認める
「あなたはそう思ってるんだね」
⑤褒める
「さすがだね」
⑥反応する
「そう思ってるんだね」
自分と考えや意見が違う場合、
否定的な反応をせずに受け止める。
これもしっかりやってみてください。
また、褒めるですが、
目に見える結果だけではなく
そのプロセスである行動や考え方、
思いという部分に質問し承認する。
この部分については協会ホームページで
「承認」で検索すると
他の動画も出て来ますので
ぜひご参考にしてください。
皆さんにやっていただきたいことは、
相手の良いところを見つける
感度を高める。
「なんとか貢献したいと
何でも率先してやろうとしたものの、
先輩の方がよく気づく」
という例があったとします。
結果だけ見ると、
先輩の方がよく気づくため
結果が出てないから褒められない
ということなりますが、
率先してやろうとしたところ
皆に貢献したいと思ったところ
そういう気持ちが素晴らしい!
このように褒められるようになって欲しいです。
また、どれも十分に行っているものの
相手が変わらない場合。
それは
相手の自己肯定力が低い
自己否定が強いために自信がない
ということが考えられます。
それなら相手に
自分で自分を褒めることの
大切さを理解してもらい、
自分で自分を褒めるトレーニングをして
自己承認力を高め
承認欲求を満たしてもらいましょう。
そのために
毎日の振り返りをお勧めしています。
その日、1週間、1ヶ月の業務、
或いは諸々の行動を振り返って
できたこと、やろうとしたこと、
考えたこと、気づいたこと、学べたこと。
それらを1日3つ
自分でピックアップしてもらいます。
というのも
あなたはその相手と24時間いられませんよね。
認めてあげたくても会った時にしかできません。
そこで、
本人が取り組み、
自分で自分を認め
自己成長欲求を高めてもらいます。
私もサラリーマン時代は承認欲求の塊でしたが、
コーチングを受けることで
自分で自分を褒めるという
自己承認力が高まり、
変わることができました。
だからこそ
そんな私も独立という思い切ったことに
チャレンジできたのかなと思います。
大切なのは相手を何とかしようとせず
根本的な構造を生かして
相手の自己承認力を高めるための
トレーニング方法を普段から
しっかり行うこと。
これには多少時間がかかりますが
長い目で見ると遥かに効果があります。
本人から湧き上がった欲求は
誰にも止められませんので
ぜひチャレンジしてくださいね。
ということで
1on1をする時
なかなか行動しないからと
闇雲に何とかしようとせず、
根本的な理由である
承認欲求を満たすことをしっかりする。
そして
相手の自己成長欲求が
湧き上がるよう進めていくことが大切。
というお話でした。
こうしたリーダーに必要な考え方と
スキルの習得のために
質問型リーダーシップトレーナー養成講座や、
各種入門講座もやっておりますので
よかったらご参加いただければと思います。
本日は以上です。
ありがとうございました!
質問型コミュニケーション協会代表理事
30代の頃、激務に追われ自身の心身のバランスを崩しうつ病で休職。
その頃にコーチングに出会い人生が大きく変化。
累計発行部数20万部の質問型営業開発者青木毅からコーチングや質問型営業を習いその後、15年10,000時間に及び、相手の深い価値観を引き出し寄り添うコーチングを行う。
中小企業社長様から中学生まで多種多様な方のサポートをしてきた経験から質問型コミュニケーションを法務省等の自治体、および製造業・士業・保険会社・介護・製薬会社・美容業等へと広める活動をしている。好きなものは奥さんとの神社巡りと歌うこと。実は過去に音楽活動をしていました。