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質問型コミュニケーションで効果を最大化する方法
質問型コミュニケーションで効果を最大化する方法
質問型コミュニケーションは、対話を通じて相手の本音や課題を引き出し、
解決策に導くための強力な手法です。
しかし、その効果を最大化するには、ただ質問を投げかけるだけでは不十分なのです。
この記事では、課題解決のための質問の「不変の型」や、
再現性を高めるための方法について具体的な例を交えながら解説します。
目次
- 1. 質問型コミュニケーションの基本フレームワーク
- 2. 理解を深めるための「3つの基軸」
- 3. 再現性を高める「形式知化」の取り組み
- 4. 実践例: 質問型コミュニケーションの効果
- 5. 今後の展望: 新しいサービスの提供
- 6.まとめ
1. 質問型コミュニケーションの基本フレームワーク
課題解決の質問の流れ
質問型コミュニケーションには、
「現状 → 欲求 → 課題 → 解決策 → 行動段階 → 結果」
という基本的な流れがあります。
この流れを意識することで、相手の内なる問題にスムーズにアプローチできます。
具体例
- 現状の確認: 「現在どのような状況ですか?」
- 欲求を引き出す: 「理想的な状況はどのようなものですか?」
- 課題の特定: 「理想に近づくために、今の課題は何でしょう?」
- 解決策の模索: 「どのようなサポートがあると解決できますか?」
- 行動への促進: 「最初のステップとして、何を始めますか?」
- 結果の評価: 「その結果、何が変わりましたか?」
このプロセスを順を追って実施することで、相手の気づきを促しながら、
解決に向けた行動を引き出すことができます。
2. 理解を深めるための「3つの基軸」
この質問の流れを実践する際には、以下の3つの基軸を加えることで、
さらに効果が高まります。
① 信頼関係の構築
質問をする前に、まず相手との信頼関係を築くことが重要です。
適切な相づちや共感を示すことで、相手が心を開きやすくなります。
② 相手のペースに合わせる
質問のテンポや深さは、相手の状況や反応に応じて調整しましょう。
急ぎすぎると、相手が思考を整理できないまま対話が進んでしまうことがあります。
③ 解決に向けた積極性
質問を通じて相手に主体的な解決策を考えさせることが重要です。
「自分で答えを見つけた」という実感が、行動のモチベーションを高めます。
3. 再現性を高める「形式知化」の取り組み
感覚的から形式的へ
多くの人が、質問型コミュニケーションを感覚的に実施しています。
しかし、感覚に頼ると成果のムラが生じることがあります。
そのため、プロセスや手法を「形式知化」することで、
誰でも再現性の高いコミュニケーションを行えるようになります。
形式知化の例
- フレームワークの文書化: 質問のテンプレートや例文集を作成。
- トレーニングの実施: ロールプレイングを通じてスキルを磨く場を設ける。
- 評価基準の設定: 質問の質や結果を定量的に評価する仕組みを整える。
形式知化は、チーム全体のスキルを底上げし、成果を安定的に向上させるカギです。
4. 実践例: 質問型コミュニケーションの効果
実際に質問型コミュニケーションを活用したケースをいくつかご紹介します。
ケース1: チームのモチベーション向上
あるリーダーが、部下のモチベーション低下に悩んでいました。
「現状の確認」から始め、部下の欲求や課題を丁寧に聞き出した結果、
解決策として「定期的な1on1ミーティング」を導入。
結果として、チーム全体のパフォーマンスが向上しました。
ケース2: 顧客対応の質を向上
カスタマーサポートの現場で、質問型コミュニケーションを取り入れた例です。
顧客の現状や課題を詳細にヒアリングし、最適な解決策を提案することで、
顧客満足度が劇的に向上しました。
5. 今後の展望: 新しいサービスの提供
現在、これまで蓄積したノウハウをもとに、
さらなる形式知化を目指した新しいサービスを開発中です。
このサービスは、質問型コミュニケーションを学びたい方や現場で活用したい方々にとって、
役立つツールとなることを目指しています。
期待される効果
- 質問の質が飛躍的に向上する。
- 対話の中で相手の課題を的確に把握できるようになる。
- 自信を持ってコミュニケーションを取れるようになる。
具体的なリリース日程については、追ってお知らせしますので、
ぜひご期待ください。
6.まとめ
質問型コミュニケーションは、相手の本音や課題を引き出すための非常に効果的な手法です。
「課題解決の質問の流れ」や「形式知化」といった要素を取り入れることで、
その効果をさらに高めることができます。
ぜひ、日常の対話や仕事の現場で活用してみてください。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
良い一日を!
質問型コミュニケーション協会代表理事
30代の頃、激務に追われ自身の心身のバランスを崩しうつ病で休職。
その頃にコーチングに出会い人生が大きく変化。
累計発行部数20万部の質問型営業開発者青木毅からコーチングや質問型営業を習いその後、15年10,000時間に及び、相手の深い価値観を引き出し寄り添うコーチングを行う。
中小企業社長様から中学生まで多種多様な方のサポートをしてきた経験から質問型コミュニケーションを法務省等の自治体、および製造業・士業・保険会社・介護・製薬会社・美容業等へと広める活動をしている。好きなものは奥さんとの神社巡りと歌うこと。実は過去に音楽活動をしていました。