コラムCOLUMN
双方の喜びが自然と分かち合える世界
こんにちは、安井です。
今日は「双方の喜びが自然と分かち合える世界」について、深くお話ししたいと思います。
質問型コミュニケーションって、よく聞くと少しお堅い印象があるかもしれません。
でも実際にその場にいると、もっと柔らかくて、もっとあたたかいものでした。
今日はその“あたたかさの正体”を、ぼくらの生活に落とし込みながら紐解いていきます。
目次
- 1. “確信”が生まれた瞬間に、実は同時に起きていること
- 2. なぜ質問は、喜びを“分かち合う”関係になるのか？
- 3. 喜びは、次の挑戦を生む“エネルギー”になる
- 4. 3つのメッセージは、ひとつの軸につながっている
- まとめ
1. “確信”が生まれた瞬間に、実は同時に起きていること
誰かに質問されて、自分の中の答えがふっと言葉になる瞬間があります。
まるで胸の奥に置き忘れていた大切なメモを見つけたみたいな、あの感じです。
「やっと本当の自分に気づけた」
「ずっと胸の奥にあったものが形になった」
こういう感覚って、言葉にしづらいけれど、確かに“喜び”なんですよね。
自分の内側とつながれたとき、人は自然とホッとします。
でも面白いのは、その喜びが“相手だけ”に生まれているわけじゃないということです。
問いかけた側にも、別の喜びが生まれています。
「相手が本当に望んでいた部分に触れられた」
「この人の力が、ここから動き始める」
そう確信できたとき、サポートする側の心もあたたかくなります。
まるで冬のこたつを分け合うように、お互いの温度が伝わる感覚です。
質問型コミュニケーションの魅力って、“一方通行じゃない”ところにあるんですね。
お客様でも、仲間でも、家族でも、自分自身でも同じです。
喜びは、いつも双方向です。
2. なぜ質問は、喜びを“分かち合う”関係になるのか？
これは時代背景も関係しています。
今は「多様性の時代」なんて言われますよね。
これをざっくり言うなら、「人それぞれの答えがある時代」ということです。
正解がひとつではありません。
むしろ、一人ひとりの中にしか答えがない。
だからこそ「その人の中にある答えを質問するしかない」んです。
質問って聞くと「相手を詰めるもの」と思われがちですが、実際は真逆です。
・相手の感情を尊重して
・答えを押しつけず
・その人の内面に寄り添い
・そして自分の言葉で語ってもらう
このプロセスそのものが、安心と信頼の土台になります。
例えば、友達の恋愛相談。
アドバイスをバーッと言うより、「本当はどうしたいと思ってるの？」と静かに聞いてくれるほうが、なぜか安心しますよね。
あれ、まさに質問型コミュニケーションの代表例です。
安心があるからこそ、人は“本当の気持ち”を表現できます。
その気持ちが言葉になったとき、その瞬間の喜びを相談された側も一緒に受け取れます。
つまり質問は、相手の心を引き出すだけじゃありません。
喜びを一緒に味わうための“関係のつくり方”なんです。
3. 喜びは、次の挑戦を生む“エネルギー”になる
喜びって「一瞬の感情」だと思われがちですが、実は違います。
喜びは次の行動につながる“エネルギー”になります。
・気づきを得た喜び
・大切なものを思い出した喜び
・自分の確信が言葉になった喜び
こういう内側から湧き上がるエネルギーは、背中をそっと押してくれます。
例えば学生時代、先生に「それいい発想だね」と言われた瞬間、急にやる気が出た経験ありませんか？
あれは“喜びが行動につながった”典型的なパターンです。
さらに、その喜びを誰かと分かち合えると、人はもっと強くなれます。
一人の力で頑張るより、喜びを共有できる人がそばにいるほうが、行動が継続しやすいからです。
質問型コミュニケーションは、その“関係の土台”をつくる関わり方なんです。
4. 3つのメッセージは、ひとつの軸につながっている
今回のメッセージは3つセットになっています。
・第1回：自分の内側を見つめ、進化を起こす
・第2回：質問で確信を引き出す
・第3回：喜びを分かち合える関係が生まれる
これらはバラバラの話ではなくて、一つの流れなんですね。
内側に気づき → 確信と言語化 → 喜びの循環
この3ステップがそろったとき、人も組織も動き出します。
そして次回は、この3つを大切にする理由、そしてその先にどんな世界をつくろうとしているのか。
その背景をお伝えします。
ちょっとワクワクして待っていてもらえると嬉しいです。
まとめ
質問型コミュニケーションは、決してテクニックだけの話ではありません。
「相手の答えを引き出す」以上に、「喜びを分かち合う関係を育てる」ことが本質です。
確信が生まれる瞬間、喜びは必ず双方に生まれます。
その喜びは行動のエネルギーになって、人を前に進めてくれます。
とはいえ、「ちゃんとできるかな…」と不安になる必要はありません。
大切なのは完璧さではなく、丁寧に相手の内側を見ようとする姿勢です。
というわけで、今日は“喜びが循環するコミュニケーション”のお話でした。
次回は背景編。もう少しだけ深い世界にご案内します。
というわけで、今日はここまでです。
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