コラムCOLUMN
人は、強みを“避ける”ことがある
こんにちは!安井です。
今日は「人は、自分の強みを“避ける”ことがある」という、ちょっと不思議なテーマで書いてみたいと思います。
というのも、先日とある学びの場に参加した時に、すごく印象的な出来事があったんです。
参加者は、企業研修やコンサルをされている方ばかり。つまり、人や組織の可能性を引き出す、いわば“支援のプロ”たちが集まった会でした。
そんな中で話題に上がったのが、この問い。
「自分は、どうやって“困っている人”と接点を持つか?」
支援型の仕事をしている人にとっては、まさに永遠のテーマ。
でもこれって、別にコンサルじゃなくても、営業でも、広報でも、はたまた教育の仕事でも通じるものがあるんじゃないかと思います。
で、そこから深まっていった話が、
「自分の強みって、どう活かすのが正解なんだろう?」
という問い。
今日はそんなことを、少し深く掘ってみたいと思います。
目次
- 【1】■ 自分の「強み」って、なんだろう?
- 【2】■ 本人にとって“嫌な部分”が、実は“武器”だったりする
- 【3】■ “当たり前にできること”ほど、強みに気づきにくい
- 【4】■ 強みを避けたくなる“心の背景”とは?
- 【5】■ “売りたくない強み”をどう扱う?
- 【6】■ 強みを「出してもいい」と思えたとき
- 【7】■ というわけで、まとめです!
【1】■ 自分の「強み」って、なんだろう?
突然ですが、あなたにとっての「強み」って何ですか?
……って聞かれると、ちょっと困りません?(笑)
「いやいや、自分には特別なスキルなんてないし…」とか
「むしろ他の人のほうがすごいよ」とか、つい謙遜してしまう人、多いと思います。
でもね、これにはちょっとしたカラクリがあるんです。
【2】■ 本人にとって“嫌な部分”が、実は“武器”だったりする
学びの場で、こんなエピソードがありました。
ある参加者の方が、こう言ったんです。
「私、ここだけはあまり出したくないんです」
「他の部分で勝負したいというか…」
その方が避けたかったのは、“ある強み”。
でも、その場にいた他の人たちは、こう口を揃えました。
「え?そこがあなたの一番の魅力じゃない?」
「なぜそれを出さないの?」
周りから見れば明らかに“武器”なのに、本人にとっては「出したくない」「むしろそこは封印したい」という感覚。
この違和感、実は意外と多くの人が抱えているものなんですよね。
【3】■ “当たり前にできること”ほど、強みに気づきにくい
ここで思い出してほしいことがあります。
私たちが普段、何気なくやっていること。
努力してる自覚もないのに自然にやっている行動。
たとえば…
-
相手の話を遮らずにじっくり聴ける
-
困っている人に気づいたら、自然と声をかけている
-
空気を読みながら場をまとめている
-
細かいところにすぐ気づく
-
みんなが面倒がるタスクを、苦もなくこなしている
これ、全部立派な「強み」です。
でも自分にとってはあまりにも“自然すぎて”、
「誰でもできることでしょ?」と思ってしまう。
そして、「これって売りになるのかな…?」と不安になって、つい表に出せずに終わる。
……いや〜、もったいないですよね。
【4】■ 強みを避けたくなる“心の背景”とは?
とはいえ、強みを避ける人の気持ちも、私はすごくよく分かるんです。
もしかしたら、その強みを活かそうとしたときに、
過去に誰かに否定されたことがあるのかもしれません。
たとえば、
-
空気を読みすぎて「八方美人」と言われた
-
人に寄り添いすぎて「優柔不断」と言われた
-
几帳面すぎて「細かすぎる」と評価された
こんな風に、自分にとって大切な部分が、否定された経験って、案外根強く残るものです。
だから、「もうあんな思いをしたくない」という防衛本能が働いて、「そこは避けたい」となるのも、ある意味、自然なことなんですよね。
【5】■ “売りたくない強み”をどう扱う?
じゃあ、どうすればいいのか?
無理に押し出す必要はありません。
嫌なことをやる必要もありません。
でも、**「どうしてそれを避けたいと思っているのか?」**を、ちゃんと自分で理解することは、とても大切です。
たとえば…
-
本当に嫌なのか、それとも過去の経験がそう思わせているだけなのか?
-
今の自分だったら、違う形で活かせるかもしれないんじゃないか?
-
もしかしたら、それが誰かにとっては「救い」になるかもしれないんじゃないか?
一度ゆっくり、自分と対話してみる時間を持ってみてください。
強みは、出し方次第で“鎧”にもなるし、“武器”にもなるんです。
【6】■ 強みを「出してもいい」と思えたとき
その学びの場で、「自分の強みを避けていた」方が、こう言っていたんです。
「ずっと避けてきたけど、皆さんの声を聞いて、
ちょっとだけ、出してみようかな…と思えました」
その言葉に、場がふわっとあたたかくなりました。
自分の一部を受け入れることって、ちょっと怖いです。
でも、それができたとき、そこにはきっと「誰かの希望」がある。
あなたが避けていたその部分、
もしかすると、誰かにとっての“救い”になるかもしれません。
【7】■ というわけで、まとめです!
・私たちは意外と、自分の強みを「避ける」ことがあります
・当たり前にできることこそ、他人から見ると“才能”です
・嫌な気持ちがあるなら、「なぜ嫌なのか?」を探ってみてください
・過去の否定が、強みを曇らせている場合もあります
・それでも出してみようと思えた時、それは唯一無二の価値になります
誰かの価値観じゃなく、“あなた自身が持っている大切なもの”。
それを、少しずつでも言葉にしていけたら――
きっと、誰かと本当につながれるはずです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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