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リーダーの失敗がチームを強くする方法
リーダーの失敗がチームを強くする方法
リーダーとして活動していると、失敗や想定外の結果に直面することがあると思います。
時には「リーダーだから失敗を認めるわけにはいかない」と思いがちですが、
それが本当に正しい選択でしょうか?
ここでは、リーダーが失敗をどう活かし、
チームをさらに強固なものにできるのかを考えていきます。
目次
失敗を隠さないことが信頼につながる
多くのリーダーは、失敗を見せないことでチームに不安を与えないようにしようとします。
しかし、「時には正直に話すこと」がチーム全体の雰囲気を改善する鍵になることもあります。
たとえば、プロジェクトの進行が遅れている原因がリーダー自身の判断ミスだった場合。
「実は、こうした理由で遅れてしまっています。これからはこのように対処します」と正直に伝えることで、
チームメンバーも自分の状況や課題を共有しやすくなります。
リーダーも人間、だからこそ信頼できる
リーダーが完璧でなければならないというプレッシャーは、自分にもチームにも負担をかけます。
「リーダーも人間なんだ」とメンバーに思ってもらうことで、リラックスした雰囲気が生まれ、
困難な状況でも協力しやすくなるのです。
例えば、過去にあるリーダーがこう話していました。
「新しいシステム導入を進めていましたが、私が使い方を誤解していたため、
目標の達成が遅れてしまいました。
ですが、これを教訓に次回は皆さんにもっと助言をしてもらえたらと思います」
この率直さが信頼を生み、次のプロジェクトではチーム全員が協力して取り組む姿が見られました。
対等な関係を築くことが成功への第一歩
リーダーとメンバーは、役割は異なりますが、人間としては対等な存在です。
上下関係にとらわれすぎず、お互いを尊重し合う文化を作ることが、成功への道を開きます。
たとえば、チームのあるメンバーが
「この方法ではなく、別の選択肢を試してみませんか?」と提案した場合、
リーダーがその意見を受け入れ、試してみることで信頼が築かれることもあります。
メリハリを大切にしたチーム作り
失敗を認めることと、チーム全体が緩みっぱなしになることは違います。
重要なのは、締めるべきところではしっかりと締めること。
例えば、締切が迫る中で、リーダーがチーム全体に「これを最優先で取り組みましょう」と方向性を示しつつ、
自分の失敗を認めた上で「一緒に乗り越えよう」と声をかければ、チームの士気を高めることができます。
まとめ
リーダーが失敗をどう受け止め、共有するかでチームの成長は大きく変わります。
「正直に話すこと」「信頼を築くこと」「対等な関係を作ること」を心がければ、
失敗は単なる挫折ではなく、チーム全体を成長させる原動力になります。
リーダーとしての一歩を踏み出し、自分自身を見つめ直しながら、
強いチーム作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
それでは、良い一日を!
質問型コミュニケーション協会代表理事
30代の頃、激務に追われ自身の心身のバランスを崩しうつ病で休職。
その頃にコーチングに出会い人生が大きく変化。
累計発行部数20万部の質問型営業開発者青木毅からコーチングや質問型営業を習いその後、15年10,000時間に及び、相手の深い価値観を引き出し寄り添うコーチングを行う。
中小企業社長様から中学生まで多種多様な方のサポートをしてきた経験から質問型コミュニケーションを法務省等の自治体、および製造業・士業・保険会社・介護・製薬会社・美容業等へと広める活動をしている。好きなものは奥さんとの神社巡りと歌うこと。実は過去に音楽活動をしていました。