今日は、「なぜか結果が伸び悩む人に共通している“質問の向き”」について書いてみたいと思います。
営業の方、コンサルの方、士業の方。
人を支援する仕事をしている人とお話ししていると、ある共通点に気づくことがあります。
それは、多くの人がとても誠実で真面目だということです。
むしろ逆です。
「数字さえ上がればいい」というタイプの人は、ほとんどいません。
お客様のことを考えている。
責任感もある。
一生懸命やっている。
それなのに、なぜか結果が伸びない。
そんなとき、本人が一番不思議そうな顔をします。
「こんなに考えているのに、なぜだろう」と。
今日は、その理由のひとつについて、少し整理してみたいと思います。
①結果が変わるときは、質問が変わったときです
いろいろな相談を聞いていると、最近あらためて思うことがあります。
それは、
結果が変わる人は、質問が変わった人です。
しかも、お客様への質問ではありません。
自分への質問です。
ここ、少し意外に感じるかもしれません。
「営業なら、お客様への質問力が大事なんじゃないの?」
そう思いますよね。
もちろん、それも大事です。
ただ、面白いことに、
お客様への質問が変わる前に、必ず変わるものがあります。
それが、自分に対して投げている質問です。
これは、ものすごくシンプルな話です。
自分がどんな問いを持っているかで、
会話の方向が決まるからです。
②よくある「質問の落とし穴」
例えば、こんなことを考えた経験はないでしょうか。
・どんな質問をしたら買ってくれるだろう
・どう言えば興味を持ってくれるだろう
・どう伝えれば納得してくれるだろう
どれも、すごく真面目な問いです。
むしろ、多くの営業研修でも言われる内容です。
でも、ここにはひとつ問題があります。
それは、
意識の矢印が自分に向いているということです。
「どう言えばいいだろう」
「どうすればいいだろう」
こういう問いは、どうしても
自分の成果に意識が向きやすいのです。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
ただ、この状態が続くと、
会話が少しずつ“作戦”っぽくなってしまいます。
相手は意外と敏感です。
言葉にできなくても、
「売ろうとしている感じ」は伝わります。
これは営業だけではありません。
例えば、日常の会話でも同じです。
友人と話しているときに、
「どう言えば好かれるかな」
と思いながら話している人と、
「この人は何を大事にしているんだろう」
と思いながら話している人。
雰囲気はかなり違います。
なんとなく想像できますよね。
③意識の矢印が変わると、会話が変わります
では、どんな問いが生まれるといいのでしょうか。
例えば、こんな問いです。
・この人は本当は何を大切にしているんだろう
・本当に困っていることは何だろう
・どんな未来を望んでいるんだろう
ポイントはシンプルです。
矢印が相手に向いていることです。
私はこれを、勝手にですが
**「意識の矢印」**と呼んでいます。
この矢印が変わると、面白いことが起きます。
質問が変わります。
会話の深さが変わります。
そして、
信頼の深さも変わります。
ここでひとつ大事なことがあります。
これは、テクニックではないということです。
よく「質問力を上げよう」と言われますが、
質問を覚えるだけでは、あまり意味がありません。
なぜなら、
問いは意識から生まれるからです。
たとえば、
同じ質問でも意味が変わることがあります。
「なぜそれをやろうと思ったんですか?」
この質問も、
・興味があって聞く場合
・営業トークとして聞く場合
雰囲気はまったく違います。
相手は、その違いをちゃんと感じ取ります。
ちょっと怖いくらいです。
でも、だからこそ面白いのだと思います。
④とはいえ、真面目な人ほど迷いやすいです
ここまで読んで、
「じゃあ相手のことを考えればいいんですね」
と思った方もいるかもしれません。
ただ、ここにも少し難しさがあります。
真面目な人ほど、
「ちゃんと質問しなきゃ」
と思ってしまうからです。
すると、またテクニック探しが始まります。
これは、よくある流れです。
ですが、もしかすると大事なのは、
上手な質問を探すことではないのかもしれません。
むしろ、
「自分は今、どんな問いを持っているんだろう」
と立ち止まること。
これだけでも、かなり変わることがあります。
忙しいと、つい忘れます。
でも、ほんの少し意識するだけで、
会話の景色が変わることがあります。
不思議ですが、本当です。
⑤今、少し壁を感じている人へ
仕事をしていると、
誰でも壁を感じる瞬間があります。
・以前より結果が伸びない
・なぜか会話が浅く感じる
・頑張っているのに手応えがない
そんな時期です。
ただ、それは能力の問題ではなく、
問いの深さが変わるタイミングなのかもしれません。
私は最近、そう感じることが増えました。
というわけで、
もし今、
「何かが少し引っかかっている」
そんな感覚がある方は、
一度、自分の問いを整理してみると面白いかもしれません。
もしかすると、
「どう売るか」
ではなく、
「相手は何を望んでいるのか」
という問いに戻るだけで、
会話が変わるかもしれません。
そして結果も、
ゆっくり変わっていく可能性があります。
もちろん、これは私の仮説です。
ただ、これまで多くの人を見てきて、
かなり共通している感覚でもあります。
⑥というわけで、今日のまとめです
営業やコンサルの世界では、
「質問力が大事」
とよく言われます。
これは確かにその通りだと思います。
ただ、その前にもう一つあります。
どんな問いを自分に持っているか。
ここが変わると、
質問も変わります。
会話も変わります。
信頼も変わります。
そして、結果も変わることがあります。
だからこそ、
「どんな質問をすればいいだろう」
ではなく、
「私は今、どんな問いを持っているだろう」
そんな視点を持つと、少し楽になるかもしれません。
仕事って、答え探しになりがちです。
でも、もしかすると
良い問いを持つことの方が大事なのかもしれません。
私もまだまだ試行錯誤中です。
というわけで今日は、
「質問の向き」についての話でした。
また次の記事でお会いしましょう。