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「自分らしさ」と「リーダーシップ」の両立
こんにちは!安井です。
今日は、「自分らしさ」を見失いかけたDさんの物語を通して、リーダーシップの新しいカタチについて考えてみたいと思います。
突然ですが、「リーダーって、強くて、声が大きくて、ビシバシ指示出してる人」っていうイメージ、ありませんか?
…うん、わかります。私も昔はそう思ってました。でも、それだけが正解じゃないんです。
今回は、昇進をきっかけに「自分って、課長としてやっていけるの?」と悩んだDさんのお話から、「自分らしいリーダーシップ」について、一緒に探っていきましょう。
目次
- 【1】「まさか私が課長に?」──Dさんの戸惑い
- 【2】よくある「リーダー像」がしんどい理由
- 【3】「あなたらしいリーダーシップ」ってなんだろう?
- 【4】「こうあるべき」からの卒業
- 【5】「自信がないからこそ」見えるものがある
- 【6】「あなたらしさ」は、ちゃんと武器になる
- 【7】というわけで、最後にひとこと。
【1】「まさか私が課長に?」──Dさんの戸惑い
今回の主役、Dさんは、営業職としてコツコツ頑張っていた女性。
成績も悪くない。でも、いわゆる「トップセールス」って感じではなかったんです。
そんな彼女に、ある日突然の辞令が下ります。
「Dさん、来月から課長ね」
え、私が?まさか?なんで?どうして?
Dさんの頭の中は、クエスチョンマークでいっぱいだったそうです。
というのも、これまで見てきた上司たちは、いかにも「ザ・リーダー」というタイプばかり。
数字、結果、スピード、判断力。ガンガン引っ張っていくスタイルが主流でした。
対して自分はというと、人の話をよく聞く、空気を読む、誰かのフォローに回る…。
そんな「縁の下の力持ち」タイプ。だからこそ、「私なんかが課長でいいの?」という不安が湧いてきたのも無理はありません。
【2】よくある「リーダー像」がしんどい理由
ここで一度、立ち止まって考えてみたいのが、「リーダーとはこうあるべき」という常識です。
・リーダーは強くあれ
・判断はスピーディに
・決断力とカリスマが命
…うん、言ってることは間違っていない。でも、これ、言われる側からしたらけっこうツラい。
「そんなふうに振る舞えない私はダメなんだ」って、自信を失う原因にもなりかねません。
しかも、これは“憧れのリーダー像”ではあっても、“全員がなれる像”ではないんですよね。
同じ型に無理やりはめようとして、誰かが苦しくなってしまうとしたら、本末転倒です。
【3】「あなたらしいリーダーシップ」ってなんだろう?
では、Dさんの場合はどうだったのか。
答えは、「自分の持ち味を活かす」という選択でした。
Dさんには、こんな強みがありました。
・部下の小さな変化に気づける
・相手の話をじっくり聴ける
・困っている人を自然にサポートできる
いわゆる“トップダウン型”とは真逆かもしれません。
でも、この感性や気配りこそが、チームにとって大きな武器になったんです。
「課長だからといって、無理して“誰かの真似”をする必要はない」
そう気づいたDさんは、部下一人ひとりと丁寧に対話を重ねるようになりました。
【4】「こうあるべき」からの卒業
それまでは、「課長とは、こう振る舞うべき」という固定観念に縛られていたDさん。
でも、“自分のやり方で大丈夫なんだ”と納得したとき、驚くほど肩の力が抜けたそうです。
しかも不思議なことに、そうして力が抜けたDさんに対して、部下たちがどんどん協力的になっていったんですね。
指示を出さずとも、自然と周囲が動いてくれる。
それって実は、かなり強いリーダーシップだと思いませんか?
「支配」ではなく「信頼」でつながるチーム。
Dさんが築いたのは、そんな新しい関係性でした。
【5】「自信がないからこそ」見えるものがある
ここまで読んでくださったあなたに、ひとつお伝えしたいことがあります。
リーダーに必要なのは、完璧さではありません。
むしろ、「自信がない自分」を受け入れられる人こそが、他人の弱さにも優しくなれます。
そして、そういう人のまわりには、自然と仲間が集まってくるものです。
「私は、私のやり方でやっていく」
そう腹をくくった瞬間、人は本当の意味で“強く”なれるのかもしれません。
【6】「あなたらしさ」は、ちゃんと武器になる
もしあなたが、今こんな気持ちを抱えているとしたら──
・リーダーっぽく振る舞えなくて不安
・結果を出せと言われるけど、自信がない
・チームをどうまとめていいのかわからない
そんなときこそ、自分らしさを疑わないでください。
誰かと違うからこそ、あなたには見える景色があります。
誰かみたいになれないからこそ、あなたの言葉が届く人がいます。
そして何より、「自分を信じている人」は、必ず周りから信じてもらえます。
【7】というわけで、最後にひとこと。
「課長になったけど、不安でいっぱいです」
そう言っていたDさんは、今ではチームに愛される存在として、堂々とリーダーを務めています。
もちろん、悩みがゼロになったわけじゃありません。
でも、自分のスタイルを見つけたことで、迷いは減ったし、毎日がちょっと楽になったそうです。
あなたも、あなたらしいリーダーシップを見つけてみませんか?
「誰かになる」のではなく、「自分になる」ために。
その一歩を、今日から始めてみましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
それでは、良い一日を。
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