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“営業ウーマン”が最強な理由、知っていますか?
こんにちは!安井です。
今日は「女性が使う商品なのに、営業は男性ばかり?」という、ちょっとモヤッとするようなテーマについて書いてみたいと思います。
実は、先日とある企業で研修をさせてもらったときに、現場の幹部の方からこんな一言が出たんです。
「うちの商品、使うのはほとんど女性なのに、営業マンは男性ばっかりなんだよね…」
その言葉を聞いて、私は思わず「うん、わかります」って深くうなずいてしまいました。
だって、ほんとそういう場面って多くないですか?
シャンプー、化粧品、洗剤、オーガニック食材、下着、ベビー用品…。
ターゲットもユーザーも明らかに女性なのに、営業に立っているのはゴリッとした男性ばかり。しかも、「営業マン」って言い方もまだまだ普通に使われていたりします。
……時代、止まってません?(笑)
目次
- 【1】「営業=男性」という固定観念、まだ根強い?
- 【2】私も売ってました、女性向け商品を、若造の男が(笑)
- 【3】「女性営業=最強」なのに、やりたがる人がいない?
- 【4】社内に眠っている「原石」を見逃していませんか?
- 【5】購買行動の主導権は、女性が握っている
- 【6】「営業が苦手」だからこそ、向いている可能性もある
- 【7】とはいえ、無理に押し付けるのは違う
- 【8】というわけで、まとめます
【1】「営業=男性」という固定観念、まだ根強い?
たしかに、営業というと「足で稼ぐ」「根性」「押しの強さ」みたいな、ちょっと昭和っぽいイメージが根強いんですよね。いわゆる「男の仕事」ってやつです。
でも、現代の営業スタイルって、もうそんな時代じゃないんです。
ガツガツ売り込むよりも、相手の話を聞きながら、じっくり信頼関係を築く。いわば「聞き上手」が求められる職種に変わってきています。
これを「質問型営業」なんて呼ぶこともあります。
質問型営業っていうのは、売る側があれこれ話すんじゃなくて、相手の悩みやニーズを聞き出すことからスタートする営業スタイルのこと。
「これをものすごくざっくりいうと、相手が“欲しい”って気づくのをお手伝いする方法」です。
このスタイル、正直、女性の方が得意なことが多いです。
【2】私も売ってました、女性向け商品を、若造の男が(笑)
実は、私自身も昔は日用雑貨メーカーの営業をやっていたんです。
扱っていたのは、シャンプーやボディソープ、洗剤にトイレ用品…と、見事に女性ターゲットの商品ばかり。
でも、売っていたのは当時二十代の若い男、つまり私です(笑)
今振り返ると、「なんであれを自分がやってたんだろう…」って、正直ちょっと不思議になります。
お店のバイヤーさんも女性が多かったので、商品説明をするときに妙な空気が流れることもありました。
こちらとしては必死に成分とかパッケージデザインのこだわりとかを語るんですが、「え、それって…わかって言ってる?」みたいな表情をされることもしばしば。
あのとき、本当に実感しました。
「女性に向けた商品は、女性の営業の方が絶対に強い」と。
【3】「女性営業=最強」なのに、やりたがる人がいない?
でも、じゃあなぜ女性営業がもっと増えないのか?といえば、これにはいろんな理由があります。
一番よく聞くのは、
「女性は営業職をやりたがらないんです」
という声。
うん、それもわかる気はします。
営業って、まだまだ「数字に追われる」「断られてナンボ」「ガツガツ行け」というイメージがあるんですよね。ちょっと体育会系っぽいというか。
でもね、今の営業って本当に変わってきてるんですよ。
押し売りじゃなくて、共感と寄り添いで勝負する。
対話を通じて、「この人になら任せてもいい」と思ってもらえるような営業が主流になってきているんです。
つまり、昔ながらの“押し”よりも、“共感力”や“気配り”が武器になる時代。
それって、むしろ女性が本領を発揮しやすい世界じゃないでしょうか?
【4】社内に眠っている「原石」を見逃していませんか?
私はこれまでいくつもの企業で研修をしてきましたが、どの会社でも必ずといっていいほど、営業未経験の女性スタッフの中に「実はめちゃくちゃセンスある人」がいるんです。
パートさんだったり、事務職だったり、あるいは子育て中の時短勤務の方だったり。
その人たちが、ほんの少しだけ営業のコツを掴んだだけで、グングン成果を出すようになる。
これはもう、「なぜ最初から営業やらせなかったの!?」というレベル。
特に質問型営業を取り入れたときの成長スピードはすごいんです。
お客様の声を引き出す力。気配り。共感力。そして“押しつけない提案”。
こうした力は、実はもともと女性が得意とするコミュニケーション能力に根ざしているものなんですね。
【5】購買行動の主導権は、女性が握っている
そもそも論ですが、家庭での購買の決定権って、今も昔も圧倒的に女性が握っています。
たとえば、スーパーでの買い物はもちろん、洗剤や化粧品、家具や家電の購入まで。
男性が「これ買おう」と思っても、奥さんが「ちょっと待って」と言ったら大体止まりますよね(笑)
この現実をちゃんと踏まえた上で営業体制を考えないと、「ピントがズレた営業」になってしまうリスクが高いんです。
【6】「営業が苦手」だからこそ、向いている可能性もある
これは私の持論ですが、
「営業が得意そうな人」よりも、「営業がちょっと苦手かも…」という人の方が、むしろ結果を出すこともあるんです。
なぜなら、苦手意識がある人の方が、お客様の気持ちに敏感で、ちゃんと話を聞こうとするから。
「どうやったら売れるか?」よりも「どうやったらこの人の役に立てるか?」を考えるようになるんですね。
そしてこれは、まさに質問型営業の神髄でもあります。
【7】とはいえ、無理に押し付けるのは違う
もちろん、「女性なら営業に向いてるんだから、全員やるべき!」みたいなことは言いません。
適性は人それぞれですし、そもそも無理やり営業に回されたら、それこそモチベーションも下がってしまいますよね。
だからこそ、「やってみたい」という気持ちが少しでもある人には、ぜひチャンスを与えてほしいと思うんです。
やり方さえ合えば、むしろ最強ですから。
【8】というわけで、まとめます
もし、あなたの会社が女性向けの商品を扱っているなら──
あるいは、あなた自身が「営業ってちょっと苦手。でも、人の役に立ちたい」という気持ちを持っているなら──
女性が営業するって、実はすごく価値のあることなんです。
そして、今の時代には、ちゃんとそれを活かせる営業のやり方もあります。
だから、自分に向いてないと思い込んで諦めてしまうのは、ちょっともったいないかもしれません。
共感と寄り添いで信頼を築く。
その力こそが、これからの営業の本質なんじゃないかなと、私は思っています。
また明日も、“女性と営業”にまつわるリアルなお話、書いていきますね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
それでは、良い一日を。
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