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昇格リーダー研修で毎年感じる“ある共通点”
こんにちは!
いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日は「昇格したばかりのリーダーが陥りがちな、ある共通点」についてお話ししたいと思います。
この時期になると、各地の企業や自治体でリーダー向けの研修を担当させていただく機会が増えてきます。
昇格したてのリーダーって、やっぱりどこか独特の空気感があります。ちょっと背筋が伸びたような、でも少し不安げなような…。
さて、そんな彼らに毎年向き合っていると、「あ、まただな」と感じる“ある共通点”が浮き彫りになってくるんです。
目次
- 【1】一般論:「リーダーたるもの、目的・目標を明確にすべし」
- 【2】当たり前こそ、落とし穴
- 【3】無意識のクセは、鏡を見ないとわからない
- 【4】目的と目標、分けて考えてますか?
- 【5】とはいえ、理想ばかりでも動けない
- 【6】新任リーダーがハマりがちな罠
- 【7】というわけで、「当たり前」を疑うことから始めよう
【1】一般論:「リーダーたるもの、目的・目標を明確にすべし」
研修では必ずと言っていいほど、「組織としての目的や目標を明確に持ちましょう」というテーマを扱います。
営業チームであれば、
-
営業の“目的”ってなんだろう?
-
チームとして、どんな“目標”がある?
-
それを支える“個人の目標”は?
といったことを話します。
でも、ここでよく聞かれるのが、「そんな当たり前のことを今さら学ぶ必要あります?」という反応です。
…うん、正直その気持ちも、わかります。
【2】当たり前こそ、落とし穴
だけどですね、「わかっているつもり」が一番怖いんです。
これは決して精神論ではなくて、実務上でもはっきり現れてきます。
例えば、あるワークショップで「チーム全体で何かを達成する」という課題を出すと、途端に普段の“無意識のクセ”が表れます。
-
自分の作業だけを終えて満足する人
-
周りが困ってても「自分の仕事じゃない」と関与しない人
-
「目的は伝えたはず」が、現場では誰も知らないケース
これ、実際によくあります。
つまり、「目的を共有する」という“当たり前”が、実はまったくできていない。
しかも、それに本人たちがまったく気づいていないんです。
【3】無意識のクセは、鏡を見ないとわからない
私は研修では、できるだけワーク形式で進めるようにしています。
座学で「こうあるべきです!」って言っても、正直右から左に流れていくだけですからね(笑)。
ワークだと、無意識のクセがまるっと見えます。
-
困ったことがあっても、質問せずに抱え込む
-
わからないのに「わかってるフリ」をする
-
言いにくいことを、なんとなく避ける
これ、仕事に限らず、日常でもよくありますよね。
でも、チームで成果を出すためには、これらの“無意識”がボトルネックになります。
【4】目的と目標、分けて考えてますか?
特に営業チームの方には、こう聞きます。
「あなたのチームの“目的”は何ですか?」
返ってくる答えの多くは、「売上を伸ばすことです」といったもの。
……いや、それ、“目標”なんですよ。
売上はあくまで数字であって、その先にある“なぜ売るのか”が“目的”です。
-
お客様にどんな価値を届けたいのか?
-
その価値は、社会にどんな影響を与えるのか?
-
それが会社にとって、どんな意味を持つのか?
こういった“目的”が曖昧なまま、目標数字だけを追ってしまうと、気持ちが続かないんです。
「やらされ感」が出たり、「どうせ無理でしょ」と諦めたり…。心がついてきません。
【5】とはいえ、理想ばかりでも動けない
ここでひとつ、読者の方が感じそうなモヤモヤに先回りしておきますね。
「そんなキレイごとばかり言っても、現場は数字がすべてなんですよ…」
そう思われる方も多いと思います。
そして、それは間違いではありません。数字を無視していい理由にはならない。
だけど、「目的を共有すること」と「目標を追うこと」は、両立できます。
むしろ、“なぜこの数字が必要なのか”がわかっていれば、追うのもラクになるんです。
数字に意味がないから、しんどいんです。
【6】新任リーダーがハマりがちな罠
昇格したばかりのリーダーは、「役職がついたからにはしっかりやらなきゃ」と思いがちです。
だから、指示を出すことに力を入れたり、成果を強く求めたりします。
でも、本当にリーダーに求められているのは、「目的を共にすること」なんです。
-
チームが“なぜ”やっているのかを語れること
-
その想いを、現場メンバーに伝えられること
-
意見の出しやすい“空気”をつくること
これらがあるだけで、チームの熱量は変わります。
ぶっちゃけ、スキルやノウハウよりも、よほど大切だと私は思います。
【7】というわけで、「当たり前」を疑うことから始めよう
研修のたびに思うのは、「知っている」と「できている」は別モノだということです。
リーダーである前に、ひとりのメンバーとして、そしてひとりの人間として、
「自分は今、何のために動いているのか?」
その問いかけが、チームにも自分自身にも深みを与えます。
そして、忙しい日々の中でふと立ち止まって「目的ってなんだっけ?」と考える瞬間があるだけで、チームは変わっていきます。
だからこそ、あえて「当たり前のこと」を、何度でも見直していきたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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