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【プロが解説】質問力とは?トレーニング方や本、仕事、恋愛、営業に活かせる質問も紹介

COLUMN心構え

質問力を鍛えたいがどうすればいいかわからない。
そもそも質問力とはなんだろう?
もっとコミニュケーション力を上げたくて質問できるようになりたい。

 

などなどを調べてこの記事に訪れたのではないでしょうか?

 

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質問の具体的フレーズをはじめ
リーダーのためのコミュニケーションについての書籍です

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質問型コミュニケーション協会 代表理事 安井 匠
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『一般社団法人質問型コミュニケーション協会代表理事』の安井です。

 

質問を活用し円滑にコミュニケーションが取れるように

質問型コミュニケーションの

ノウハウを紹介している私が今回、

「そもそも質問力とは?」

といった内容で質問力について解説していきます。

 

 

質問力とは?

 

「質問力」とは、
わからないこと、知りたいこと、疑問などを問いかける力のことです。

 

この「質問力」が高いことで
人とのコミニケーションが格段に変わる事はもちろん、

その質問を自分に向けることで、
自分の人生をも変えることができる、
とても大切な力です。

営業や接客などの仕事の場面ではもちろんのこと、
恋愛や家庭も良くなります。

 

 

質問力がない人の特徴とは?

では、「質問力」が無いとどうなってしまうでしょうか?

具体的にお伝えすると、

 

コミニュケーション下手、自分の世界に固執する、
人としての器がせまい、視野がせまい
相手との円滑な関係を気づけない
勘違いが多い……

 

といった特徴が出てしまいます。

こういう状態であると、

仕事や、日常生活においても

円滑にコミュニケーションをとることができませんね。

 

 

なぜ質問力が重要なのか?習得する7つのメリット

 

「質問力」があるのか、無いのか、により
人生が大きく変わってしまいます。

 

「質問力」が人生においてなぜ大切なのか、

メリットを7つご紹介いたします。

 

①質問して聞くことで

自分が悩んでいる疑問が解消される。

 

②質問力を身につけることで、

相手と仲良くなることができるため、

より深い人間関係や信頼関係が構築されやすくなる。

 

③相手から興味関心を持っている事が伝わり

心を開いてもらいやすくなります。

 

④相手からより多くの情報や学びを得ることができる。

 

⑤会話が深まり意志の共有ができるため、

仕事でのクライアントとの接客や営業、

他には家族、恋愛などの場面で認識が崩れないように、

相手と目線を合わすことができる。

 

⑥日常における様々な問題や課題の解決に役立ち、

それにより目標を達成することをに近づいていく。

 

⑦自分自身に質問することで

自分の未来を切り開くこともできる。

 

などなど、

「質問力」を身につけることでこうしたメリットが得られます。

 

 

ただ質問するだけでは意味がない?相槌や承認が質問で重要な理由

 

「質問を多くして会話をしていけばいい」

もしかしたら、あなたはそう思ったかもしれません。

 

しかし、単純にそうではありません。

 

質問と似た言葉に

「尋問や詰問」といったものがあります。

 

「尋問や詰問」になってしまうと、

相手を追い込む詰めることによって、

心を閉ざされてしまうこともあるのです。

 

これではせっかくの「質問力」が台無しになってしまいます。

 

つまり質問とは、使い方を間違えると、

メリットとは真逆の結果を生み出すことがあるのです。

 

そこで、そうならないために大切なことは、

 

質問をして答えていただいたことに対して、

しっかりと「承認」をすることです。

 

「承認」とは、うなずく、相槌を打つ、といった事はもちろん、

共感や承認をしっかり伝えることで

あなたの答えを受け取りましたよ

と言うことを示すことがものすごく大切なのです。

 

(この承認力についてはまた別途解説いたします)

 

3つの質問の種類とは?

 

質問にはいくつか種類があります。

ここではおさえておきたい

3つの質問の種類について解説していきます。

 

①クローズドクエスチョンとオープンクエスチョン

②未来質問と過去質問

③肯定質問と否定質問

 

 

クローズドクエスチョンとオープンクエスチョン

 

クローズドクエスチョンとは『限定的質問』とも言われます。

 

相手が、「はい」か「いいえ」でしか答えられないものや、

AかBか?、などを聞きたいときに用います。

相手は答えやすく、

こちらも正確な情報を把握できる特徴があります。

 

しかし一方で、

気持ちや感情がわかりにくく、

使いすぎると取り調べのように、

冷たい雰囲気になってしまいます。

 

また、クローズドクエスチョンにすることで、

選択範囲をせばめてしまう可能性もあります。

 

なぜなら相手は、

AかB以外にCと答えたい場合があるかもしれないからです。

 

【クローズドクエスチョンの例】
お名前は?
ご年齢は?
今日ご飯食べた?
賛成?反対?などです。

 

そして、

オープンクエスチョンとは『拡大的質問』とも言います。

相手が自分の考えや気持ちを自由に答えることができる質問です。

 

会話の特徴としては、

しっかりと考えないと答えが出て来なかったり、

自由に答える分、話が脱線しやすくなることもあります。

 

しかし、

相手の気持ちや考え方が理解できたり、

何を大切にしているかを受け取ることができます。

また、相手側からしても

話したいことを自由に話せるので気持ちがスッキリします。

 

【オープンクエスチョンの例】
どんな気持ちですか?
何が楽しかったですか?
どう思いますか?
どうしたいですか?
どうすれば良いと思いますか?
などです。

 

 

未来質問と過去質問

 

『未来質問』とは未来に向けた質問であり、

『過去質問』とは過去に向けた質問です。

 

「過去質問」を使うよくありがちなシチュエーションとしては、

仕事においてうまくいかなかった理由などを

問いただすようなケースに多いです。

 

「なぜできなかったのか?」とか

「これまでどうだったのか?」

といった過去をたくさん聞いていく質問です。

 

しかし、

そのような理由を問いただしても仕方がない場合は、

より未来に向けた『未来質問』を意識したほうが良いです。

 

「未来質問の例」

 

どうすればできるようになるか?

これからどうしたいですか?

うまくいくためには何が必要?

といった質問です。

 

もちろん、

要因を明らかにする必要があるケースもあるので

決して『過去質問』を使ってはいけない、

と言うことではありません。

 

ですが、

より『未来質問』を使うことによって

前向きな気持ちでこれからのことを考えていくことができます。

 

 

肯定質問と否定質問

 

これは少し上記と近いのですが

「肯定質問」と「否定質問」と言うものもあります。

「肯定質問」とは否定の入らない言葉を使った質問です。

 

肯定質問の例、

どうしたらうまくいくだろう?
次回はどうすれば良くなると思う?

などです。

 

反対に「否定質問」とは、

なぜうまくいかないの?
どうしてダメなの?

といった否定語を使う質問です。

 

 

良い質問悪い質問の定義とは?

 

「良い質問」とは、相手や自分がより快な気持ちになる質問です。

反対に

「悪い質問」は相手や自分が不快になる質問です。

以下、具体的に見ていきましょう。

 

良い質問例

 

相手がどう感じているのか?
どう思っているのか?
どう考えているのか?

 

などのように

【相手にフォーカスする】質問です。

 

例えば

・世間ではこう言われているけどあなたはどう思う?
・あなたはどんな経験や体験をしてきたの?
・その時あなたはどう感じたの?
・あなたはどう思う?
・あなたはどうしたら良いと思う?
といった質問です

 

「あなたはどんなことを大切にしているの?」

といった具合に、

 

相手や自分が大切にしている価値観を聞く質問や

相手や自分がより深く考える質問であったり、

より深い気持ちに気づけたりする質問が「良い質問」の特徴です。

 

 

悪い質問例

 

一方で「悪い質問」とは、

・どうしてできないの?
・なぜそうなったの?
・考えてないんじゃないの?
・これって常識ですよね?
・当然こうするべきだよね?
・こういう人っておかしいよね?

 

など、相手を追い詰める質問や、

誘導質問と言って、正論を相手に振りかざす質問です。

 

こういった質問は極力使わないように

気を付けましょう。

 

 

質問力を鍛えるトレーニング6つ

これまで「質問力」の内容についてお伝えしてきました。

 

ここからは、

実際にどうしたら「質問力」が身につくのか?

質問を鍛えるためのトレーニングを

6つご紹介いたします。

 

①この人の質問力が高いなと言う人を見て真似してみる。
②①の内容を書き出してみる。
③メールSNSなど人の書いた文章に対して質問をしてみる。
④実際にトレーニングする。
⑤浮かんだ疑問や気持ちをそのまま口にするようにしてみる。
⑥実践やトレーニングをした結果を振り返る。

 

①この人の質問力が高いなと言う人を見て真似してみる

 

まず始めに、

「質問力が高い人」のイメージを持つことが大切です。

 

あなたが、「質問力が高いな」と思う人を決めて

その人がいつもどんな質問をしているかを確認してみましょう。

 

インタビュー番組や動画を見ることはおすすめです。

 

例えば、聞く力で有名な

『阿川佐和子』さんの「サワコの朝」

といった対談形式の番組を見て真似る、

と言うだけでもかなり勉強になります。

 

② ①の内容を書き出してみる

 

これは少々難易度が高いかもしれませんが、

上記のような、

「質問力」が高い人が、

どんな会話をしているかを文字起こしすることです。

 

相手のどんな言葉や発言に対して質問をすると、

相手がさらに答えてくれるのか?

とても勉強になります。

 

 

③メールSNSなど人の書いた文章に対して質問をしてみる

 

これは現実的でとても効果の高いトレーニング法です。

 

実際のコミニケーションだと、

相手の言葉に対して反射的に反応して質問をしなくてはなりませんが、

メールやSNS等はじっくりと見てじっくりと考える時間が持てます。

 

そのため自分で見返して、

「この質問は良い質問が?悪い質問か?」

といったことを見返すことができるのでとても有効です。

 

④実際にトレーニングする

 

ここまでの上記3つを実践するとしても、

 

営業や接客業、サービス業など、

お仕事でお客様と相対するお仕事をされてる方など、

 

お客様に対してぶっつけ本番で練習してしまうと、

上手くできなかった際に、

逆に相手を不快にさせてしまう恐れがあります。

 

だからこそ、

しっかり本番を想定した

「ロールプレイング」というトレーニングをして、

先に感覚をつかんでおいた方が本番でうまくいきます。

 

 

⑤浮かんだ疑問や気持ちをそのまま口にするようにしてみる

 

私たちは空気を読むと言う言葉があるように、

「これを質問したら相手が不快にならないかな?」

などと思ってしまい、質問をせずに飲み込んでしまう傾向があります。

 

しかしながら

 

不快に思うかどうかは相手次第なところがあります。

なので、思い浮かんだ事はできるだけそのまま口にしてみるようにしましょう。

 

もし相手を不快にさせるかもしれないなと思ったら、

その時は枕詞として「失礼だったらごめんなさいね」

と言った言葉を先に添えて質問をすると良いでしょう。

 

 

⑥実践やトレーニングをした結果を振り返る

 

実際にコミニケーションをした後に、

 

自分の何がよくて良い会話になったのか?

反対にうまくいかなかった事はどうすればうまくいくようになるのか?

 

といったことを振り返ると

次に同じような失敗を繰り返さずに済みます。

 

 

すぐに実践できる仕事で使える質問3選

 

ここからは、実際に使える良い質問例をお伝えしていきます。

良い質問はたくさんありますが一例として挙げていきます。

 

あなたが上司として部下に質問していく際に、

うまくいったことできた事はどんなことがあった?
あなたの何が良かったからうまくいったの?
という事は何が大切ってこと?

このように質問をしていきます。

 

人はうまくいかなかったことをどうするか?

といった質問をすることの方が多くなります。

 

しかし、

あえてうまくいったことを質問しそして、

その要因が何であったか?ということを明確にすることで、

今後の再現性が高まるメリットがあります。

 

 

 

 

 

すぐに実践できる恋愛で使える質問3選

 

次に恋愛で使える良い質問です。

 

一例として、

相手の好きなことや趣味、休みの日何をしてるのか?

といった、

他愛もない話をさらに深めるのに有効な質問です。

 

どうしてそれが好きなの?
例えば、どんな感じ?
という事は、何が大事ってこと?

 

このように質問をしていきます。

自分と趣味や、好きなものが違っていたとしても、

 

このように質問をすることで、

相手は自分に対して興味関心を持ってくれていると感じてもらい、

心を開いてもらいやすくなります。

 

 

 

すぐに実践できる営業で使える質問3選

一例を紹介します。

 

今日はどうしてお話を聞いてみよう

(会ってみよう)と思ってくださったんですか?

 

という事はどうなりたい?

どんな状態になったらいいと言うことですか?

 

そのために今まで

どんなことを取り組んでらっしゃいましたか?

 

このように質問をしていくことによって、

相手は話しながら、

自分で自分自身を振り返っていき、

現状のままでは良くないなぁと認識します。

 

解決するための何か良い方法はないかなぁ?

といった欲求が湧き上がってくるのです。

 

 

質問のプロが選ぶ!質問力を鍛えるお勧めの本から3選

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質問の具体的フレーズをはじめ
リーダーのためのコミュニケーションについての書籍です

「メンバーを戦力化する心の公式~リーダーのための質問型コミュニケーション~」

みらいパブリッシング 1,650円

質問型コミュニケーション協会 代表理事 安井 匠
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『仕事を円滑に進めるにはまず上司が部下に質問しなさい』
青木毅(著)

 

こちらはコミュニケーションの中でも、部下と接する際に活用できる本です。

 

上司が部下と話す。

というと、どうしても業務的になってしまったり、

ただの指示を出すだけの会話になりがちですが、それは間違いです。

 

上司が部下と信頼関係を築きながら、

指導をしたり教育にも役に立てる方法に関して

お伝えしている本です。

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・聞く力―心をひらく35のヒント
阿川佐和子(著)

 

著者は、本記事でもご紹介した、コミュニケーション・質問力の高いプロです。

 

そんな阿川佐和子さんが、

どのようにして相手からお話を聞くのか?

その時に気を付けていることや、

考えていることが学べる本となっています。

 

 

質問力を鍛えれば人生が変わる!日々質問力を鍛えるトレーニングをしてみよう

 

私が実際に良い質問を使い、

また、質問を教わった方々を見てきて、

「質問力」が高いことによって人生が変わると思っています。

 

「質問力」とはコミニケーション能力です。

コミニケーション能力を高めることによって、

より豊かな人間関係を築ける事になります。

 

家庭や恋愛、仕事、さらには自分自身をも変化させていく、

といった無限の可能性を「質問」は秘めています。

 

しかも質問は人の数だけ答えが存在します。

 

これからの多様化の時代において、

この「質問力」を磨き、豊かな関係を築いていくことで

自分自身の人生もより豊かなものとなっていくでしょう!

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