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“営業ウーマン”が最強な理由、知っていますか?

yasui

こんにちは!安井です。

今日は「女性が使う商品なのに、営業は男性ばかり?」という、ちょっとモヤッとするようなテーマについて書いてみたいと思います。

実は、先日とある企業で研修をさせてもらったときに、現場の幹部の方からこんな一言が出たんです。

「うちの商品、使うのはほとんど女性なのに、営業マンは男性ばっかりなんだよね…」

その言葉を聞いて、私は思わず「うん、わかります」って深くうなずいてしまいました。

だって、ほんとそういう場面って多くないですか?

シャンプー、化粧品、洗剤、オーガニック食材、下着、ベビー用品…。

ターゲットもユーザーも明らかに女性なのに、営業に立っているのはゴリッとした男性ばかり。しかも、「営業マン」って言い方もまだまだ普通に使われていたりします。

……時代、止まってません?(笑)


目次

【1】「営業=男性」という固定観念、まだ根強い?

たしかに、営業というと「足で稼ぐ」「根性」「押しの強さ」みたいな、ちょっと昭和っぽいイメージが根強いんですよね。いわゆる「男の仕事」ってやつです。

でも、現代の営業スタイルって、もうそんな時代じゃないんです。

ガツガツ売り込むよりも、相手の話を聞きながら、じっくり信頼関係を築く。いわば「聞き上手」が求められる職種に変わってきています。

これを「質問型営業」なんて呼ぶこともあります。

質問型営業っていうのは、売る側があれこれ話すんじゃなくて、相手の悩みやニーズを聞き出すことからスタートする営業スタイルのこと。

「これをものすごくざっくりいうと、相手が“欲しい”って気づくのをお手伝いする方法」です。

このスタイル、正直、女性の方が得意なことが多いです。


【2】私も売ってました、女性向け商品を、若造の男が(笑)

実は、私自身も昔は日用雑貨メーカーの営業をやっていたんです。

扱っていたのは、シャンプーやボディソープ、洗剤にトイレ用品…と、見事に女性ターゲットの商品ばかり。

でも、売っていたのは当時二十代の若い男、つまり私です(笑)

今振り返ると、「なんであれを自分がやってたんだろう…」って、正直ちょっと不思議になります。

お店のバイヤーさんも女性が多かったので、商品説明をするときに妙な空気が流れることもありました。

こちらとしては必死に成分とかパッケージデザインのこだわりとかを語るんですが、「え、それって…わかって言ってる?」みたいな表情をされることもしばしば。

あのとき、本当に実感しました。

「女性に向けた商品は、女性の営業の方が絶対に強い」と。


【3】「女性営業=最強」なのに、やりたがる人がいない?

でも、じゃあなぜ女性営業がもっと増えないのか?といえば、これにはいろんな理由があります。

一番よく聞くのは、

「女性は営業職をやりたがらないんです」

という声。

うん、それもわかる気はします。

営業って、まだまだ「数字に追われる」「断られてナンボ」「ガツガツ行け」というイメージがあるんですよね。ちょっと体育会系っぽいというか。

でもね、今の営業って本当に変わってきてるんですよ。

押し売りじゃなくて、共感と寄り添いで勝負する。

対話を通じて、「この人になら任せてもいい」と思ってもらえるような営業が主流になってきているんです。

つまり、昔ながらの“押し”よりも、“共感力”や“気配り”が武器になる時代。

それって、むしろ女性が本領を発揮しやすい世界じゃないでしょうか?


【4】社内に眠っている「原石」を見逃していませんか?

私はこれまでいくつもの企業で研修をしてきましたが、どの会社でも必ずといっていいほど、営業未経験の女性スタッフの中に「実はめちゃくちゃセンスある人」がいるんです。

パートさんだったり、事務職だったり、あるいは子育て中の時短勤務の方だったり。

その人たちが、ほんの少しだけ営業のコツを掴んだだけで、グングン成果を出すようになる。

これはもう、「なぜ最初から営業やらせなかったの!?」というレベル。

特に質問型営業を取り入れたときの成長スピードはすごいんです。

お客様の声を引き出す力。気配り。共感力。そして“押しつけない提案”。

こうした力は、実はもともと女性が得意とするコミュニケーション能力に根ざしているものなんですね。


【5】購買行動の主導権は、女性が握っている

そもそも論ですが、家庭での購買の決定権って、今も昔も圧倒的に女性が握っています。

たとえば、スーパーでの買い物はもちろん、洗剤や化粧品、家具や家電の購入まで。

男性が「これ買おう」と思っても、奥さんが「ちょっと待って」と言ったら大体止まりますよね(笑)

この現実をちゃんと踏まえた上で営業体制を考えないと、「ピントがズレた営業」になってしまうリスクが高いんです。


【6】「営業が苦手」だからこそ、向いている可能性もある

これは私の持論ですが、

「営業が得意そうな人」よりも、「営業がちょっと苦手かも…」という人の方が、むしろ結果を出すこともあるんです。

なぜなら、苦手意識がある人の方が、お客様の気持ちに敏感で、ちゃんと話を聞こうとするから。

「どうやったら売れるか?」よりも「どうやったらこの人の役に立てるか?」を考えるようになるんですね。

そしてこれは、まさに質問型営業の神髄でもあります。


【7】とはいえ、無理に押し付けるのは違う

もちろん、「女性なら営業に向いてるんだから、全員やるべき!」みたいなことは言いません。

適性は人それぞれですし、そもそも無理やり営業に回されたら、それこそモチベーションも下がってしまいますよね。

だからこそ、「やってみたい」という気持ちが少しでもある人には、ぜひチャンスを与えてほしいと思うんです。

やり方さえ合えば、むしろ最強ですから。


【8】というわけで、まとめます

もし、あなたの会社が女性向けの商品を扱っているなら──

あるいは、あなた自身が「営業ってちょっと苦手。でも、人の役に立ちたい」という気持ちを持っているなら──

女性が営業するって、実はすごく価値のあることなんです。

そして、今の時代には、ちゃんとそれを活かせる営業のやり方もあります。

だから、自分に向いてないと思い込んで諦めてしまうのは、ちょっともったいないかもしれません。

共感と寄り添いで信頼を築く。

その力こそが、これからの営業の本質なんじゃないかなと、私は思っています。


また明日も、“女性と営業”にまつわるリアルなお話、書いていきますね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
それでは、良い一日を。


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