コラムCOLUMN

質問の深さで未来が変わる瞬間

yasui

 

こんにちは、安井です。

今日は「質問、できていますか?」というテーマで、ちょっと掘り下げてみたいと思います。

「もっと相手の話を聴きたい」
「本音を引き出したい」

そんなふうに思ったこと、ありますよね?
でも実際の会話になると、どう質問したらいいか分からなくて、つい表面的なやり取りになってしまう。あるいは、後から「あー、あのときもう一歩踏み込めたのに……」と自分を責めてしまう。

そういう経験、僕も何度もあります。

今回はそんな「質問って難しい!」というもどかしさと、でもやっぱり質問はすごい!という魅力について、気楽なトーンで一緒に考えていきたいと思います。


目次

① よく言われる「質問が大事」は本当なのか?

「質問力を鍛えよう!」
「コミュニケーションの鍵は“聴く”ことと“問う”こと!」

そんなフレーズ、自己啓発の本やビジネスセミナーでよく聞きます。

たしかに、質問には相手の気持ちを引き出す力がありますし、適切な問いかけが関係性を変えることだってあります。たとえば、こんな質問:

  • 「なぜそう思ったんですか?」

  • 「それってあなたにとってどういう意味がありますか?」

  • 「その出来事が起きて、どんな気持ちになりましたか?」

このような問いを受けると、相手は自分の内面を整理するきっかけをもらえたり、「ちゃんと聴いてもらえている」という安心感を抱いたりします。

とはいえ……

その“質問”、本当に「できて」いますか?


② 「わかってる」けど「できない」というジレンマ

これ、意外と多くの人が抱える悩みです。

「質問が大事なことは、分かってるんですよ」
「相手の話を聴くのが重要なのも、知ってます」

でも、分かっていても「現場」でできない。

これ、スポーツに例えると分かりやすいかもしれません。

たとえば野球で、打ち方の理論を頭で理解していても、いざバッターボックスに立つとバットが空を切る。そんな感じです。

つまり、質問も「知ってる」と「できる」は、まったく別物なんです。


③ 質問がうまくできない理由

じゃあ、なぜうまく質問できないのか。

理由はいくつかありますが、よくあるのはこの3つ。

  1. 聞きたいことはあるけど、言葉にできない
    → 頭の中では「もっと深く知りたい!」と思っているのに、どんな言い方で聞けばいいかが分からない。だから「うーん」と詰まってしまう。

  2. 変に“正解の質問”を探してしまう
    → 賢く見える質問をしなきゃ、とか、相手に刺さる質問をしなきゃ、って考えすぎて、結局何も聞けない。

  3. 沈黙が怖い
    → 質問したあとに沈黙が流れると、「これ、まずかったかな…」と焦ってしまって、すぐに話題を変えてしまう。

どうでしょう?身に覚えありませんか?


④ 「良い質問」とは何か?の誤解

ここで一つ、大きな誤解を指摘しておきたいのですが……

「良い質問=賢い質問」ではないです。

むしろ、「相手の思考や感情が自然に動き出すような問い」が良い質問です。

たとえば、

  • 「そのとき、どんな風に感じましたか?」

  • 「あなたにとって、それは大きなことでしたか?」

  • 「それを話してくれて、ありがとうございます」

こういった、シンプルだけど相手を尊重する問いやフィードバックがあると、相手は心を開いてくれます。

つまり、うまい質問じゃなくて、“あたたかい質問”が会話の質を変えるんです。


⑤ 質問力は「筋トレ」と同じ

じゃあ、どうやって“あたたかい質問”ができるようになるかというと、これはもう、「練習あるのみ」なんです。

頭で分かっていても、体で覚えていないと、とっさには出てこない。

質問力って、スポーツや楽器と同じで、“感覚”の部分がすごく大きいんですよね。

たとえばピアノ。楽譜を読めても、指が動かなければ弾けません。それと同じで、質問も「読んで理解した」だけでは、会話の中で使えるようにはならないんです。


⑥ 練習の場がないと、成長できない

でも、質問の練習って、日常の中ではなかなかできないですよね。

職場のミーティングでいきなり練習するわけにもいかないし、友達との会話で実験するのも、ちょっと気が引ける。

だから、安心して試せる「練習の場」がすごく大事です。

フィードバックをもらいながら、「あ、こんなふうに聞けばよかったんだ」と体で覚えていく。

それが、質問力を“知ってる”から“できる”に変える唯一の方法です。


⑦ あなたも「聴ける人」になれる

「私は話すのが得意じゃないから…」とか、
「うまく質問できるタイプじゃないから…」

そう思っている人ほど、質問の力を手に入れると大きく変わります。

なぜなら、上手に話すことよりも、「丁寧に聴くこと」の方が、信頼を得る力はずっと大きいからです。

そして、相手から「ちゃんと受け止めてもらえた」と思ってもらえた瞬間、会話の空気は一変します。

そのとき、あなたの問いは「ただの会話のきっかけ」ではなく、「心を動かすスイッチ」になるんです。


⑧ 最後に:問いかける勇気が、世界を変える

「質問できるようになりたい」
「相手ともっと信頼関係を築きたい」

そう思ったときが、成長のタイミングです。

焦らなくても大丈夫。完璧な質問なんて、誰もできません。
大切なのは、「相手に興味がある」「もっと知りたい」という気持ちを伝えること。

言葉に詰まっても、質問がうまく出てこなくても、その気持ちが伝われば、十分なんです。

というわけで、今日のテーマはここまで。

質問力は、“気持ちを届けるスキル”。
それを信じて、少しずつ練習していきましょう。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を!


<新時代のリーダーに必要な「人を活かし、伸ばす」チームづくりセミナー開催中!>


次回は、8月9日(土)10:00~11:30

✅ 売上が伸びない、安定しない
✅ 優秀な人材の確保が難しい、すぐに離職してしまう
✅ メンバーが主体的に動かない、指示待ちの状態が続く
✅ 相談できる相手がいない、経営やリーダー業務が孤独に感じる
✅ チームに一体感がなく、成果がなかなか上がらない
そんな方はぜひご参加ください。

▶ セミナーの詳細・お申込みはこちら

🎁 セミナー参加者には 「1on1実践ワークシート」 をプレゼント!
🎁 個別相談セッション(希望者限定)


<お客様との距離が自然と深まる、質問型コミュニケーションセミナー>


次回は、7月26日(土)10:00~12:00

お客様と話していて、こんな風に感じたことはありませんか?

  • 話は盛り上がるのに、なぜかその後につながらない
  • 信頼関係を築きたいのに、何をどう聞いていいかわからない
  • リピートや紹介がもっと増えたらいいのに…

そんな“あと一歩”の壁を超える鍵が、「質問のしかた」にあります。

質問型コミュニケーションとは、 相手の本音や想いを自然に引き出し、信頼関係を築きながら対話を深めていく技術。

この体験セミナーでは、そのエッセンスを120分で体感していただきます。

▶ セミナーの詳細・お申込みはこちら


<質問型コミュニケーション協会の講座情報!>

新年度がスタート!このタイミングで
「今年こそ、関わり方を見直したい」
「チームの力を底上げしたい」
と思っている方へ、
目的別の講座をご用意しています。

自然と選ばれ、関係性が深まる“質問のコツ”は?」
👉 質問型コミュニケーションセミナー

「売り込まずに選ばれる自分になりたい」

👉 質問型コミュニケーション実践マスター講座
質問型の基礎をしっかり身につける人気講座です。

「チームや人材育成に活かしたい」という方には
👉 新時代のリーダーに必要な「人を活かし、伸ばす」チームづくりセミナー
👉 新質問型リーダーシップ講座

👉 チームビルディング力養成講座(質問型コミュニケーション講座受講済みの方限定)
リーダーとして求められる“対話の技術”を、構造から学べます。

また、「自分自身の軸を整えたい」「迷いなく進めるようになりたい」
という方には、マンツーマンのコーチング型セッションもあります。
👉 セルフコミュニケーション講座

「気になるけど、どれが自分に合ってるか分からない…」
そんな方は、お問い合わせよりご連絡ください。
あなたにぴったりの学び方をご案内します。


こちらのコラムに興味を持たれましたら、
メルマガの登録がオススメです👇
▶質問型コミュニケーション協会メルマガ 登録◀
登録おまちしてます!


spotifyにて、音声配信をしています。

▶Leaders-Lounge◀
リーダーやこれからリーダーになる方がホッとひと息つける、寄り添い型サポート番組です。
日々の悩みや葛藤を一緒に考えながら、
具体的なコミュニケーションのコツやリーダーシップのヒントをお届けします。
また、メンバー視点の『リーダーってどう思ってるの?』というリアルな疑問にも答え、
リーダーもメンバーも前向きに進める架け橋となる内容を目指しています。
作業をしながら、仕事をしながら、家事をしながら、お茶でも飲みながら…
ぜひ、お聴きください!