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「部下のせい」じゃないかも
こんにちは!安井です。
今日は営業リーダーの方とのコーチングで、よく耳にする“あるある悩み”をテーマに書いてみたいと思います。
それがこちら。
「部下が思うように動いてくれないんですよね…」
……分かる、分かります。その気持ち。
営業チームに関わっている方なら、たぶん100人中98人がうなずくやつです。
でもね、それ、実は「部下のせい」じゃないかもしれないんです。
むしろ「ある視点のズレ」が原因で、お互いにモヤモヤしてしまっているだけかもしれません。
今日はその“ズレ”の正体に迫っていきましょう。
目次
- 【1】「俺のやり方が正解」症候群、発症してませんか?
- 【2】そもそも、「やり方」ってみんな違うんです
- 【3】「コピーを育てる」から「個性を引き出す」へ
- 【4】「個性の扱い方」って、教わってないですよね?
- 【5】キーワードは「問いかけ力」です
- 【6】自発性があるチームは、風通しもいい
- 【7】とはいえ、すぐにはできないからこそ…
- 【8】というわけで、まずは体験からどうぞ
- 【9】いつもお疲れさまです!
【1】「俺のやり方が正解」症候群、発症してませんか?
営業チームのリーダーって、基本的に**「売ってきた人」**なんですよね。
バリバリ成績を出して、表彰されて、晴れてリーダーに。
だからこそ、「俺のやり方でいけば間違いない」と思ってしまいがち。
気持ちは分かります。だって、そのやり方で結果を出してきたわけですし。
でも、この「自分の成功体験が正解だ」って思い込み、知らず知らずのうちに部下にプレッシャーをかけてること、あるんです。
まるで「カレーが好きだから、君も毎日カレー食べなよ!」って言ってるみたいなものです。
いや、カレー美味しいですけど、人によってはラーメンがいい日もあるじゃないですか。
【2】そもそも、「やり方」ってみんな違うんです
たとえば、あなたが論理派のストラテジストだったとします。
数字で語り、フローを作り、ロジックで攻めるタイプ。
「AをやったらBが出て、それをCに当てはめて提案する」みたいな。
でも、あなたの部下が感覚派で、人の心を読むのが得意なタイプだったら?
「まずヒアリングで空気を感じて…フィーリングで判断して…」みたいなスタイルかもしれません。
そんな相手に、「まずこれやって、次はこうして、その次は…」と手順をガッチリ指示したらどうなるでしょう?
……ピンとこないんですよ。もう、ゼンマイ巻かれても動かないロボット状態。
そしてあなたは「なんでやらないの?」とイラつき、
部下は「やっぱ俺、営業向いてないのかも…」と落ち込む。
もったいなすぎますよね、このすれ違い。
【3】「コピーを育てる」から「個性を引き出す」へ
このズレの元凶は、「自分と同じやり方を教えること=育成」と思ってしまう点にあります。
でも、リーダーの役割って、それだけじゃないはずです。
部下の個性を見極めて、その人に合ったやり方を一緒に作っていくこと。
それこそが、これからの時代に求められるリーダー像だと思うんです。
例えるなら、マネジメントって“カスタムオーダーのスーツ作り”みたいなもの。
サイズや好みを丁寧に聞いて、その人だけのスタイルを仕立てていく。
既製品を押し付けるのは、もう古いのかもしれません。
【4】「個性の扱い方」って、教わってないですよね?
ここでひとつ、立ち止まって考えてみてほしいのですが…。
「部下のタイプ別の接し方」って、ちゃんと学んだことありますか?
おそらく、多くの方が「ない」と答えるはず。
というのも、営業の現場では「目標達成」「数字管理」「クロージング」といった“スキル”は教わっても、
「人との関わり方」や「個性の違いをどう活かすか」って、ほとんど教えてもらえないんです。
でも、だからこそ、この“人間理解の視点”を持っている人は、リーダーとして圧倒的に差がつきます。
【5】キーワードは「問いかけ力」です
ここで紹介したいのが、質問型コミュニケーションというアプローチ。
ざっくり言えば、指示する代わりに「問いかけ」を通じて部下の思考を促す方法です。
たとえば…
「今の提案、どのあたりで手ごたえ感じた?」
「もしこの案件がうまくいかなかったら、どんな理由が考えられる?」
こういった質問が、部下の中にある“考えるスイッチ”をONにしてくれるんです。
そして、その結果生まれるのが自発的な行動。
これがあるとないとでは、雲泥の差です。
【6】自発性があるチームは、風通しもいい
指示待ちチームは、どうしても「やらされ感」が出やすいです。
でも、自分で考えて動けるメンバーが揃うと、チーム全体に“前向きなエネルギー”が生まれます。
空気が明るくなるし、笑顔が増えるし、正直ミスも減る。
「成果は行動の質に比例する」と言われますが、
その行動の質を決めるのが、まさにコミュニケーションの質なんですよね。
【7】とはいえ、すぐにはできないからこそ…
もちろん、いきなり「質問上手」になるのはハードルが高いです。
最初は「え、こんなこと聞いていいの?」とか、「なんか回りくどくない?」と感じるかもしれません。
でも、それでOK。
質問も筋トレと一緒で、最初はぎこちなくても、やればやるほど上手になります。
まずは、ちょっとした一歩でいいんです。
【8】というわけで、まずは体験からどうぞ
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【9】いつもお疲れさまです!
営業リーダーって、正解が見えにくいポジションです。
だからこそ、「関わり方」を見直すことが、ものすごく価値ある投資になります。
部下を動かす前に、自分の接し方を少し変えてみる。
その変化が、チーム全体の空気を変え、成果にまでつながっていきます。
今日も、ちょっとだけ軽やかな一日になりますように。
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