「一年をどう振り返るか」を少しだけ違う角度で

今日はちょっと立ち止まって、
「一年をどう振り返るか」という話を書いてみたいと思います。

といっても、反省会をしましょう、という話ではありません。
もう少しやわらかくて、日常に転がっている視点の話です。

① 今年はどんな一年だったのかを、少しだけ違う角度で考えてみます
② 目に見えない部分に、次の一年のヒントがあります
③ 「質問で確信を深める」という考え方について
④ 「すべては自分の進化から」という言葉を、やさしく捉えてみます
⑤ 来年に向けて、ひとつだけ残しておきたい質問があります
⑥ まとめ

① 今年はどんな一年だったのかを、少しだけ違う角度で考えてみます

「今年はどんな一年でしたか？」
こう聞かれると、多くの人はまず成果を思い浮かべる気がします。

うまくいったこと。
達成できたこと。
逆に、できなかったこと。

もちろん、それらを振り返るのは大事です。
ただ、ここでひとつだけ、よくある視点に疑問を投げかけてみたいのです。

成果だけを見て、一年を判断する必要は本当にあるのでしょうか。

たとえば、
資格は取れなかったけれど、勉強を始める勇気は出せた一年だったとか。
転職はしなかったけれど、働き方について本気で考え始めた一年だったとか。

こうした部分は、数字にも実績にもなりにくいです。
でも、確実にその人の中では何かが動いています。

ここ、意外と見落とされがちです。

② 目に見えない部分に、次の一年のヒントがあります

成果の裏側には、必ず「プロセス」があります。
もっと言うと、感情や思考、そして選択があります。

今年一年、
どんなことにモヤっとしましたか。
どんな場面で、ちょっと勇気を出しましたか。
どんな選択をして、どんな選択をしなかったでしょうか。

これをものすごくざっくり言うと、
「自分がどう生きようとしていたか」という話です。

たとえば、
無理な誘いを断れるようになったとか。
完璧を目指すのを少しやめられたとか。

一見すると地味ですが、
こうした変化は来年にそのままつながっていきます。

派手ではありません。
でも、静かに効いてきます。

③ 「質問で確信を深める」という考え方について

よく、「答えを出しましょう」「結論を出しましょう」と言われます。
もちろん、それが必要な場面もあります。

ただ、日常のすべてで答えを急ぐと、
少し苦しくなることもあります。

ここで出てくるのが、
「質問で確信を深める」という考え方です。

これは、答えを出さない、という意味ではありません。
答えに向かう前に、ちゃんと問い続ける、という姿勢です。

自分に対して、
「私は何に引っかかっているんだろう？」
「なぜ、ここで迷っているんだろう？」

相手に対して、
「この人は何を大事にしているんだろう？」
「本当は何を伝えたいんだろう？」

こうして問いを重ねていくと、
いきなりの正解よりも、納得感が残ります。

少し遠回りに見えます。
でも、後から振り返ると、近道だったりします。

不思議ですが、よくあります。

④ 「すべては自分の進化から」という言葉を、やさしく捉えてみます

「すべては自分の進化から」と聞くと、
もっと頑張らなきゃ、と感じる人もいるかもしれません。

でも、ここで言いたい進化は、
アクセルを踏むことではないと思っています。

どちらかというと、
一度ブレーキを踏んで、内側を見ることです。

忙しい毎日の中で、
自分に問いを向ける時間は取れていましたか。

正直、なかなか難しいですよね。
私もよく忘れます。

でも、五分でもいいです。
コーヒーを飲みながらでもいいです。

「最近の自分、何を考えているかな」
そんな問いだけで、十分だったりします。

⑤ 来年に向けて、ひとつだけ残しておきたい質問があります

最後に、
ひとつだけ質問を置いておきます。

「来年の終わり、
　どんな一年だったと言えていたら、少しうれしいですか？」

答えは、今すぐ出なくても大丈夫です。
むしろ、出ない方が自然かもしれません。

この質問を、
スマホのメモの片隅に置いておくくらいでちょうどいいです。

質問は、未来をつくるための静かなスタート地点です。
声高に宣言しなくても、ちゃんと作用します。

⑥ まとめ

一年を振り返るとき、
成果だけで判断しなくてもいいと思います。

感じたこと。
考えたこと。
選んだこと。

その積み重ねが、
すでに次の一年を形づくっています。

というわけで、
今年もここまで読んでいただき、ありがとうございました。

来年もまた、
確信と喜びを、少しずつ分かち合えるような文章を書いていけたらと思います。

それでは、
どうぞ、よい時間をお過ごしください。

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