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教えようとした瞬間に止まるのが”現場”

yasui



こんにちは、安井です。

今日は、

「教えられること」と「実際にできること」は、かなり違うのではないか、という話です。

少し抽象的に聞こえるかもしれませんが、
職場、育成、接客、家庭、どこにでも転がっているテーマだと思っています。
たぶんあなたも、うっすら心当たりがあるはずです。


目次

① 教えられることと、できることは本当に別物です

その場で、はっきりとした違いを目にしました。
コーチングを「説明すること」と、
コーチングを「実際にすること」は、
やはりまったく別物だな、と感じたのです。

理論は正しいです。
フレームもきれいです。
本に書いてあることも、講義の内容も、ちゃんと理解できます。

でも、いざ相手を前にした瞬間、
その知識がそのまま使えるかというと、
そう簡単ではありません。

相手の言葉をそのまま受け取り、
その場の空気や感情を感じ取りながら、
対話を続けて質問を投げていく力は、
まったく別の力だと感じました。

これをものすごくざっくり言うと、
「頭でわかる」と「体が動く」は違う、という話です。

たとえば、料理番組を見て
「なるほど、わかった」と思っても、
初めて作ると手順が飛びますよね。

包丁を持つタイミングとか、
火加減とか、
実際にやってみないと分からないことだらけです。

人との関わりも、
それにかなり近い気がしています。


② なぜ「教える」が先に出てしまうのかです

ここで、よくある現場の話をします。

・部下のためを思って
・早く成長してほしくて
・失敗しないようにと考えて

つい「教える」ことが先に出ます。

お客様に対しても同じです。
良くなってほしくて、
間違った選択をしないようにと、
正しい情報を丁寧に伝えます。

どれも、悪いことではありません。
むしろ、とてもまっとうです。

では、なぜ問題が起きるのか。

理由はシンプルで、
教える側が「安心したい」からだと私は思っています。

ちゃんと伝えた。
説明した。
これで大丈夫だ。

そう思えると、少しホッとします。

とはいえ、その安心は、
こちら側の安心であって、
相手側の安心とは限りません。

ここ、ズレやすいポイントです。


③ 教えられた側で起きていることです

教えることが先に出ると、
相手はどうなるでしょうか。

多くの場合、
考える前に「正解を探す人」になります。

「何が正しいですか」
「どうすればいいですか」
「結論を教えてください」

そんな状態です。

これは、怠けているわけではありません。
むしろ真面目です。

でも、自分の頭を使う余地が
どんどん小さくなっていきます。

たとえば、
上司がいつも正解を教えてくれる職場では、
部下は間違えない行動を取るようになります。

ただし、
自分で考えて動く力は、
なかなか育ちません。

これ、本人も薄々気づいています。
だからこそ、
なんとなくモヤっとします。

言葉にしづらい違和感です。


④ 成果が出る現場の共通点です

一方で、
お客様や本人の気づきにつなげるのが上手な現場ほど、
実は「伝える・教える量」が少ないです。

ここは意外かもしれません。

代わりに何があるかというと、

・受け止める時間があります
・考えてもらう余白があります
・言葉になるまで待つ姿勢があります

そして、
思考をいい意味で少しだけずらす質問があります。

ここでいう「質問」は、
テクニック自慢ではありません。

これをものすごく簡単に言うと、
「一緒に立ち止まる感じ」です。

すぐに答えを出さない。
でも、放置もしない。

この間のバランスが、
とても大事だと感じています。


⑤ 「とはいえ、教えないのは不安です」という話です

ここまで読むと、
「じゃあ、教えない方がいいのか」
と思うかもしれません。

それも違うと思っています。

教えること自体が悪いわけではありません。
タイミングと量の問題です。

本人がまだ状況を整理できていない段階で、
いきなり答えを渡すと、
考えるプロセスが飛びます。

一方で、
ある程度考えたあとに補足として伝えると、
理解は一気に深まります。

たとえば、
地図を渡す前に、
少しだけ迷わせる、という感じです。

遠回りに見えますが、
結果的には近道になることも多いです。


⑥ 私自身が感じたことです

私は今日、講師として話しながら、
ああ、これは簡単じゃないなと感じました。

理論を話すことと、
その場の相手に合わせて関わることは、
本当に別のスキルです。

しかも、人は反射的に振られます。

教える側に行くか。
黙る側に行くか。

真ん中に立つのは、
実は一番エネルギーがいります。

それでも、
私はやっぱり「教える人」より、
「一緒に考える人」でいたいなと思いました。

たぶん、その方が、
長い目で見て成果につながるからです。


⑦ 成果は、関係性のあとについてきます

相手の思いを大切にすることと、
成果を出すことは、対立しません。

むしろ、
相手の思いに届かない対話は、
成果につながりにくいと私は感じています。

急いで説明した結果、
相手が動かなくなる。
これ、珍しくありません。

関係性が先で、
成果はそのあとについてくる。

これは理想論ではなく、
現場で何度も見てきた感覚です。


⑧ というわけで、今日のまとめです

というわけで、
「教えられること」と「できること」は別物です。

知っていることを責める必要もありません。
すぐにできない自分を責める必要もありません。

ただ、
教えたくなったときに、
一呼吸置いてみる。

今は答えを渡す場面か。
それとも一緒に考える場面か。

そう問い直すだけで、
関わり方は少し変わります。

今日の話が、
あなたの現場での関わり方を、
ほんの少し楽にする視点になれば嬉しいです。

それでは、
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

明日もまた、よい一日になりますように。


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