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「沈黙している人」が話し出すきっかけ

yasui

こんにちは!安井です。

会議中、発言するのはいつも決まった人だけ。
他のメンバーは、ただ静かに画面を見つめている。

そんな場面、オフィスでも、リモートでも、よく見かけますよね。

でも、私は思うんです。

「この人、本当は何か言いたいこと、あるんじゃないかな?」

今日はそんな、「沈黙している人」が話し出すきっかけについてのお話。
さらに、リモート会議での工夫にも触れながら、チームをより活性化させるヒントをお届けします。


目次

【1】「話さない人」は、意見がないわけじゃない

まず最初に、声を大にして言いたいのはこれです。

「話さない=意見がない」ではない、ということ。

むしろ、多くの人は頭の中でいろんなことを考えてる。

でも——

  • 「空気を壊したくない」

  • 「自分の意見が的外れだったら怖い」

  • 「話すタイミングがつかめない」

そんな不安があって、話したくても話せない状態にあるんです。


【2】だから必要なのは、「話す勇気」ではなく「話しやすさ」

「もっと発言しようよ!」とだけ声をかけても、それで変わる人は多くありません。

本当に必要なのは、

「話してもいいんだ」と思える“きっかけ”なんです。


【3】きっかけ①:会議の“ルール”を最初に伝える

まずおすすめなのは、会議の冒頭に前提を言語化することです。

たとえば、

  • 「今日は自由に思ったことを言ってもらえると嬉しいです」

  • 「正解じゃなくて大丈夫です。気になることがあれば何でもどうぞ」

こうした一言で、発言のハードルはぐっと下がります。

「ちゃんと話さなきゃ」と思わせないことが、話す第一歩になるんです。


【4】きっかけ②:「順番」の力を使う

発言しやすさは、順番にも左右されます。

最初に役職の高い人や声の大きな人が話すと、その後の発言がしにくくなるのはよくある話。

そんなときは、

  • 「まず若手の皆さんから聞いてもいいですか?」

  • 「ちょっといつも話さない人にも振ってみたいんですが…○○さんどう?」

と、順番を意図的に“崩して”みてください。

それだけで、沈黙の人にも発言チャンスが回ってきます


【5】きっかけ③:リアクションも発言として拾う

「意見」としては話していなくても、「うなずく」「笑う」「目線が動く」など、非言語の反応はたくさんあります。

それを見逃さず、こんな風に拾ってみてください。

  • 「○○さん、うなずいてましたね。何か感じたことありますか?」

  • 「今の話、笑ってくれましたけど、共感されたんですかね?」

こうやって“反応を見て話しかける”と、相手は安心して言葉を返せるようになります。


【6】【補足】リモート会議での「きっかけ作り」はもっと慎重に

さて、ここからが今回の追加ポイントです。

リモート会議では、“きっかけ作り”の難易度が上がるんです。

なぜかというと——

  • 画面越しでは表情が読み取りづらい

  • 空気感が共有できない

  • 「間」がつかみにくいので割り込みづらい

その結果、発言しない人はどんどん黙っていくんですよね。


リモート対策①:チャットを活用する

話すのが苦手な人でも、「チャット欄」なら意見を出せるケースが多いです。

そこでこんな仕掛けがおすすめです。

  • 「意見や感想はチャットでもOKです!」

  • 「今の話、1人1コメントずつ書いてみましょう」

こうすることで、声を出すこと以外の参加の形が生まれます。

そして、チャットで出た意見を拾って話を展開すると、発言につながっていくことも。


リモート対策②:「順番に聞く」ことをあえて設計する

リモートでは「空気を読んで話す」が難しいため、順番を決めてしまうのもアリです。

たとえば、

  • 「上から順に一人ずつ意見を聞きますね」

  • 「今日は“全員一言コメント”の日にしましょう」

こうした設計をすることで、「誰も話さない時間」がなくなり、“しゃべり出すきっかけ”が全員に与えられるんです。


リモート対策③:1on1のあとに会議に巻き込む

リモート会議で声が出にくい人には、事前に1on1で声をかけておくのも効果的です。

たとえば、

「明日の会議、○○さんの視点ぜひ聞きたいんですよね。後半で振らせてもらってもいいですか?」

こう言っておけば、心の準備ができるので、スムーズに話せる確率が上がります。


【7】会議は、ただ決める場じゃない。“話せる自分”を育てる場

会議って、何かを決定したり共有したりするだけの場じゃないんですよね。

「話してもいいんだ」と思える経験を、少しずつ積んでいく時間。

それが結果的に、

  • 自分の考えを整理できるようになったり

  • 他人の意見を聞く力が育ったり

  • チームに対して前向きな関わり方ができるようになったり

……そんな成長につながっていくんです。


【8】というわけで、今日のまとめです!

  • 沈黙している人にも、きっと言いたいことはある

  • 「話しやすい空気づくり」が、きっかけになる

  • リモートでは、チャットや順番制などの仕掛けが特に効果的

  • 会議は、正解を出す場ではなく、「声を出す練習の場」

あなたのチームの「話せていない誰か」に、ちょっとした“話しやすさ”を提供してみませんか?

そのひと声が、チーム全体の空気を少しずつ、いい方向に変えていくはずです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、明日も良い一日を!


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