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自分の価値観、持てていますか?
こんにちは、安井です。
今日は「自分の価値観、持てていますか?」というテーマでお話ししたいと思います。
なんだか哲学的な問いに見えるかもしれませんが、これはけっこう現実的な話です。先日、キャリアデザイン研修で登壇したときにも、この問いを投げかけてみました。すると、参加者の多くがふと立ち止まるような表情になったんですね。
「キャリア」と聞くと、昇進とか転職とか、なんだか遠い世界の話に感じる方もいるかもしれません。でも今の時代、そうも言っていられません。むしろ、自分の価値観に沿って働くことが、とても大切な時代です。
大切なのはわかってる。けど、何を大切にしてるのか自分でも分からない。それが現実だったりします。
目次
- 1. 自分の価値観、あいまいなままになっていませんか?
- 2. 上司や環境に振り回されるキャリアになっていませんか?
- 3. 自分の内側にある“喜びの種”を見つけてみる
- 4. 苦しさは、あとから“糧”になる
- 5. 外の評価ではなく、自分の価値観に軸を置く
- 6. まとめ:あなたの価値観が、あなたのキャリアをつくる
1. 自分の価値観、あいまいなままになっていませんか?
キャリアにおいて大切なのは、自分自身の価値観をしっかりと理解しておくことです。
でも、これがけっこう難しい。というのも、そもそも「価値観って何?」って話になりますよね。ざっくり言えば、「自分が大事にしていること」なんですが、それが言語化できていない人が多いんです。
例えば、「やりがいのある仕事がしたい」とか「人の役に立ちたい」とか。そういう想いはあっても、「じゃあ、何をしているとやりがいを感じるのか?」と聞かれると、急に答えが出なくなる。
この状態で働いていると、環境によって気持ちが大きく左右されやすくなってしまいます。
2. 上司や環境に振り回されるキャリアになっていませんか?
最近では「上司ガチャ」という言葉をよく聞きますよね。
運良く相性のいい上司に当たれば快適。でも合わなければすぐ転職。まるで宝くじ感覚です。もちろん、上司の影響は大きいので、まったく無視することはできません。
でも、すべてを“上司のせい”にしていると、キャリアはいつまでたっても他人任せになってしまいます。配属ガチャ、会社ガチャ……そのうち人生ガチャ、なんて言葉も出てきそうですね。
確かに運や環境に左右されることもある。でもそれだけでキャリアを決めてしまうのは、少しもったいないと思うんです。
運任せでいいのなら、それは「偶然のキャリア」であって「意図のあるキャリア」ではないですよね。
3. 自分の内側にある“喜びの種”を見つけてみる
そこで重要になってくるのが、「内的キャリア」という考え方です。
これをものすごくざっくりいうと、「自分の内側にある価値観や、やりがいを感じるポイント」です。
私はキャリアデザインの研修では、こうした内的キャリアをしっかり見ていくことの大切さをお伝えしています。
たとえば、「どんなときに嬉しかったか?」「何をしていると時間を忘れて没頭できるか?」といった問いを自分に投げかけてみると、案外ヒントが出てきたりするものです。
ちなみに私自身は、かつてはまったく価値観を意識していませんでした。バブル世代ですから、「いい会社に入れば出世して給料も上がる」と信じていたんです。だからこそ、自分の価値観なんて考える必要がなかった。
でも、そうした前提が崩れたとき、本当に苦しかったんですよね。
成果を求められる。でも自分の中に軸がない。だから、どう応えていいか分からない。頑張っても頑張っても、満たされない。
今思えば、その時期がなかったら、今の自分にはなれなかったと思います。しんどかったけれど、必要な時間だった。そう言えるようになりました。
4. 苦しさは、あとから“糧”になる
今、営業がうまくいかずに悩んでいる方。
リーダーとしてのチーム作りに苦労している方。
それ、決して無駄な時間ではありません。
もちろん、今この瞬間はつらいですよね。悩みも多いし、成果もなかなか見えない。自分がやっていることに意味があるのか分からなくなる時もあると思います。
でも、そんなときこそ立ち止まって、「自分は何に喜びを感じるのか」「何を大切にしているのか」に向き合ってみてください。
すぐに答えが出なくても大丈夫です。でも、その問いを持ち続けるだけで、確実にあなたのキャリアは変わっていきます。
営業の成果だけではなく、「自分がどう在りたいか」によって、働き方は少しずつ形を変えていきます。そうやって、自分ならではの営業スタイルを作っていくことが、結果として一番しっくりくる働き方につながっていくのです。
5. 外の評価ではなく、自分の価値観に軸を置く
結局のところ、キャリアを考えるというのは「何を成し遂げたいか」だけではなく、「どう在りたいか」を考えることでもあります。
他人の評価や、世間一般の“正解”に振り回されず、自分の心の中にある感情や大切にしていることに気づいていく。それが、長く幸せに働くための土台になります。
それに、価値観がはっきりしていれば、仮に環境が変わったとしても、自分の軸はぶれません。上司が変わろうと、部署が変わろうと、そこに自分のスタンスがあるので、迷わずに進むことができます。
これって、とても強いことだと思いませんか?
もちろん、価値観を言語化するのは一朝一夕ではできません。少しずつ、自分の経験をふり返りながら見つけていくものです。
だからこそ、今苦しんでいることにも意味があります。
6. まとめ:あなたの価値観が、あなたのキャリアをつくる
というわけで、今回は「自分の価値観を持つことの大切さ」についてお話してきました。
キャリアを自分で築いていくうえで、内的キャリア、つまり自分の価値観を理解しておくことはとても重要です。
外的な評価や偶然に身を任せるだけでは、いずれ息切れしてしまいます。
でも、自分が大切にしていることがはっきりしていれば、どんな仕事であっても、そこにやりがいを見出すことができます。
上司ガチャ、配属ガチャ、環境ガチャ…。いろいろあるかもしれません。
でも、あなたのキャリアは、あなたの価値観という“コンパス”があってこそ、しっかりと方向を見出すことができるんです。
今日の話が、そのコンパスを見つける一歩になればうれしいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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