コラムCOLUMN
階層別研修で得た本当の気づき
こんにちは、安井です。
今日は「階層別研修で得た本当の気づき」というテーマで、ちょっとお話ししてみたいと思います。 「研修って結局、話を聞くだけで終わるでしょ？」と思っているあなた。 今日はそんな“研修あるある”を、ひっくり返すような話をしていきます。
目次
- 【1】よくある研修スタイルとそのモヤモヤ
- 【2】ワークばかりの研修、その狙いは？
- 【3】印象に残った参加者の気づき
- 【4】視点が変わるとき、行動も変わる
- 【5】話す場の力は、あなどれない
- 【6】あなたも“問い”を使って、自分を深めてみては？
【1】よくある研修スタイルとそのモヤモヤ
よくある研修は、前に立った講師がスライドを使って説明し、 受講者はメモを取りながら黙って聞く。 最後に「いい話だったな〜」で終了。
…なんですが。 正直、この形式だと「分かった気になったまま」終わること、多くないですか？
情報は確かに得られるけれど、 それが自分の中で血肉になっていないというか、 使える実感が湧きづらい。
それはたぶん、“自分の言葉で考えて話していないから”なんです。
【2】ワークばかりの研修、その狙いは？
先日、ある自治体で行った階層別研修では、 約70名の方にご参加いただきました。 会場はエネルギーに満ちていて、いい意味でザワザワしていました。
ちなみに私の研修は、ワークばかりです。 とにかくグループで話す、問いかける、発表する。 「えっ、ずっと喋るの？」って思われるかもしれませんが、はい、喋ってもらいます。
なぜなら、「視点の違い」に気づくには、 実際に誰かと話してみるのが一番だからです。
例えば、同じテーマで話していても、 「そう考えるんだ！」と驚いたり、 「自分ってそこにこだわってたのか」とハッとしたり。
こういう体感が、学びを深くするんですね。
【3】印象に残った参加者の気づき
研修の後、ある参加者がこんな感想を話してくれました。
「これまで上司のサポートをしたいと思ってきました。 でも、具体的に何をどう見ればいいのか分からなかったんです。 でも今日、初めて“上司の視点”がわかりました」
…これ、グッときませんか？
上司から「視点を持て」と言われても、 それが何なのか具体的に説明されないこと、よくあります。
でも、ワークの中で上司役の人と話し、 その考えや葛藤を聞くことで、 「上司の視点ってこういうことなんだな」と腑に落ちる。
これがまさに、“言葉にしないと気づけないこと”なんです。
【4】視点が変わるとき、行動も変わる
人は誰かと話すことで、 自分の思考のクセや無意識に気づくことがあります。
例えば、 「上司はもっと情報を共有すべきだ」と思っていたけれど、 実は上司も手一杯で、それどころじゃない時がある。
あるいは、 「ちゃんと伝えてるのに伝わってない！」と思っていたけど、 実は伝え方にズレがあったり、タイミングが悪かったり。
こういう気づきがあると、 「じゃあどうしたら伝わるかな？」「どこで手助けできるかな？」 という発想が自然と出てきます。
そして、行動がちょっとずつ変わっていくんです。
【5】話す場の力は、あなどれない
「話す」って、すごくシンプルなことですが、 実は一番奥深い学びの方法かもしれません。
話すことで、自分の思考の曖昧さに気づき、 相手の反応で視野が広がる。
それに、言葉にすることで「ちゃんと考えよう」とするから、 ぼんやりしていた考えが整理されるんです。
これは、講義を聞いてるだけでは起こりません。
だから私は、研修ではワーク中心。 「話す」「考える」「また話す」 そんな時間を、何より大切にしています。
【6】あなたも“問い”を使って、自分を深めてみては？
というわけで、もしあなたが今、 「なんだかモヤモヤしてるなぁ」と思っているなら。
ぜひ、自分に問いかけてみてください。
「私はなぜこれにイライラしたんだろう？」 「自分が本当に望んでいるのは何だろう？」
そして、信頼できる誰かとその話をしてみてください。
大げさな場じゃなくてもいいです。 ランチの時、帰り道、飲み会でも。
その会話が、あなたの中の“何か”を変えるかもしれません。
今日は「ワークばかりの研修が、なぜ意味があるのか」についてお話しました。
講義型も大切ですが、 “話して、考えて、気づく”という体験には、また別の力があります。
あなたもぜひ、小さな問いを通して、 自分の中にある大切な感覚を育ててみてくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を！
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