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「採用できない」より「活かし方」を考え直してもいいかも?

yasui

こんにちは!安井です。
今日は、「なかなか採用ができない…」というお悩みについて、ちょっと違った視点から考えてみたいと思います。

採用活動って、思った以上に大変ですよね。求人出して、応募が来るのを待って、面接して…でも、なかなか「この人だ!」という人に出会えない。そんな経験、ありませんか?

実は先日、ある税理士法人の経営者さんから、こんな相談をいただきました。

「1年以上ずっと採用活動してるんですが、まったく採用できていないんです」

いやいや、それは大変…。でも、よくよく話を聞いてみると、「あ、ここに盲点があるな」と思ったんです。

というわけで今日は、「いない人を探す前に、“いる人”を活かすという選択肢」について書いていきますね。


目次

【1】採用できないのは、「人材不足」だけが原因?

求人媒体の選び方、面接の進め方、条件面の調整…。採用の現場では、いろんな工夫が求められます。でも、それでも成果が出ないことってあります。

「うちは業界的に人気がないから」とか「地方だから来ないんです」とか、理由はいろいろ。

でも、ちょっと待ってください。

新しい人を求めるばかりで、今、目の前にいる人たちに目を向けることを、忘れていませんか?


【2】実は「伸びしろ」が眠っているかもしれない

その税理士法人さんには、長年事務職として働く、ある女性社員がいました。とても丁寧な応対で、訪問した私にも好感を持って接してくれました。でも、本人は「対人対応には自信がない」と話していたそうです。

だから、社長から「お客様対応をしてみない?」と誘われても、すぐに断ってしまったんですね。

でも、よく考えてみてください。それって「できない人」なんでしょうか?

もしかするとそれは、「経験がない」だけかもしれません。

あるいは、「自分には無理だ」と思い込んでいるだけかもしれません。

つまり、**“できない人”ではなく、“機会がなかった人”**なのかもしれないのです。


【3】人材育成は、「信じること」から始まる

「この人には無理かもなぁ」

上司として、そう思ってしまうことってありますよね。確かに、全員が全員、何でもできるわけじゃないですし、適材適所という言葉もあります。

でも、その前にもう一歩踏み込んでみてほしいんです。

「この人には、まだ見えていない可能性があるかもしれない」

「苦手意識があっても、サポート次第で伸びるかもしれない」

そんなふうに可能性を信じて、育ててみる。それだけで、会社全体の空気がグッと変わっていくことがあります。


【4】「問いかけ」が人を育てる

ここでちょっとだけ、「質問型コミュニケーション」という考え方を紹介します。

これは、簡単に言えば「相手の可能性を引き出す問いかけをする」というアプローチです。

例えば…

  • 「どうしたらできると思う?」

  • 「やってみて、どう感じた?」

  • 「どんなサポートがあれば、やれそう?」

こんな問いを投げかけることで、相手は自分自身と対話するようになります。

一方的に「やってみてよ」と言われると、構えてしまいますよね。でも、問いかけなら、相手に主導権を渡しながら関わることができるんです。


【5】「いない人を探す」から「いる人を活かす」へ

もちろん、採用活動をやめるべきという話ではありません。人が増えれば、業務の幅も広がりますし、組織にも新しい風が入ってきます。

ただし、それと並行して「今いる人材の活用」も考えてみてほしいんです。

どんなに求人広告を打っても、理想の人材がすぐに見つかるとは限りません。

だったら、もうすでに会社にいて、会社の文化を理解している人材に、少しずつ育ってもらう方が、よっぽど早いこともあります。


【6】小さな一歩が、大きな成長を生む

最初は誰でも「できない」「自信がない」と言います。

でも、そこに少しずつ「成功体験」を積ませていくと、不思議なくらい表情が変わってきます。

「私でもできるかも?」

この感覚が、行動を変え、やがて結果を生み出します。

それが、組織にとっても、本人にとっても、大きな財産になります。


【7】というわけで:新しい視点を持つだけで、人材不足は少しだけ軽くなるかもしれません

採用に悩んだとき、「人が足りない」ことばかりに目を向けるのではなく、

「今いる人に、もっとできることはないか?」と自分に問いかけてみてください。

それだけで、見える世界がちょっと変わるかもしれません。


【8】さいごに:まずは、あなた自身の「問いかけ」を変えてみよう

「どうせ無理」と思っていた人に対して、

「どうしたら少しでも前に進めるかな?」と考えてみる。

その一歩が、組織にとって大きな意味を持つかもしれません。

人材育成の第一歩は、信じること。信じて、関わって、育てていく。

小さな問いかけから、大きな変化が始まるかもしれませんよ。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
それでは、良い一日を。


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