今日は
「壁を越えられないとき、何が起きているのか」
というテーマで書いてみたいと思います。
仕事でも人間関係でも、
「なんかうまくいかないなあ」と感じる瞬間ってありますよね。
頑張っているのに、進まない。
ちゃんと考えているのに、結果につながらない。
そんなときです。
①「壁を感じる=足りていない」は本当なのか?
よくあるアドバイスとして、
「もっと努力しましょう」
「もっと工夫しましょう」
「もっと行動量を増やしましょう」
こういう言葉を聞くことがあります。
もちろん、間違いではないと思います。
実際、それで状況が変わることもあります。
ただ、ここにちょっとした違和感を覚える人もいるはずです。
「いや、もう十分やってるんだけどな…」
そんな感覚です。
これ、わりと自然な反応だと思います。
むしろ壁を感じている人ほど、
すでにかなり考えているし、行動もしています。
雑にやっているわけではないんですよね。
だからこそ、
単純に「量を増やす」という話だけでは
しっくりこないことも多いです。
②真面目な人ほどハマりやすい落とし穴
ここで少し視点を変えてみたいです。
壁を感じている人に共通していること。
それは「問いの持ち方」です。
ちょっと抽象的なので、
かなりざっくり説明しますね。
問いというのは、
自分が頭の中で繰り返している質問のことです。
例えばこんなものです。
「どう伝えたらいいだろう?」
「どうすれば受け入れてもらえるだろう?」
「どう話せばうまくいくだろう?」
どれも、すごく真面目で良い問いです。
ちゃんと考えている証拠です。
ただ、ここに一つだけ特徴があります。
それは、
“自分を起点にしている問い”だということです。
③自分中心の問いが悪いわけではないけれど
ここは誤解しないでほしいのですが、
自分中心の問いがダメという話ではありません。
むしろ最初はみんなここから始まります。
ただ、この問いにずっと留まり続けると、
少しずつズレが出てきます。
例えば営業の場面で考えてみます。
相手と会話しているのに、
頭の中ではずっと
「どう提案しようか」
「どうクロージングしようか」
と考えている状態です。
一見、ちゃんと会話しています。
でも、どこか噛み合わない。
相手も悪い印象は持っていない。
でも、なぜか結果につながらない。
こういう状態です。
ちょっと不思議ですよね。
④壁を越える人がやっていること
では、壁を越えていく人は何が違うのか。
ここが今日のポイントです。
彼らが持っている問いは、
少し方向が違います。
例えばこうです。
「この人は何に困っているんだろう?」
「何を大切にしているんだろう?」
「どんな未来を望んでいるんだろう?」
つまり、
“相手に向かう問い”です。
ここが大きな違いです。
そして面白いことに、
問いが変わると行動も自然に変わります。
⑤問いが変わると行動が変わる理由
これは少しだけ理屈の話になりますが、
できるだけシンプルにいきます。
人は、頭の中で考えていることに沿って行動します。
例えば、
「どう売ろうか」と考えている人は、
売るための質問をします。
「どう理解しようか」と考えている人は、
理解するための質問をします。
当たり前の話に聞こえますが、
これがけっこう大きな差になります。
たとえば日常でもありますよね。
友達と話していて、
「アドバイスしなきゃ」と思っているときと、
「この人、今どんな気持ちなんだろう」と思っているとき。
質問の仕方、全然変わります。
そして、相手の反応も変わります。
シンプルですが、本質的な違いです。
⑥「うまくやろう」とするほどズレていく感覚
ここで少し共感の話をさせてください。
「ちゃんとやろう」
「いい提案をしよう」
「相手にとって価値あるものを届けよう」
こう思っている人ほど、
実は壁にぶつかりやすいです。
これ、ちょっと皮肉ですよね。
でも理由はシンプルで、
その意識が強くなるほど
“自分がどう見られるか”
に意識が寄っていくからです。
気づかないうちにです。
すると、
相手に向いているようで、実は自分に向いている。
そんな状態になります。
頑張っているのにズレていく。
なんとも言えない感覚です。
⑦とはいえ、どうすればいいのか
ここまで聞くと、
「じゃあ相手のことを考えればいいんですね」
となりそうですが、
それも少しだけ注意が必要です。
というのも、
「相手のために」と思いすぎると、
今度は自分を押し殺してしまうことがあります。
これもよくある話です。
なので、大事なのはバランスです。
無理に何かを変える必要はありません。
ただ一つだけ、意識してみるといいことがあります。
それは、
「今、自分はどんな問いを持っているか?」
これを軽く振り返ることです。
それだけです。
⑧問いを変えるというより、向きを変える
ここもポイントです。
問いを「変えなきゃ」と思うと、
ちょっとしんどくなります。
なのでおすすめは、
“向きを少し変える”くらいの感覚です。
例えば、
「どう伝えよう?」と思ったら、
「この人は何を受け取りたいんだろう?」と一歩だけずらす。
これくらいで十分です。
いきなり完璧を目指さなくていいです。
ほんの少しの違いです。
でも、その違いが積み重なると、
後から大きな差になります。
⑨というわけで
壁を越える人は、
特別な能力を持っているわけではないと思っています。
急にすごいことを始めるわけでもありません。
ただ、
問いの向きを少し変えているだけです。
それだけです。
もし今、
・うまくいかない感覚がある
・噛み合っていない気がする
・でも何を変えればいいか分からない
そんな状態であれば、
まずは自分の問いを
少しだけ見てみるといいかもしれません。
それだけで、
見える景色が少し変わることがあります。
無理に頑張らなくて大丈夫です。
ほんの少しの視点のズレが、
意外と大きな変化につながることもあります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
明日もいい一日になりますように。