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会議で見えるチームの本音

yasui

こんにちは!安井です。

先日、とある会社さんの会議にオブザーバー参加させていただきました。

参加するたびに思うんです。

「ああ、会議には“会社の素”が出るなぁ」

というわけで今日は、「会議で見えるチームの本音」について書いてみたいと思います。


目次

【1】会議は、チームの鏡

これまで多くの企業を見てきましたが、「会議スタイル」って、ほとんどその会社の“文化”とイコールなんですよね。

典型的なのはこんな感じです。

  • 社長が90%しゃべる会議

  • 発言するのは決まってベテラン2名

  • 会議というより「通達の時間」

パッと見は「うまく進んでる」ように見えるかもしれません。でも、私はつい思ってしまいます。

「これ、本当に“会議”って言えるのかな?」


【2】話さない人の“目”が気になる

今回の会議でも、発言の中心は社長と一部の幹部たち。

そして、方向性も決定も、ある種の「空気」で進んでいきました。

でもね……後ろの席で静かに座っていたメンバーの表情が、どうにも気になったんです。

  • 目線が泳いでいる人

  • 書類をいじるばかりの人

  • 何か言いたそうなのに、口を開かない人

そういう“話さない人たち”の沈黙って、メッセージなんですよ。


【3】「言わない」のか「言えない」のか

この違い、大事です。

  • 会議に参加しているのに、誰も話しかけてこない

  • 毎回、上司と同じ人だけが話している

  • 意見を言ったら「的外れだね」と言われたことがある

そんな経験があったら、次も話そうとは思えませんよね。

つまり、「言わない」のではなく、言えない空気になっている可能性もあるんです。


【4】だから私は、こう頼みました。

「このあと、ひとりずつ面談させてもらってもいいですか?」

なぜかというと、やっぱり“直接声を聴く”に勝る情報はないんですよね。

メールや議事録だけでは見えない「本当の気持ち」は、面と向かって話さないと出てこない。

そして多くの場合、そこには「気づいてもらえない寂しさ」が隠れています。


【5】営業リーダーが陥りがちな“数字偏重”の落とし穴

特に、営業チームの会議ではこんな風景をよく見ます。

  • リーダーが数字とにらめっこ

  • 話す内容は売上、アポ数、目標進捗のみ

  • 部下の体調や心理状態にはほとんど触れられない

一見、仕事としては「ちゃんとやっている」ように見えるのですが、これは非常に危うい状態です。

なぜなら、チームメンバーが置き去りにされているから。


【6】リーダーの役割は「数字管理」だけじゃない

もちろん、営業に数字はつきものです。見なきゃいけない。

でも、リーダーの本当の仕事って何かというと——

「部下が、今どんな気持ちで働いているのか」を感じ取ること。

  • 最近、表情が沈んでないか

  • 声のトーンが落ちてないか

  • 話しかけづらくなっていないか

こういう些細な変化に、**“気づけるリーダー”**がいるチームは、間違いなく強いです。


【7】忙しいからこそ、“聴く”を仕組みにする

とはいえ、日々の業務でメンバー全員とじっくり話すなんて難しいですよね。

だから必要なのは、「気づき」を属人的なスキルにしない仕組みづくりです。

具体的にはこんな感じ。

  • 1on1面談を月1でスケジュールに組み込む

  • 面談で使える「質問リスト」を共通化する

  • 「聴く力」を育てる簡単なワークを定期的に実施

こういう仕組みを持つことで、リーダーは“話させる技術”を身につけやすくなります。


【8】会議とは、信頼を育てる時間

最後にもう一度、会議の意味を問い直したいんです。

会議は、ただの「報告タイム」ではありません。

チームの信頼関係を、1ミリずつ深めていく場です。

  • 全員が、発言のチャンスを持っているか

  • 意見がスルーされずに拾われているか

  • 沈黙している人にも、そっと声をかけているか

こうした視点で、会議を見直してみてください。

もしかすると、チームの“伸びしろ”が隠れているかもしれません。


【9】というわけで、今日のまとめです!

  • 会議には、その会社の素が出る

  • 話していない人の表情には、大事なサインがある

  • 「言えない空気」を放置すると、チームの信頼は下がる

  • 忙しい現場ほど、“声を聴く仕組み”が必要

  • 会議は、信頼と関係性を育てる絶好のタイミング

あなたのチームでは、誰の声が“まだ届いていない”でしょうか?

次の会議から、ほんの少しだけ視線をずらしてみてください。
そこに、新しいチームづくりのヒントがあるかもしれません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、明日も良い一日を!


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