コラムCOLUMN
組織は多様な強みの集合体
こんにちは、安井です。
今日は、「組織は多様な強みの集合体」というテーマで書いてみたいと思います。
先日、とある営業チームの皆さんと、1対1でお話をさせていただく機会がありました。役職も年齢もバラバラ。まさに“多様な人材の宝庫”といった感じでした。
その中で、改めて感じたことがあるんです。
それは、「人って、ほんとうにそれぞれ違う強みを持ってるんだなあ」ということ。
とはいえ、強みがバラバラに存在しているだけでは、チームとしての力にはなりきれない。今日は、そんな「強みを活かすための対話」について、考えてみたいと思います。
目次
- ① 一人ひとりの強みは、目に見えにくい
- ② 対話がないと、強みは“埋もれたまま”
- ③ “組織の力”は、強みをつなぐことで生まれる
- ④ 対話って、別に“堅い話”じゃなくていい
- ⑤ 強みを“知る”から、“預け合う”へ
- ⑥ チームづくりは、「会話」から始まる
- というわけで
① 一人ひとりの強みは、目に見えにくい
まず大前提として。
人の強みって、意外とパッと見では分かりません。
たとえば、「数字に強い」とか「話がうまい」みたいに目立つスキルを持っている人もいれば、「誰にでも優しく接する」とか「愚痴を聞くのが上手」みたいに、ちょっと地味だけど、めちゃくちゃ大事な力を持っている人もいます。
そういう“目に見えにくい強み”って、普段の仕事の中ではなかなか注目されにくいんです。
でも、そうした力があるからこそ、チームがうまく回っていたりするんですよね。
だからこそ、大事なのは「対話」なのです。
② 対話がないと、強みは“埋もれたまま”
とはいえ、強みは勝手に浮かび上がってくるわけではありません。
本人が自分で「これが自分の強みです!」なんて言うことも少ないですし、こちらから見ても気づかないことも多いです。
だから、面談でじっくり話を聴いてみて、初めて「あ、この人こんなことを考えていたのか!」と気づくことがあります。
それはもう、“驚き”に近い発見です。
「え、そんな工夫してたの?」「そんなことまで気を配ってたの?」と、話すことで初めて見える強みって、本当にたくさんあるんですよね。
つまり、対話をしない限り、強みは表に出てこないままなんです。
③ “組織の力”は、強みをつなぐことで生まれる
個々の強みが見えたら、それを“組み合わせる”フェーズに入っていきます。
これが実は、チームビルディングでいちばん面白いところなんです。
たとえば、プレゼンが得意な人と、リサーチが得意な人。さらに、みんなのスケジュールを完璧に管理できる人がいたら…。
これって、まるで料理でいうところの「素材・調味料・火加減」みたいなものです。
どれが欠けても、美味しい料理にはなりません。
そして、それぞれの強みをどう活かし合うかを話す場こそが、対話なんです。
「私はこれが得意」「それなら、こっちは任せて」と言い合える関係性。
これができている組織は、本当に強いです。
④ 対話って、別に“堅い話”じゃなくていい
ここまで読んで、
「うちのチーム、そんなに真面目な話できる雰囲気じゃないよ…」
と思った方も、いるかもしれません。わかります、空気ってありますよね。
でも、対話ってなにも堅苦しく始める必要はないんです。
たとえば、ランチの時に「最近何にハマってる?」と聞くだけでも、その人の価値観がちらっと見えたりします。
あるいは、ちょっとしたミスがあった時に「実はあれ、こういうことがあってさ…」と話してくれることも、立派な対話です。
雑談の中から、意外と深い話に入っていく。そういう“脱線力”こそが、組織をつなぐ糸になるのかもしれません。
⑤ 強みを“知る”から、“預け合う”へ
「この人って、こういうことが得意なんだな」
という“理解”があると、チームの関係性が変わっていきます。
頼り方が変わるんです。お互いに、気兼ねなく「ちょっとこれお願いできる?」って言えるようになります。
でもこれ、実はすごく難しいことなんですよね。
お願いするには、相手を信頼していないといけないし、「自分ができない」と素直に言う勇気も必要です。
だからこそ、強みを知るだけで終わらせず、「この人なら安心して任せられる」と思える関係性まで育てることが大切なんです。
そのために、日頃のちょっとした声かけや雑談が、実はすごく効いてくるんです。
⑥ チームづくりは、「会話」から始まる
多様な強みが集まった組織を、どう活かすか。
それは、対話を通じて、“点”を“線”につなげていく作業なのかもしれません。
難しいことじゃなくて、まずは話しかけてみる。
「最近どう?」「何か困ってることない?」
そんな一言から、組織の空気はじわじわと変わっていきます。
そして、そこから生まれる信頼や連携が、組織を動かす大きなエネルギーになっていくんです。
というわけで
今日は、「組織は多様な強みの集合体」というテーマでお話しました。
強みは、それぞれの中に確かに存在しています。でも、それを活かすには、知ること。そして、つなぐこと。
そのために必要なのは、ちょっとした会話の積み重ねだったりします。
もし今、チームに「うまくいってない感じ」があるなら、まずは一人ひとりと、少しだけ話してみてください。
そこから、きっと何かが動き出すはずです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を!
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