コラムCOLUMN
悪気はないのに危険な質問
今回は、
「悪気はないのに危険な質問」
というテーマで書かせていただきます。
よく、
部下やチームでなにかを依頼したときなど、
「はい、わかりました。やってみます!」
という形で、返事がきたので、
てっきり、やってくれるだろうと思っていたのだけど、
いざフタを開けてみたらやっていない……
というケースってよくありませんか?
このような時に、あなたは、
相手にどんな質問をされるでしょうか?
この時によくあるのが、
「なぜ、やらなかったの?」
「なぜ、出来なかったの?」
というよう質問です。
これは、質問をするさい、
相手を追い込むつもりがなくても、
詰めるつもりもないとしても、
使わない方がベターです。
なぜなら、
出来なかった理由を質問することは、
相手の心を閉ざさせる可能性が高いからです。
私も全然悪気はなく、
そのような質問をよくしていたのですが、
どうも、
その後の雰囲気が良くならなかったんですよね。
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無意識の認識が原因
それが何でなんだろう?
と考えてみると
多くの人は、
「出来なかった」とか
「やらなかった」
ということはつまり
「ダメなこと」
という認識をしている人が多いです。
「出来なかった!」「やらなかった!」
と言って大喜びしている人って
あんまりいないですよね(^^;
また、
相談に乗っているこちら側も、
「出来なかった」「やらなかった」
ことについて、
「出来た方が正解」
といった認識を無意識ながら持っているのです。
つまり、
出来なかったことは「ダメなこと」
という認識のもとに、
その理由を考えても、
正直、楽しいものではありません。
楽しくないことを人はやりたいとは思いません。
またこちらも、「出来た方が正解」
という認識があるものですから、
つい、
じゃあ出来なかったのは何が原因で、
どうすれば相手が出来るようになるのか?
ということに頭が行きがちです。
そすると、解決策も、
どうしても、
「とにかくやります」
というような
気合と根性になってしまうことが多く、
建設的な改善案というものが出にくいのです。
意識してほしいポイント
ですから、
皆さまに意識してほしいのは、
まず、
1.そもそも相手に、本当にその気はあるのか?
つまり、
本当にやりたい!
と思っているのにできなかったのか?
それとも、
実はそうでもないのに、
無理にやろうとしているのか?
その気があるかないかで、
取り組む姿勢も変わってきますよね。
2.出来なかった理由ではなく、
出来るようになるためには、
何が本当の課題なのか?
ということをしっかりと
質問して引き出すことの方が
ちょっと無理のある気合と根性ではなく、
フラットに本当の欲求は?
本当の課題はなんなのか?
ということを
一緒に考えていけるのです。
いかがでしょうか?
何かヒントになりましたでしょうか?
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質問型コミュニケーション協会代表理事
30代の頃、激務に追われ自身の心身のバランスを崩しうつ病で休職。
その頃にコーチングに出会い人生が大きく変化。
累計発行部数20万部の質問型営業開発者青木毅からコーチングや質問型営業を習いその後、15年10,000時間に及び、相手の深い価値観を引き出し寄り添うコーチングを行う。
中小企業社長様から中学生まで多種多様な方のサポートをしてきた経験から質問型コミュニケーションを法務省等の自治体、および製造業・士業・保険会社・介護・製薬会社・美容業等へと広める活動をしている。好きなものは奥さんとの神社巡りと歌うこと。実は過去に音楽活動をしていました。