コラムCOLUMN

クロージングの“やってはいけないこと”

yasui

こんにちは、安井です。

今日は営業職の方と話していて出てきた、ある“意外な落とし穴”についてシェアしたいと思います。

テーマはずばり、「クロージングの“やってはいけない”って何?」です。


目次

【1】「はっきり、しっかり話せ」は正しい?──でも、クロージングだけは例外かも。

ある営業職の方とのセッション中のことでした。
その方は、上司からこんな指導をされていたそうです。

「声ははっきり!自信を持って話せ!」

うん、これは一理あります。
確かに、ぼそぼそと話す営業マンよりも、はっきりと話す人の方が信頼感はありますし、プロフェッショナルな印象を与えるのも間違いありません。

……が、実は、クロージングの場面に限って言えば、これは逆効果になることがあるんです。

ここ、ちょっと意外ですよね。


【2】「自信満々のクロージング」が、逆に相手を引かせてしまう理由

実際にセッションでは、
「自信たっぷりにクロージングするパターン」と、
「やや抑えめなクロージングをするパターン」の両方を試してもらいました。

すると──

明らかに後者の方が、相手の反応が良くなったんです。
前のめりになる、質問が返ってくる、表情が柔らかくなる……そんな変化が見られました。

どうしてこんなことが起きるのか?
その理由は、「人の行動プロセス」にありました。


【3】人は「感じる → 思う → 考える → 行動する」という順番で動く

営業の場面で、ついついやってしまいがちなことがあります。
それは、“相手に即決を求める”クロージングです。

「いかがですか?」
「ご購入されますか?」

これ、悪気なくやっている人がほとんどです。
でも、これって実はすごく“雑な問い”になってしまっているんですね。

人が行動を起こすときの流れは──

感じる → 思う → 考える → 行動する → 結果が出る

なのに、営業側がクロージングでやってしまいがちなのは、
「今すぐ行動して」という圧力をかけること

これは、相手がまだ「感じている・思っている・考えている」段階なのに、
一足飛びで“決断”を迫ってしまっている状態です。

このすれ違いが、相手を一気に冷静にさせてしまうんです。


【4】「クロージングがブラックボックスでした」──営業現場でよくある声

その営業職の方も、こんなふうに話してくれました。

「上司がクロージングに同席してくれることって、ほとんどないんです」
「自分のクロージングがどう映っているのか、全然わからなくて……」

うん、これも現場あるあるですね。
ロールプレイングの時間はあっても、“リアルなクロージングの型”をフィードバックしてもらう機会が圧倒的に少ないのが実情です。

その結果、何となくの感覚でやるしかなくなって、
いつの間にか“自信満々で畳みかけるスタイル”だけが身についてしまう……。

でも、クロージングって本当は「勘」じゃなくて、「型」なんですよね。


【5】クロージングのコツは、“余白”と“共鳴”にあり

では、効果的なクロージングって何か?

それは、**「決めるのはあなたです。でも、私はここにいます」**という空気感をつくることだと思うんです。

あえて言葉を減らす。
あえて間を置く。
あえて“選択肢を委ねる”。

この「余白」が、相手の中での“思考のスペース”になるんですよね。

たとえば──

「お話ししていて、〇〇さんにはこれが合う気がしています」
「いま無理に決める必要はありませんが、何か感じたことがあれば聞かせてくださいね」

このくらい“ゆるいクロージング”の方が、かえって信頼を感じてもらえることが多いです。


【6】「売り込まずに選ばれる」ためのセールスを、一緒に育てませんか?

たとえば、こんなお悩みを持つ方にぴったりです。

  • 「営業が苦手で、自信が持てない…」

  • 「売り込むのが嫌で、セールスが億劫に感じる…」

  • 「クロージングの正解がわからない…」

そんな方に、“自然体でも成果につながるセールス”の方法をお伝えします。
感性を活かしながら、無理せず“選ばれる人”になっていきましょう。

たった1回の対話が、
あなたの営業スタイルを大きく変えるきっかけになるかもしれません。

それでは、今日も読んでいただきありがとうございました。
あなたのセールスに、あたたかくて自然な風が吹きますように。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。
良い一日を!


<新時代のリーダーに必要な「人を活かし、伸ばす」チームづくりセミナー開催中!>

次回は、6月14日(土)10:00~11:30

✅ 売上が伸びない、安定しない
✅ 優秀な人材の確保が難しい、すぐに離職してしまう
✅ メンバーが主体的に動かない、指示待ちの状態が続く
✅ 相談できる相手がいない、経営やリーダー業務が孤独に感じる
✅ チームに一体感がなく、成果がなかなか上がらない
そんな方はぜひご参加ください。

▶ セミナーの詳細・お申込みはこちら

🎁 セミナー参加者には 「1on1実践ワークシート」 をプレゼント!
🎁 個別相談セッション(希望者限定)


<お客様との距離が自然と深まる、質問型コミュニケーションセミナー>

次回は、6月21日(土)10:00~12:00

お客様と話していて、こんな風に感じたことはありませんか?

  • 話は盛り上がるのに、なぜかその後につながらない
  • 信頼関係を築きたいのに、何をどう聞いていいかわからない
  • リピートや紹介がもっと増えたらいいのに…

そんな“あと一歩”の壁を超える鍵が、「質問のしかた」にあります。

質問型コミュニケーションとは、 相手の本音や想いを自然に引き出し、信頼関係を築きながら対話を深めていく技術。

この体験セミナーでは、そのエッセンスを120分で体感していただきます。

▶ セミナーの詳細・お申込みはこちら


<質問型コミュニケーション協会の講座情報!>

新年度がスタート!このタイミングで
「今年こそ、関わり方を見直したい」
「チームの力を底上げしたい」
と思っている方へ、
目的別の講座をご用意しています。

自然と選ばれ、関係性が深まる“質問のコツ”は?」
👉 質問型コミュニケーションセミナー

「売り込まずに選ばれる自分になりたい」

👉 質問型コミュニケーション実践マスター講座
質問型の基礎をしっかり身につける人気講座です。

「チームや人材育成に活かしたい」という方には
👉 新時代のリーダーに必要な「人を活かし、伸ばす」チームづくりセミナー
👉 新質問型リーダーシップ講座

👉 チームビルディング力養成講座(質問型コミュニケーション講座受講済みの方限定)
リーダーとして求められる“対話の技術”を、構造から学べます。

また、「自分自身の軸を整えたい」「迷いなく進めるようになりたい」
という方には、マンツーマンのコーチング型セッションもあります。
👉 セルフコミュニケーション講座

「気になるけど、どれが自分に合ってるか分からない…」
そんな方は、お問い合わせよりご連絡ください。
あなたにぴったりの学び方をご案内します。


こちらのコラムに興味を持たれましたら、
メルマガの登録がオススメです👇
▶質問型コミュニケーション協会メルマガ 登録◀
登録おまちしてます!


spotifyにて、音声配信をしています。

▶Leaders-Lounge◀
リーダーやこれからリーダーになる方がホッとひと息つける、寄り添い型サポート番組です。
日々の悩みや葛藤を一緒に考えながら、
具体的なコミュニケーションのコツやリーダーシップのヒントをお届けします。
また、メンバー視点の『リーダーってどう思ってるの?』というリアルな疑問にも答え、
リーダーもメンバーも前向きに進める架け橋となる内容を目指しています。
作業をしながら、仕事をしながら、家事をしながら、お茶でも飲みながら…
ぜひ、お聴きください!