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会議で見えるチームの本音
こんにちは!安井です。
先日、とある会社さんの会議にオブザーバー参加させていただきました。
参加するたびに思うんです。
「ああ、会議には“会社の素”が出るなぁ」
というわけで今日は、「会議で見えるチームの本音」について書いてみたいと思います。
目次
- 【1】会議は、チームの鏡
- 【2】話さない人の“目”が気になる
- 【3】「言わない」のか「言えない」のか
- 【4】だから私は、こう頼みました。
- 【5】営業リーダーが陥りがちな“数字偏重”の落とし穴
- 【6】リーダーの役割は「数字管理」だけじゃない
- 【7】忙しいからこそ、“聴く”を仕組みにする
- 【8】会議とは、信頼を育てる時間
- 【9】というわけで、今日のまとめです!
【1】会議は、チームの鏡
これまで多くの企業を見てきましたが、「会議スタイル」って、ほとんどその会社の“文化”とイコールなんですよね。
典型的なのはこんな感じです。
-
社長が90%しゃべる会議
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発言するのは決まってベテラン2名
-
会議というより「通達の時間」
パッと見は「うまく進んでる」ように見えるかもしれません。でも、私はつい思ってしまいます。
「これ、本当に“会議”って言えるのかな?」
【2】話さない人の“目”が気になる
今回の会議でも、発言の中心は社長と一部の幹部たち。
そして、方向性も決定も、ある種の「空気」で進んでいきました。
でもね……後ろの席で静かに座っていたメンバーの表情が、どうにも気になったんです。
-
目線が泳いでいる人
-
書類をいじるばかりの人
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何か言いたそうなのに、口を開かない人
そういう“話さない人たち”の沈黙って、メッセージなんですよ。
【3】「言わない」のか「言えない」のか
この違い、大事です。
-
会議に参加しているのに、誰も話しかけてこない
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毎回、上司と同じ人だけが話している
-
意見を言ったら「的外れだね」と言われたことがある
そんな経験があったら、次も話そうとは思えませんよね。
つまり、「言わない」のではなく、言えない空気になっている可能性もあるんです。
【4】だから私は、こう頼みました。
「このあと、ひとりずつ面談させてもらってもいいですか?」
なぜかというと、やっぱり“直接声を聴く”に勝る情報はないんですよね。
メールや議事録だけでは見えない「本当の気持ち」は、面と向かって話さないと出てこない。
そして多くの場合、そこには「気づいてもらえない寂しさ」が隠れています。
【5】営業リーダーが陥りがちな“数字偏重”の落とし穴
特に、営業チームの会議ではこんな風景をよく見ます。
-
リーダーが数字とにらめっこ
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話す内容は売上、アポ数、目標進捗のみ
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部下の体調や心理状態にはほとんど触れられない
一見、仕事としては「ちゃんとやっている」ように見えるのですが、これは非常に危うい状態です。
なぜなら、チームメンバーが置き去りにされているから。
【6】リーダーの役割は「数字管理」だけじゃない
もちろん、営業に数字はつきものです。見なきゃいけない。
でも、リーダーの本当の仕事って何かというと——
「部下が、今どんな気持ちで働いているのか」を感じ取ること。
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最近、表情が沈んでないか
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声のトーンが落ちてないか
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話しかけづらくなっていないか
こういう些細な変化に、**“気づけるリーダー”**がいるチームは、間違いなく強いです。
【7】忙しいからこそ、“聴く”を仕組みにする
とはいえ、日々の業務でメンバー全員とじっくり話すなんて難しいですよね。
だから必要なのは、「気づき」を属人的なスキルにしない仕組みづくりです。
具体的にはこんな感じ。
-
1on1面談を月1でスケジュールに組み込む
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面談で使える「質問リスト」を共通化する
-
「聴く力」を育てる簡単なワークを定期的に実施
こういう仕組みを持つことで、リーダーは“話させる技術”を身につけやすくなります。
【8】会議とは、信頼を育てる時間
最後にもう一度、会議の意味を問い直したいんです。
会議は、ただの「報告タイム」ではありません。
チームの信頼関係を、1ミリずつ深めていく場です。
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全員が、発言のチャンスを持っているか
-
意見がスルーされずに拾われているか
-
沈黙している人にも、そっと声をかけているか
こうした視点で、会議を見直してみてください。
もしかすると、チームの“伸びしろ”が隠れているかもしれません。
【9】というわけで、今日のまとめです!
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会議には、その会社の素が出る
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話していない人の表情には、大事なサインがある
-
「言えない空気」を放置すると、チームの信頼は下がる
-
忙しい現場ほど、“声を聴く仕組み”が必要
-
会議は、信頼と関係性を育てる絶好のタイミング
あなたのチームでは、誰の声が“まだ届いていない”でしょうか?
次の会議から、ほんの少しだけ視線をずらしてみてください。
そこに、新しいチームづくりのヒントがあるかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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