コラムCOLUMN
一人の相手と向き合う時間がこんなにも価値のある理由
こんにちは!安井です。
今日は、「一人の相手としっかり向き合う時間って、なんでこんなにも価値があるんだろう?」というテーマで書いてみたいと思います。
一日かけて、管理職の方4人とコーチングをしていたのですが、終わった瞬間にふと思ったんです。「ああ、やっぱり人って一人ひとり全然違うなあ」って。
だって、同じ会社、同じ役職なのに、抱えている課題も、目指している未来も、考え方もまるっきり違うんです。ほんとに。
でも、それこそが面白いところであり、コーチングという時間の価値そのものでもあると思うんです。
目次
- 【1】大人数の研修と1on1の決定的な違い
- 【2】対話が変われば、成果も変わる
- 【3】「質問型コミュニケーション」は技術ですタイトル③
- 【4】「ちゃんと聴いてくれる人」がいるという価値
- 【5】とはいえ、「全部聴く」必要はない
- 【6】というわけで…「一人の相手と向き合う時間」は人生の栄養
【1】大人数の研修と1on1の決定的な違い
私は普段、企業研修の講師としても活動しています。50人規模の研修で話すこともありますし、マイク片手に講義をすることもあります。
もちろん、それはそれで意味があります。でも、ある程度”型”のある内容を伝えるのには向いていても、「その人だけの悩み」に寄り添うのは難しいのが正直なところです。
人数が増えれば増えるほど、一人の話に耳を傾ける時間は減っていきますからね。
一方で、コーチングは1対1。
たった一人の相手に、60分丸ごと時間を使うなんて、ちょっと贅沢な感じもしますが、それだけの価値があると私は信じています。
なぜなら、深く向き合った対話の中でこそ、その人が「本音」にたどり着くからです。
【2】対話が変われば、成果も変わる
さて、これはコーチングに限った話ではありません。
セールス、カウンセリング、コンサルティング、士業、セラピーなど、「人と人が向き合う仕事」すべてに共通して言えることです。
つまり、対話の質が、そのまま成果の質に直結するんですね。
でも、多くのビジネス現場では、「何を話すか」は教えてもらえるけど、「どう聴くか」までは教えてもらえないことが多いです。
そして、意外なことに、成果を出している人ほど、実は“聴く力”に長けていたりします。
私のセッションでは、よく「こんなに話したのは初めてです」と言われます。これは、相手が話したくなるような“空気”をこちらが作っているからだと考えています。
じゃあ、その空気ってどうやって作るの?
実はこれ、センスではありません。スキルです。
【3】「質問型コミュニケーション」は技術です
ここで一つ誤解を解いておきたいのですが、質問力や聴く力って「一部の才能ある人だけができるもの」だと思われがちです。
でも、そんなことはありません。
私自身、最初はとにかく話しすぎてしまうタイプで、沈黙が怖くてついしゃべっちゃう人間でした。
それでも学びながら、実践を重ねていく中で、質問の「型」や「順番」、聴くときの「構え」や「姿勢」のようなものを体得していきました。
たとえば、「今、何が一番気になっていますか?」という入り口の質問。
そこから「それが気になるようになったのは、いつからですか?」と時間軸を広げ、「じゃあ、理想の状態はどんな感じ?」と未来に目を向けてもらう。
このように、質問にもストーリーがあるんです。リズムがあります。
型があれば、自信をもって自然に聴けるようになります。無理に「共感しなきゃ」と思わなくても、相手の言葉にちゃんと反応できるようになります。
このスキルは、学べば誰でも身につけられます。
【4】「ちゃんと聴いてくれる人」がいるという価値
今って、情報が溢れている分、「ちゃんと話を聴いてもらえる場」って本当に少ないんですよね。
SNSを開けば、自分の言いたいことを叫ぶ場はたくさんある。でも、自分の思いを丁寧に受け止めてくれる存在は、意外といない。
だからこそ、1on1でしっかり話を聴いてもらえる時間って、ものすごく価値があると思うんです。
特に、管理職の方や、誰かの面倒を見る立場にある人ほど、「話すより、聴く側」であることが多いです。
だから、ふと「自分のことは誰が聴いてくれるんだろう」って思ったりするんですよね。
私が関わるコーチングの時間では、そういった方々の“立ち止まる場所”になれたらと思っています。
【5】とはいえ、「全部聴く」必要はない
ここまで読んでくださって、「聴くって大事だな」と思ってくれた方もいるかもしれません。
でも、だからといって「相手の話を全部丁寧に聴かないと」と気負う必要はまったくありません。
聴くって、別に完璧でなくていいんです。
相手の表情やトーンを感じながら、ほんの少し“気持ちを向ける”だけで、相手は安心することもあります。
プロのコーチングでも、全部を深掘りするわけじゃありません。
ポイントは、「この人は自分に関心を持ってくれている」と相手に伝わること。
それだけで、関係性は少しずつ変わっていきます。
【6】というわけで…「一人の相手と向き合う時間」は人生の栄養
誰かと深く話す時間って、実は自分のためにもなっていると思います。
私自身、セッションが終わるたびに、「ああ、今日もいい時間だったなあ」としみじみ感じます。
向き合う時間があると、自分の思考も整理されるし、なにより人への理解が深まります。
それは、仕事の成果にも、日々の人間関係にも、じわじわ効いてくる「人生の栄養」みたいなものです。
だからこそ、たまには1on1でじっくり話す時間、作ってみてください。
自分の中にある“本音”が、思いがけず出てくるかもしれませんよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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