コラムCOLUMN
「アドバイスどおりに動くことの盲点」と 「質問が持つ力」
こんにちは、安井です。
今日は、「アドバイスどおりに動くってラクだけど、実はけっこう落とし穴があるよね」という話を、ぼくなりの視点でゆっくり書いてみたいと思います。
あなたも一度くらい、「その通りにやればいいよ」と言われたことがあると思います。
あれって、確かに便利です。だって、考える手間が一気に省けますからね。
でも、その“便利さ”の裏側には、ちょっとしたワナが潜んでいるように感じます。
というわけで、今日は
「アドバイスどおりに動くことの盲点」
「質問が持つ力」
この2つを軸にお話ししていきます。
目次
- 1. アドバイスどおりに動くことの“気づきにくい盲点”
- 2. “湧き上がる答え”が見つかるとき、行動は別物になる
- 3. そこで登場するのが“質問”という装置
- 4. 質問を受けると、人は“自分に出会い直す”
- 5. 質問は未来を育てる
- 6. ちょっとしたお知らせ（ゆるめ）
- 7. というわけで、今日のまとめ
1. アドバイスどおりに動くことの“気づきにくい盲点”
「他の人が言った通りに動けばいい」
こんな状態は、とてもラクです。
ただ、そのラクさが続くと、人はだんだん“自分の中の声”を聞かなくなります。
気づいたら、選択そのものが誰かの意見のコピーになってしまうことがあります。
たとえば、
「転職するならこの業界がいいよ」
「筋トレはこれさえやれば十分だよ」
「結婚するならこういうタイプが幸せだよ」
こんな言葉を素直に受け取って動くと、最初はスムーズなんです。サクッと決断できます。
でも、あとから「本当にこれが自分の望んでたことだったっけ？」と疑問が湧いてくる時があります。
まるで、レシピの通りに料理してみたのに、食べた瞬間「なんか違う」と感じてしまうあの感じです。
もちろんアドバイスそのものが悪いわけではありません。
むしろ役に立つことも多いです。
ただ、アドバイスだけで決めてしまうと、自分の中から自然に湧いてくる“本物の答え”に出会えないまま終わってしまうことがあるのです。
2. “湧き上がる答え”が見つかるとき、行動は別物になる
ぼくは、人が本気で動く瞬間って
「あ、これだ」
と、自分の中から答えが湧き上がった時だと思っています。
アドバイス経由の答えは、あくまで「借り物の答え」です。
それに対して、自分の内側から生まれた答えは、“体温”のようなものがあるんです。
熱量が違います。
たとえば、
「貯金しなきゃ」と頭で思ってる時はなかなか続かないのに、
ふとした瞬間「このままだとまずいな…」と心の底から思えた時って、急に財布の紐が締まる。
あの感じです。
人は、外から押されたから動くのではなく、
内から溢れてきたから動くのだと思います。
3. そこで登場するのが“質問”という装置
質問は、相手の力を信じている時に使える関わり方です。
・どう感じているの？
・何を大切にしたいの？
・どうすれば実現できると思う？
こういう問いは、相手を誘導しません。
むしろ、相手の中に眠っている“まだ言葉になっていない何か”を掘り起こします。
ちょうど、土の中に埋まった種をそっと撫でて、芽が出てくるきっかけをつくるようなイメージです。
質問は押すのではなく、灯りを照らすような行為なんです。
4. 質問を受けると、人は“自分に出会い直す”
問いかけられたとき、人は自然と内側へ潜っていきます。
・まだ言語化できていない思い
・うっすら感じているけど、はっきり掴めていない本音
・気づけば長年たいせつにしてきた価値観
こういうものが、少しずつ浮かび上がってきます。
すると、人はだんだんと
「あ、自分はこうしたかったんだ」
という確信を持てるようになります。
この確信は、小さな炎のようなものです。
たとえ周りの状況が変わっても、その人の選択や行動を静かに支えてくれます。
5. 質問は未来を育てる
アドバイスは“道順を示す地図”に近いものですが、
質問は“その人の中にあるコンパスを磨く行為”に近いです。
地図がなくても歩けるようになるし、迷っても戻ってこられます。
なぜなら、コンパスはその人の内側にあるからです。
そして、こうして磨かれた灯りが人とつながることで、未来はゆっくり育っていきます。
ぼく自身、この灯りがたくさん連なっていく未来を見たいと思っています。
6. ちょっとしたお知らせ（ゆるめ）
最後に少しだけお知らせです。
今回のテーマに深く関係している話として、
明日のラジオではぼく自身の“リーダー論”を語りました。
・ぼくが何を大切にして日々過ごしているか
・「大事なものを大事にしすぎた結果」起きたちょっとした事件
こんな話も、質問に答える流れの中でつい口にしてしまいました。
「リーダーとは何か？」
「何を大切にして生きるのか？」
そんな問いが心の片隅にある方は、ぜひ聴いてみてください。
きっとあなた自身の“灯り”にも触れられると思います。
7. というわけで、今日のまとめ
アドバイスは便利ですが、それだけに頼ると“自分の声”を見失いやすいです。
一方で、質問はその人の内側にある力をゆっくりと呼び覚まします。
そして、人は自分の中から湧き上がった答えを得たときに、いちばん力強く前に進めます。
あなたも今日一日、ちょっとした問いを自分に投げかけてみてください。
「本当はどうしたい？」
この一言だけで、未来の風向きがそっと変わる日があります。
というわけで、今日はここまでです。
読んでくださりありがとうございました！
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