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「沈黙している人」が話し出すきっかけ
こんにちは!安井です。
会議中、発言するのはいつも決まった人だけ。
他のメンバーは、ただ静かに画面を見つめている。
そんな場面、オフィスでも、リモートでも、よく見かけますよね。
でも、私は思うんです。
「この人、本当は何か言いたいこと、あるんじゃないかな?」
今日はそんな、「沈黙している人」が話し出すきっかけについてのお話。
さらに、リモート会議での工夫にも触れながら、チームをより活性化させるヒントをお届けします。
目次
- 【1】「話さない人」は、意見がないわけじゃない
- 【2】だから必要なのは、「話す勇気」ではなく「話しやすさ」
- 【3】きっかけ①:会議の“ルール”を最初に伝える
- 【4】きっかけ②:「順番」の力を使う
- 【5】きっかけ③:リアクションも発言として拾う
- 【6】【補足】リモート会議での「きっかけ作り」はもっと慎重に
- 【7】会議は、ただ決める場じゃない。“話せる自分”を育てる場
- 【8】というわけで、今日のまとめです!
【1】「話さない人」は、意見がないわけじゃない
まず最初に、声を大にして言いたいのはこれです。
「話さない=意見がない」ではない、ということ。
むしろ、多くの人は頭の中でいろんなことを考えてる。
でも——
-
「空気を壊したくない」
-
「自分の意見が的外れだったら怖い」
-
「話すタイミングがつかめない」
そんな不安があって、話したくても話せない状態にあるんです。
【2】だから必要なのは、「話す勇気」ではなく「話しやすさ」
「もっと発言しようよ!」とだけ声をかけても、それで変わる人は多くありません。
本当に必要なのは、
「話してもいいんだ」と思える“きっかけ”なんです。
【3】きっかけ①:会議の“ルール”を最初に伝える
まずおすすめなのは、会議の冒頭に前提を言語化することです。
たとえば、
-
「今日は自由に思ったことを言ってもらえると嬉しいです」
-
「正解じゃなくて大丈夫です。気になることがあれば何でもどうぞ」
こうした一言で、発言のハードルはぐっと下がります。
「ちゃんと話さなきゃ」と思わせないことが、話す第一歩になるんです。
【4】きっかけ②:「順番」の力を使う
発言しやすさは、順番にも左右されます。
最初に役職の高い人や声の大きな人が話すと、その後の発言がしにくくなるのはよくある話。
そんなときは、
-
「まず若手の皆さんから聞いてもいいですか?」
-
「ちょっといつも話さない人にも振ってみたいんですが…○○さんどう?」
と、順番を意図的に“崩して”みてください。
それだけで、沈黙の人にも発言チャンスが回ってきます。
【5】きっかけ③:リアクションも発言として拾う
「意見」としては話していなくても、「うなずく」「笑う」「目線が動く」など、非言語の反応はたくさんあります。
それを見逃さず、こんな風に拾ってみてください。
-
「○○さん、うなずいてましたね。何か感じたことありますか?」
-
「今の話、笑ってくれましたけど、共感されたんですかね?」
こうやって“反応を見て話しかける”と、相手は安心して言葉を返せるようになります。
【6】【補足】リモート会議での「きっかけ作り」はもっと慎重に
さて、ここからが今回の追加ポイントです。
リモート会議では、“きっかけ作り”の難易度が上がるんです。
なぜかというと——
-
画面越しでは表情が読み取りづらい
-
空気感が共有できない
-
「間」がつかみにくいので割り込みづらい
その結果、発言しない人はどんどん黙っていくんですよね。
リモート対策①:チャットを活用する
話すのが苦手な人でも、「チャット欄」なら意見を出せるケースが多いです。
そこでこんな仕掛けがおすすめです。
-
「意見や感想はチャットでもOKです!」
-
「今の話、1人1コメントずつ書いてみましょう」
こうすることで、声を出すこと以外の参加の形が生まれます。
そして、チャットで出た意見を拾って話を展開すると、発言につながっていくことも。
リモート対策②:「順番に聞く」ことをあえて設計する
リモートでは「空気を読んで話す」が難しいため、順番を決めてしまうのもアリです。
たとえば、
-
「上から順に一人ずつ意見を聞きますね」
-
「今日は“全員一言コメント”の日にしましょう」
こうした設計をすることで、「誰も話さない時間」がなくなり、“しゃべり出すきっかけ”が全員に与えられるんです。
リモート対策③:1on1のあとに会議に巻き込む
リモート会議で声が出にくい人には、事前に1on1で声をかけておくのも効果的です。
たとえば、
「明日の会議、○○さんの視点ぜひ聞きたいんですよね。後半で振らせてもらってもいいですか?」
こう言っておけば、心の準備ができるので、スムーズに話せる確率が上がります。
【7】会議は、ただ決める場じゃない。“話せる自分”を育てる場
会議って、何かを決定したり共有したりするだけの場じゃないんですよね。
「話してもいいんだ」と思える経験を、少しずつ積んでいく時間。
それが結果的に、
-
自分の考えを整理できるようになったり
-
他人の意見を聞く力が育ったり
-
チームに対して前向きな関わり方ができるようになったり
……そんな成長につながっていくんです。
【8】というわけで、今日のまとめです!
-
沈黙している人にも、きっと言いたいことはある
-
「話しやすい空気づくり」が、きっかけになる
-
リモートでは、チャットや順番制などの仕掛けが特に効果的
-
会議は、正解を出す場ではなく、「声を出す練習の場」
あなたのチームの「話せていない誰か」に、ちょっとした“話しやすさ”を提供してみませんか?
そのひと声が、チーム全体の空気を少しずつ、いい方向に変えていくはずです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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