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パワハラ改善の本質とは?会社が目指す未来を考える
パワハラ改善の本質とは?会社が目指す未来を考える
職場におけるパワハラ問題は、多くの企業で共通の課題です。
最近、こんな相談をいただきました。
「うちの会社はパワハラ気質があって、
それを改善したいんですが、そういう研修はできますか?」
このような相談を受けるたびに、
私は単なるパワハラ防止の研修では根本的な解決には至らないと感じます。
では、本質的な改善には何が必要なのでしょうか?
今回は、私が考えるアプローチをご紹介します。
目次
- 1.経営者の「本音」と現場の「現実」を見つけることから始める
- 2.パワハラ解決は研修だけでは終わらない
- 3.具体例: 改善がもたらした成果
- 4.セミナーのご案内: パワハラ改善の具体的アプローチを学ぶ
- 5.最後に
1.経営者の「本音」と現場の「現実」を見つけることから始める
ビジョンの共有が鍵
まず重要なのは、経営者が「どんな会社を目指しているのか」という未来像を明確にすることです。
ただ理想を聞くだけではなく、
「なぜその未来を実現したいのか?」という背景や価値観を深掘りします。
例えば、以前サポートした企業では、
経営者が「社員同士が助け合える、家族のような会社にしたい」と語っていました。
しかし、現場ではノルマ達成が最優先される風潮が強く、
結果的にパワハラ的な言動が生まれていたのです。
現場のリアルな声を聴く
次に、メンバーたちの「生の声」を聴くことが必要です。
社員たちの本音を拾い上げることで、
経営者が見えていなかった現場の現実が明らかになります。
例えば、
「上司に相談すると叱られるから話せない」「忙しさで新人教育に手が回らない」
といった声が集まることで、経営者のビジョンと現場のギャップが浮き彫りになります。
このギャップを埋める具体的なステップを探ることが、本質的な改善の第一歩です。
2.パワハラ解決は研修だけでは終わらない
一時的な変化ではなく、根本的な改善を目指す
パワハラ防止の研修は、確かに社員一人ひとりの意識を一時的に変える効果があります。
しかし、それだけでは職場全体の文化や価値観を変えることは難しいのです。
だからこそ、私は経営者のビジョンを中心に据えたアプローチを提案します。
その一環として、「全員参加型のコミュニケーション改善」に取り組みます。
この改善プロセスでは、具体的な行動変容だけでなく、
「組織全体の空気感」を変えることを目標とします。
3つの基軸を活用した改善策
私が提案するのは、「3つの基軸」を活用した方法です。
この基軸は、経営者のビジョンを現場と共有し、
成果を生む組織作りをサポートするための具体的な指針となります。
基軸1: 信頼の土台を築く
社員同士や上司と部下の間に信頼を育むことが、健全な職場文化のスタート地点です。
基軸2: コミュニケーションの再構築
単なる情報伝達ではなく、相手の意見や感情を汲み取りながら対話を深める方法を導入します。
基軸3: 成果を共有する仕組み
組織全体で達成感を味わえる仕組みを作ることで、個人プレーからチームプレーへの移行を促します。
3.具体例: 改善がもたらした成果
ケーススタディ
ある企業では、
経営者と社員がそれぞれのビジョンと現実を共有し合うワークショップを実施しました。
その結果、経営者が現場の課題を正しく理解し、
現場の社員も経営者の目指す未来に共感するようになりました。
例えば、
「短期的な利益追求」よりも「社員の働きやすさ」を優先するという経営方針が共有されたことで、
社内のコミュニケーションが円滑になり、
最終的には売上が前年比15%向上するという成果につながりました。
4.セミナーのご案内: パワハラ改善の具体的アプローチを学ぶ
このような具体的な取り組み方を、より多くの方に共有するために、
セミナーを開催いたします。
- 日時: 2月8日(土)10:00~11:30
- テーマ: 「新しい時代に対応していく、お客様を仲間にしていく3つの基軸」
- 形式: オンラインセミナー
- 内容: パワハラ改善に役立つ「3つの基軸」とその活用方法を解説
後日動画配信も対応しています。
詳細やお申し込みはこちらからご確認ください:
お申し込みはこちら
5.最後に
パワハラ改善の本質は、単なる対処療法ではなく、組織全体の価値観やビジョンを共有し、
根本からの変化を促すことにあります。
「経営者のビジョン」と「現場のリアル」を繋げることで、
職場全体が活力ある場所へと変わっていきます。
この記事が、あなたの会社の未来を考えるきっかけになれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
良い一日を!

質問型コミュニケーション協会代表理事
30代の頃、激務に追われ自身の心身のバランスを崩しうつ病で休職。
その頃にコーチングに出会い人生が大きく変化。
累計発行部数20万部の質問型営業開発者青木毅からコーチングや質問型営業を習いその後、15年10,000時間に及び、相手の深い価値観を引き出し寄り添うコーチングを行う。
中小企業社長様から中学生まで多種多様な方のサポートをしてきた経験から質問型コミュニケーションを法務省等の自治体、および製造業・士業・保険会社・介護・製薬会社・美容業等へと広める活動をしている。好きなものは奥さんとの神社巡りと歌うこと。実は過去に音楽活動をしていました。