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曖昧な質問はNGなのか?
今回は、
曖昧な質問はNGなのか?
というテーマでお伝えしていきます。
先日の講座で
受講生から
こんな質問をいただきました。
『正直、
「どんな感じ?」とか「ということは?」
という質問は、
ちょっと曖昧すぎて、自分が答える立場だと、
何を答えればよいのか、
すごく、迷ってしまうので、
なかなか、使えないんです』
というお話でした。
このようなケースってありますよね。
私も時々、
「何答えればいいんだか、よくわからないです」
と言われることがあります。
でも、確率でいったら9割は
何かしら答えてもらえるので、
私は“あえて”
曖昧なバクッとした
質問をすることが多いです。
曖昧な質問をする意図
それは、どうしてか!?
と言いますと、
相手が自由に答えられるために、
無意識だけど、
相手の頭や心の中を感じ取れるからです。
例えば、こんな質問をします。
「近況はどうですか?」
この質問って、特にこうして文字で見ると、
「どう?」って
何のことを訊かれているのか
さっぱりわからないですよね。
でも、
質問されると
何かしら答えるのが
多くの人の習性です。
もちろん関係性にもよりますが、
仕事の仲間であれば、
「先週、例のお取引先が、、、」
というように
仕事の状況を無意識に
答えてくれるでしょう。
あるいは、人によっては、
「なんか最近、気分が乗らないんです」
というように
心情面を
語る人もいるかもしれません。
またある人は、
「この間、うちの子供がね、、、」と
プライベートの話を
してくれる人もいるかもしれません。
こうするとことで、
無意識ではありますが、
相手が今どこに
興味・関心があったりするのか、
何が頭の中や心の中を
占めているのかが分かるので、
とても有効と思っています。
曖昧な質問の使い方
ただし、
質問をしてくださった方のように、
何を質問されているのかわからない……
というケースもありますので、
その時は、
「近況はどうですか?」
「ん!?」「あっ、仕事の状況についてです」
といった具合に補足説明すればOKです。
また、
自分の聞かせてもらいたかった内容と
違った答えを、
相手が話してきたときは、
それが一段落したところで、
「なるほどね~、では、
この間お話されていたあの件はどうですか?」
といった形で
追加質問すればよいと思います。
もちろん、
仕事等で正確な状況の答えが欲しい時は、
ちゃんと絞り込んでくださいね。
「例のプロジェクトだけど、
ここ一週間の進捗はどのように進んでる?」
といった形です。
ということで、
決して曖昧な質問は
NGということではなく、
その目的に応じて積極活用し、
相手の気持ちを確認する意味でも
活用してみましょう。
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質問型コミュニケーション協会代表理事
30代の頃、激務に追われ自身の心身のバランスを崩しうつ病で休職。
その頃にコーチングに出会い人生が大きく変化。
累計発行部数20万部の質問型営業開発者青木毅からコーチングや質問型営業を習いその後、15年10,000時間に及び、相手の深い価値観を引き出し寄り添うコーチングを行う。
中小企業社長様から中学生まで多種多様な方のサポートをしてきた経験から質問型コミュニケーションを法務省等の自治体、および製造業・士業・保険会社・介護・製薬会社・美容業等へと広める活動をしている。好きなものは奥さんとの神社巡りと歌うこと。実は過去に音楽活動をしていました。