コラムCOLUMN
質問の深さで未来が変わる瞬間
こんにちは、安井です。
今日は「質問、できていますか?」というテーマで、ちょっと掘り下げてみたいと思います。
「もっと相手の話を聴きたい」
「本音を引き出したい」
そんなふうに思ったこと、ありますよね?
でも実際の会話になると、どう質問したらいいか分からなくて、つい表面的なやり取りになってしまう。あるいは、後から「あー、あのときもう一歩踏み込めたのに……」と自分を責めてしまう。
そういう経験、僕も何度もあります。
今回はそんな「質問って難しい!」というもどかしさと、でもやっぱり質問はすごい!という魅力について、気楽なトーンで一緒に考えていきたいと思います。
目次
- ① よく言われる「質問が大事」は本当なのか?
- ② 「わかってる」けど「できない」というジレンマ
- ③ 質問がうまくできない理由
- ④ 「良い質問」とは何か?の誤解
- ⑤ 質問力は「筋トレ」と同じ
- ⑥ 練習の場がないと、成長できない
- ⑦ あなたも「聴ける人」になれる
- ⑧ 最後に:問いかける勇気が、世界を変える
① よく言われる「質問が大事」は本当なのか?
「質問力を鍛えよう!」
「コミュニケーションの鍵は“聴く”ことと“問う”こと!」
そんなフレーズ、自己啓発の本やビジネスセミナーでよく聞きます。
たしかに、質問には相手の気持ちを引き出す力がありますし、適切な問いかけが関係性を変えることだってあります。たとえば、こんな質問:
-
「なぜそう思ったんですか?」
-
「それってあなたにとってどういう意味がありますか?」
-
「その出来事が起きて、どんな気持ちになりましたか?」
このような問いを受けると、相手は自分の内面を整理するきっかけをもらえたり、「ちゃんと聴いてもらえている」という安心感を抱いたりします。
とはいえ……
その“質問”、本当に「できて」いますか?
② 「わかってる」けど「できない」というジレンマ
これ、意外と多くの人が抱える悩みです。
「質問が大事なことは、分かってるんですよ」
「相手の話を聴くのが重要なのも、知ってます」
でも、分かっていても「現場」でできない。
これ、スポーツに例えると分かりやすいかもしれません。
たとえば野球で、打ち方の理論を頭で理解していても、いざバッターボックスに立つとバットが空を切る。そんな感じです。
つまり、質問も「知ってる」と「できる」は、まったく別物なんです。
③ 質問がうまくできない理由
じゃあ、なぜうまく質問できないのか。
理由はいくつかありますが、よくあるのはこの3つ。
-
聞きたいことはあるけど、言葉にできない
→ 頭の中では「もっと深く知りたい!」と思っているのに、どんな言い方で聞けばいいかが分からない。だから「うーん」と詰まってしまう。 -
変に“正解の質問”を探してしまう
→ 賢く見える質問をしなきゃ、とか、相手に刺さる質問をしなきゃ、って考えすぎて、結局何も聞けない。 -
沈黙が怖い
→ 質問したあとに沈黙が流れると、「これ、まずかったかな…」と焦ってしまって、すぐに話題を変えてしまう。
どうでしょう?身に覚えありませんか?
④ 「良い質問」とは何か?の誤解
ここで一つ、大きな誤解を指摘しておきたいのですが……
「良い質問=賢い質問」ではないです。
むしろ、「相手の思考や感情が自然に動き出すような問い」が良い質問です。
たとえば、
-
「そのとき、どんな風に感じましたか?」
-
「あなたにとって、それは大きなことでしたか?」
-
「それを話してくれて、ありがとうございます」
こういった、シンプルだけど相手を尊重する問いやフィードバックがあると、相手は心を開いてくれます。
つまり、うまい質問じゃなくて、“あたたかい質問”が会話の質を変えるんです。
⑤ 質問力は「筋トレ」と同じ
じゃあ、どうやって“あたたかい質問”ができるようになるかというと、これはもう、「練習あるのみ」なんです。
頭で分かっていても、体で覚えていないと、とっさには出てこない。
質問力って、スポーツや楽器と同じで、“感覚”の部分がすごく大きいんですよね。
たとえばピアノ。楽譜を読めても、指が動かなければ弾けません。それと同じで、質問も「読んで理解した」だけでは、会話の中で使えるようにはならないんです。
⑥ 練習の場がないと、成長できない
でも、質問の練習って、日常の中ではなかなかできないですよね。
職場のミーティングでいきなり練習するわけにもいかないし、友達との会話で実験するのも、ちょっと気が引ける。
だから、安心して試せる「練習の場」がすごく大事です。
フィードバックをもらいながら、「あ、こんなふうに聞けばよかったんだ」と体で覚えていく。
それが、質問力を“知ってる”から“できる”に変える唯一の方法です。
⑦ あなたも「聴ける人」になれる
「私は話すのが得意じゃないから…」とか、
「うまく質問できるタイプじゃないから…」
そう思っている人ほど、質問の力を手に入れると大きく変わります。
なぜなら、上手に話すことよりも、「丁寧に聴くこと」の方が、信頼を得る力はずっと大きいからです。
そして、相手から「ちゃんと受け止めてもらえた」と思ってもらえた瞬間、会話の空気は一変します。
そのとき、あなたの問いは「ただの会話のきっかけ」ではなく、「心を動かすスイッチ」になるんです。
⑧ 最後に:問いかける勇気が、世界を変える
「質問できるようになりたい」
「相手ともっと信頼関係を築きたい」
そう思ったときが、成長のタイミングです。
焦らなくても大丈夫。完璧な質問なんて、誰もできません。
大切なのは、「相手に興味がある」「もっと知りたい」という気持ちを伝えること。
言葉に詰まっても、質問がうまく出てこなくても、その気持ちが伝われば、十分なんです。
というわけで、今日のテーマはここまで。
質問力は、“気持ちを届けるスキル”。
それを信じて、少しずつ練習していきましょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を!
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