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【対話の魔法】小さな頷きじゃ足りない!? “うん”の威力、ちゃんと使えてますか?
こんにちは、安井です。
今日はちょっと地味だけど実はめちゃくちゃ大事なテーマについて書いてみようと思います。
そのテーマとは──「頷くこと」です。
え?頷く?それ、いまさら言われなくてもやってますよ?と思いました?
はい、分かります。でもね、ここでひとつだけ質問させてください。
「あなたのその頷き、ちゃんと相手に届いてますか?」
ということで今回は、“ただ頷けばいいってもんじゃない”という視点から、「伝わる頷き方」について深掘りしていきたいと思います。
目次
- ①みんな、頷いてはいる。でも、それって本当に伝わってる?
- ②“ちゃんと聴いてくれてる”って、どうやったら伝わるの?
- ③「頷きすぎたらわざとらしくない?」という葛藤について
- ④なぜ“うなずき”で安心感が生まれるのか?
- ⑤頷きが“トークの流れ”を作るという事実
- ⑥「うんうん」は最強のフィードバック
- ⑦頷きの“効果的なやり方”をまとめてみた
- ⑧大げさに思えるくらいがちょうどいい。最初は意識的にやってみよう
- ⑨まとめ:「うんうん」で関係性が変わる。これ、ほんとです
①みんな、頷いてはいる。でも、それって本当に伝わってる?
まずはありがちなシーンを想像してみてください。
面談、1on1、カウンセリング、コーチング、あるいは普通の雑談の中で──
あなたは「なるほど〜」「うんうん」と思いながら、ちゃんと頷いているはずです。
でも、その頷き……実は、ほとんど相手に気づかれてない可能性があるんです。
なぜなら、ほとんどの人がしている頷きって、首をわずかにちょこっと動かす程度。しかも無表情のまま、ほんの一瞬。
これ、相手から見ると「無反応」とあまり変わらないんです。
②“ちゃんと聴いてくれてる”って、どうやったら伝わるの?
では、どうすれば「この人、自分の話をしっかり聴いてくれてるな」と思ってもらえるのでしょうか?
その答えのひとつが、**“大きく頷く”**というアクションです。
「うんうん、なるほど!」
「へぇ〜!それは面白いですね!」
こんなふうに、少しオーバー気味に、意識的にうなずくことで、相手は初めて「ちゃんと聞いてくれてる」と実感します。
人って、反応が見えないと不安になります。どれだけ集中して聞いていたとしても、反応が薄いと「退屈させちゃったかな?」「私の話、つまらない?」と感じてしまうんです。
③「頷きすぎたらわざとらしくない?」という葛藤について
ここで出てくるのが、ありがちな疑問。
「そんなに大きく頷いたら、逆に不自然じゃないですか?」
たしかに、バラエティ番組みたいに首がもげそうな勢いで頷いてたら、それはちょっと変です。
でも、日常会話での“自然なオーバーアクション”って、案外ちょうどよく伝わるものなんです。
たとえば、友達同士でカフェで話してる時。相手が「そうそう、あの時さ〜!」って話し出したら、私たちって自然に「あ〜わかるわかる!」って身振り手振りを交えて頷いてますよね?
あの感じがベースです。つまり、“聞いてるよ!”ってちゃんと伝わる頷きを意識することがポイントです。
④なぜ“うなずき”で安心感が生まれるのか?
ここ、ちょっと心理学的な話になりますが──
人間は、自分の話に「共感」や「理解」を示してくれる相手に、安心感を感じるようにできています。
特に言葉を使わずに示される「非言語的な反応」──たとえば、頷き・目線・表情などは、ものすごく影響力があるんです。
つまり、言葉よりも先に、態度で信頼が伝わるということなんですね。
頷きはその代表選手。言葉がなくても、「あなたの話、大事に聴いてるよ」と伝えられる、すごく強力な“サイン”です。
⑤頷きが“トークの流れ”を作るという事実
頷きにはもうひとつ、大事な役割があります。
それは、相手が話しやすくなるということ。
試しに、話してる途中で「無反応」な人に向かって話してみてください。
なんとなく話しづらいですよね。伝わってるのか分からないし、次の話題に進めていいのか悩みます。
でも、相手が「うんうん」とリズムよく頷いてくれると、安心して言葉が出てくるようになります。
つまり頷きは、会話の“潤滑油”。止まりそうになる言葉を、そっと押してくれる存在なんです。
⑥「うんうん」は最強のフィードバック
ここまで読んでくださった方の中には、こう思った方もいるかもしれません。
「結局、ただ頷くだけでそんなに変わるの?」
はい。私の経験上、ものすごく変わります。
コーチング講座や面談の場面で、頷き方を変えるだけで、クライアントさんの表情がパッと明るくなったり、「なんか話しやすいですね」と言われたりします。
それって、特別なスキルじゃありません。ただ、少しだけ大きく、丁寧に頷いただけなんです。
⑦頷きの“効果的なやり方”をまとめてみた
というわけで、ここまでのポイントを少し整理してみましょう。
✅ 頷きのポイント
-
動きは少し大きめに(首の動きが見えるくらい)
-
目線も合わせて(画面越しでも“見る”を意識)
-
表情もセットで(微笑みながらがベスト)
-
タイミングをリズムよく(相槌のようにテンポよく)
この4つを意識するだけで、あなたの頷きは“ただの相槌”から“信頼を生むコミュニケーション”に進化します。
⑧大げさに思えるくらいがちょうどいい。最初は意識的にやってみよう
私も最初は、「なんか大げさすぎない?」と思ってました。
でも、試してみると「全然そんなことない」んですよね。
むしろ相手から「すごく話しやすかったです」と言ってもらえるようになったり、自分自身も会話の“流れ”を感じられるようになってきます。
だから、最初はちょっと意識的に、“演技っぽく”でもいいんです。だんだん自然になってきますので。
⑨まとめ:「うんうん」で関係性が変わる。これ、ほんとです
というわけで、最後にもう一度おさらいです。
-
頷きは、相手に「聴いてるよ」と伝えるサイン
-
小さい頷きは、実は伝わりにくい
-
少し大きめに、表情とセットで頷くと効果倍増
-
頷きがあると相手は安心して、どんどん話してくれる
-
会話の潤滑油として、最強のフィードバックツール
小さな仕草が、会話の雰囲気をガラリと変えることって、本当にあるんです。
「最近、なんか会話がぎこちないな……」
「もっと信頼関係を築きたいな」
そう感じている方がいたら、ぜひ今日から“頷き”を見直してみてください。
顔を上げて、目を見て、ちょっと大きめに「うんうん」。それだけで、何かが少しずつ変わっていくと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を!
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