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「採用できない」より「活かし方」を考え直してもいいかも?
こんにちは!安井です。
今日は、「なかなか採用ができない…」というお悩みについて、ちょっと違った視点から考えてみたいと思います。
採用活動って、思った以上に大変ですよね。求人出して、応募が来るのを待って、面接して…でも、なかなか「この人だ!」という人に出会えない。そんな経験、ありませんか?
実は先日、ある税理士法人の経営者さんから、こんな相談をいただきました。
「1年以上ずっと採用活動してるんですが、まったく採用できていないんです」
いやいや、それは大変…。でも、よくよく話を聞いてみると、「あ、ここに盲点があるな」と思ったんです。
というわけで今日は、「いない人を探す前に、“いる人”を活かすという選択肢」について書いていきますね。
目次
- 【1】採用できないのは、「人材不足」だけが原因?
- 【2】実は「伸びしろ」が眠っているかもしれない
- 【3】人材育成は、「信じること」から始まる
- 【4】「問いかけ」が人を育てる
- 【5】「いない人を探す」から「いる人を活かす」へ
- 【6】小さな一歩が、大きな成長を生む
- 【7】というわけで:新しい視点を持つだけで、人材不足は少しだけ軽くなるかもしれません
- 【8】さいごに:まずは、あなた自身の「問いかけ」を変えてみよう
【1】採用できないのは、「人材不足」だけが原因?
求人媒体の選び方、面接の進め方、条件面の調整…。採用の現場では、いろんな工夫が求められます。でも、それでも成果が出ないことってあります。
「うちは業界的に人気がないから」とか「地方だから来ないんです」とか、理由はいろいろ。
でも、ちょっと待ってください。
新しい人を求めるばかりで、今、目の前にいる人たちに目を向けることを、忘れていませんか?
【2】実は「伸びしろ」が眠っているかもしれない
その税理士法人さんには、長年事務職として働く、ある女性社員がいました。とても丁寧な応対で、訪問した私にも好感を持って接してくれました。でも、本人は「対人対応には自信がない」と話していたそうです。
だから、社長から「お客様対応をしてみない?」と誘われても、すぐに断ってしまったんですね。
でも、よく考えてみてください。それって「できない人」なんでしょうか?
もしかするとそれは、「経験がない」だけかもしれません。
あるいは、「自分には無理だ」と思い込んでいるだけかもしれません。
つまり、**“できない人”ではなく、“機会がなかった人”**なのかもしれないのです。
【3】人材育成は、「信じること」から始まる
「この人には無理かもなぁ」
上司として、そう思ってしまうことってありますよね。確かに、全員が全員、何でもできるわけじゃないですし、適材適所という言葉もあります。
でも、その前にもう一歩踏み込んでみてほしいんです。
「この人には、まだ見えていない可能性があるかもしれない」
「苦手意識があっても、サポート次第で伸びるかもしれない」
そんなふうに可能性を信じて、育ててみる。それだけで、会社全体の空気がグッと変わっていくことがあります。
【4】「問いかけ」が人を育てる
ここでちょっとだけ、「質問型コミュニケーション」という考え方を紹介します。
これは、簡単に言えば「相手の可能性を引き出す問いかけをする」というアプローチです。
例えば…
-
「どうしたらできると思う?」
-
「やってみて、どう感じた?」
-
「どんなサポートがあれば、やれそう?」
こんな問いを投げかけることで、相手は自分自身と対話するようになります。
一方的に「やってみてよ」と言われると、構えてしまいますよね。でも、問いかけなら、相手に主導権を渡しながら関わることができるんです。
【5】「いない人を探す」から「いる人を活かす」へ
もちろん、採用活動をやめるべきという話ではありません。人が増えれば、業務の幅も広がりますし、組織にも新しい風が入ってきます。
ただし、それと並行して「今いる人材の活用」も考えてみてほしいんです。
どんなに求人広告を打っても、理想の人材がすぐに見つかるとは限りません。
だったら、もうすでに会社にいて、会社の文化を理解している人材に、少しずつ育ってもらう方が、よっぽど早いこともあります。
【6】小さな一歩が、大きな成長を生む
最初は誰でも「できない」「自信がない」と言います。
でも、そこに少しずつ「成功体験」を積ませていくと、不思議なくらい表情が変わってきます。
「私でもできるかも?」
この感覚が、行動を変え、やがて結果を生み出します。
それが、組織にとっても、本人にとっても、大きな財産になります。
【7】というわけで:新しい視点を持つだけで、人材不足は少しだけ軽くなるかもしれません
採用に悩んだとき、「人が足りない」ことばかりに目を向けるのではなく、
「今いる人に、もっとできることはないか?」と自分に問いかけてみてください。
それだけで、見える世界がちょっと変わるかもしれません。
【8】さいごに:まずは、あなた自身の「問いかけ」を変えてみよう
「どうせ無理」と思っていた人に対して、
「どうしたら少しでも前に進めるかな?」と考えてみる。
その一歩が、組織にとって大きな意味を持つかもしれません。
人材育成の第一歩は、信じること。信じて、関わって、育てていく。
小さな問いかけから、大きな変化が始まるかもしれませんよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
それでは、良い一日を。
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