コラムCOLUMN
命令や指示ではなく部下に意見を伝えるためには？
今回は、
【命令や指示ではなく部下に意見を伝えるためには？】
というテーマでお伝えしていきます。
質問型コミュニケーションでは、
相手の意見に承認や共感をしながら
自分から質問をしていく、
意見を伝えていく。
ということが大切だ、
とお伝えしています。
しかし、
「相手に共感しているばかりでは、
自分の意見を伝えられないのでは？」
というご質問をいただきましたので、
お答えしていきます。
（今回は以前の記事の続きですが、
こちらの記事だけでも読めるようになっています。）
前回の記事はこちらです。
今回も引き続き読者のOさんからの質問に
お答えしていきます。
こんなご質問でした。
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私は質問型を学んで、部下に共感することが
ほとんどなかったと気づきました。
しかし、反対に共感ばかりしていると、
部下任せになって仕事の進みが遅くなり、
だんだんイライラしてしまいます。
どうしたらいいのでしょうか？
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ということに対して、
「物の見方・捉え方は人それぞれ」
なのだから、その人にとっての正解をただ、
フラットに「ふ～ん、あなたはそう見るんだね、そう捉えるんだね」
という気持ちで受け止めること、
つまり、共感＝同感ではないということ、
そして、その気持ちだけではだめで、
しっかりと、肯定的な態度や表情で受け止めることが必要だ。
ということを前回書かせていただきました。
今回お伝えしたいのは、
共感はするけど、
その部下の考え通りに進めるのだけではなく、
こちらの意見もきっちり伝える！
ということが大切です。
じゃあ、何が違うの？
と思う人もいるかもしれませんが、
しっかり先に相手の話を聴かせてもらって、
それをしっかりと肯定するからこそ、
こちらの意見も相手は受け止めてくれるということです。
⇒これが実際には難しいというか、多くの方ができていません。
その、相手を受け止めることが不十分なのに、
つい、先に自分の意見を言ってしまうのが、
良くないということです。
指示や命令ではなく「提案」
そして、伝える時も、丁寧に伝えていく必要があります。
それは、Oさんの意見を指示や命令として伝えるのではなく、
「私からひとつ提案があるんだけどいい？」
と枕詞を伝えて相手に聴いてもらう体制を作ってから
提案を伝えるのです。
この指示命令ではなく、あくまでも提案。
という形をとることもポイントです。
ここでも大切な原則があります。
それは、
「人は自分の思った通りに動きたい」
という生き物だということです。
指示や命令だと、自発性がなくなるので、
行動力が半減してしまうのです。
やっぱり自らの納得、そしてやる気が、
大きな行動力につながるのです。
この原則を押さえていないと、
やはり、先にどれだけ受け止めたとしても、
「結局はあんたの思い言うことを聞かなきゃいけないんでしょ。」
と思わせてしまします。
だから、あくまでも提案なのです。
ということでいかがでしたでしょうか？
相手に意見を伝えるときも、
『質問型』コミュニケーションらしく
あくまでも、「提案」をしていく、
というようにお話していきます。
その心構えで接してみてください。
次回は、
その提案の仕方！
という所にもポイントがあるので、
お伝えしていきたいと思います！
（前回の記事をまだ読まれていない方はこちら）
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質問型コミュニケーション協会代表理事
30代の頃、激務に追われ自身の心身のバランスを崩しうつ病で休職。
その頃にコーチングに出会い人生が大きく変化。
累計発行部数20万部の質問型営業開発者青木毅からコーチングや質問型営業を習いその後、15年10,000時間に及び、相手の深い価値観を引き出し寄り添うコーチングを行う。
中小企業社長様から中学生まで多種多様な方のサポートをしてきた経験から質問型コミュニケーションを法務省等の自治体、および製造業・士業・保険会社・介護・製薬会社・美容業等へと広める活動をしている。好きなものは奥さんとの神社巡りと歌うこと。実は過去に音楽活動をしていました。