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自分との約束は簡単に破りやすい:自己管理の鍵を握る「仕組み化」の力
自分との約束は簡単に破りやすい:自己管理の鍵を握る「仕組み化」の力
「自分を見つめる時間を持つ」
この習慣が大切だと頭では理解していても、どうしても後回しにしてしまうことはありませんか?
私自身もその経験がありますし、クライアントの方々からもよく耳にする話です。
この記事では、なぜ「自分を見つめる時間」が後回しになりやすいのか、その理由を解明しつつ、
それを克服するための具体的な方法についてご紹介します。
自分との約束が破られやすい理由
まず、自分を見つめる時間が後回しになる理由には、以下の3つが挙げられます。
1. 本当に大切だと思えていない
口では「大切」と言っていても、心の底からその重要性を実感していないと、行動に移すのが難しくなります。
何か緊急の用事が入ると、すぐにそちらを優先してしまうのもこの理由からです。
2. 具体的な計画が立てられていない
「いつ」「どのように」振り返りを行うのかが決まっていないと、ただの漠然とした目標になりがち。
これでは行動に繋がりにくく、自然と先送りしてしまいます。
3. 無理なスケジュールを立てている
1日の予定を詰め込みすぎた結果、「振り返る時間がない」と感じてしまうケース。
最初から現実的な計画を立てることが重要です。
自分との約束を守るための工夫
自分との約束は破りやすい一方で、人との約束はできるだけ守ろうとするもの。
この特性を活かして、以下のような方法で「自分を見つめる時間」を確保することができます。
1. 仕組みにする
時間が取れないと感じるなら、仕組みを利用してその時間を確保しましょう。
例えば以下のようなアイデアがあります。
-
タイムブロッキングを活用する
スケジュールに「振り返りの時間」を書き込み、他の予定が入り込まないようにします。 -
通知リマインダーを設定する
決まった時間にリマインダーを設定し、振り返りを思い出させる仕組みを作ります。
たとえば、毎晩寝る前の10分を「今日の振り返りタイム」と決めてみてください。
ベッドサイドにメモ帳を置いておくだけでも、その行動を習慣化しやすくなりますよ。
2. 信頼できる第3者を頼る
リーダーの多くは、自分を見つめる時間を確保することの重要性を理解しつつも、それを一人で行うのは難しいと感じています。
その場合、信頼できる第三者の力を借りるのがおすすめです。
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定期的な1on1セッション
メンターやコーチとの1on1セッションを活用することで、自分を振り返る時間を確保できます。
この時間を通じて、課題の整理や目標設定を行うと効果的です。 -
相談相手を慎重に選ぶ
自分の話をしっかり聴いてくれるだけでなく、建設的なフィードバックや提案をくれる人を選びましょう。
意見を押し付けるだけの人ではなく、あなたの成長をサポートしてくれる相手が理想です。
3. 振り返りの価値を見直す
振り返りを「タスク」と捉えるのではなく、「自分を成長させる大切な時間」として意識しましょう。
そのためには、以下のような視点を持つと良いでしょう。
-
振り返りの目的を明確にする
振り返りを行うことで得られるメリットを具体的にイメージします。
例えば、「自分の課題を早めに発見できる」「目標達成の進捗を把握できる」などです。 -
小さな達成感を味わう
振り返りの結果を記録し、その中からポジティブな要素を見つけることで、習慣化が進みます。
自分を見つめる時間を確保するためのアクションプラン
以下の手順で、自分を見つめる時間を確保するための計画を立ててみてください。
-
具体的な時間を決める
例:「毎晩21時から10分間」 -
振り返りのテーマを設定する
例:「今日の成功体験」「改善が必要なポイント」 -
リマインダーや仕組みを導入する
例:スマホの通知機能や日記アプリを活用。 -
定期的に第三者とセッションを行う
コーチやメンターを見つけて、定期的な1on1セッションをスケジュールに組み込む。
まとめ:小さな約束を守ることで大きな成果へ
自分との約束は破りやすいものです。
しかし、仕組みや第三者の力を借りることで、その約束を守りやすくなります。
そして、その小さな約束を積み重ねることで、自己成長や目標達成に繋がるのです。
ぜひ今日から、自分を見つめる時間を「仕組み化」してみましょう。
その習慣が、未来の自分をより強く、より成長した存在へと導いてくれるはずです。

質問型コミュニケーション協会代表理事
30代の頃、激務に追われ自身の心身のバランスを崩しうつ病で休職。
その頃にコーチングに出会い人生が大きく変化。
累計発行部数20万部の質問型営業開発者青木毅からコーチングや質問型営業を習いその後、15年10,000時間に及び、相手の深い価値観を引き出し寄り添うコーチングを行う。
中小企業社長様から中学生まで多種多様な方のサポートをしてきた経験から質問型コミュニケーションを法務省等の自治体、および製造業・士業・保険会社・介護・製薬会社・美容業等へと広める活動をしている。好きなものは奥さんとの神社巡りと歌うこと。実は過去に音楽活動をしていました。