コラムCOLUMN
「ちゃんと見てくれてるんだな」って思える瞬間
こんにちは、安井です。
今日は「たったひと言で、人は変わる」というテーマでお話ししたいと思います。
なんだか大げさに聞こえるかもしれませんよね。たった一言で?そんなに簡単に人が変わるものか?……と思う方もいるかもしれません。でもね、これ、意外と本当にあるんです。しかも、特別なスキルもテクニックもいらないんです。
今回は、そんな「言葉の力」について、ちょっと考えてみたいと思います。
目次
- ①「しっかりできてたよね」で変わった空気
- ②問いかけだけでは心は開かない?
- ③「承認」は、言葉よりも“意識”
- ④「認めること」は、忙しい日常でもできる
- ⑤よくある言葉が、実は一番効くこともある
- ⑥「見てるよ」のサインが、信頼を育てる
- ⑦というわけで、「一言の力」を大切にしよう
①「しっかりできてたよね」で変わった空気
先日、コーチングをしているリーダーの方から、こんな話を聞きました。
「いつもはピリッとした表情の部下がいて、なかなか感情を見せてくれなかったんです。でもある時、何気なく『しっかりできてたよね』って声をかけたら、その人がふっと笑って、初めて見るような柔らかい表情になったんですよ」
すごい魔法の言葉を使ったわけじゃないんです。むしろ、どこにでもありそうなフレーズ。でも、これがその人にとっては、とても特別だった。
なぜかというと、その言葉には「ちゃんと見てるよ」というメッセージがこもっていたからなんですよね。
②問いかけだけでは心は開かない?
コミュニケーションの世界では、よく「質問で引き出すのが大切」と言われます。コーチングや1on1の面談などでは、特にそう。
でも、ただ質問を投げるだけでは、本音ってなかなか出てきません。たとえば、「最近どう?」って聞かれても、「まあ、ぼちぼちです」くらいしか返ってこないこと、ありませんか?
人って、「この人に話していいのかな」とか「ちゃんと聞いてもらえるのかな」って不安を感じていると、本当に思ってることなんて言えないんです。
だから、質問の前に必要なのは「あなたのことをちゃんと見てるよ」という姿勢、つまり“承認”なんです。
③「承認」は、言葉よりも“意識”
「どんな言葉をかけたらいいんですか?」という質問、すごくよく聞かれます。
たとえば、「それ、助かりました」「よくやったね」「ありがとう」……確かに、こうした言葉は大切です。でも、大事なのは“言い回し”よりも、その奥にある気持ち。
つまり、「この人のことを、ちゃんと見よう」「変化に気づこう」という“意識”です。
たとえば、エレベーターでボタンを押してくれた人に、黙ってうなずくだけでも、それは立派な承認です。すごく細かいことだけど、そういう小さなリアクションが、積み重なると大きな信頼になるんですよね。
④「認めること」は、忙しい日常でもできる
とはいえ、「そんな丁寧に見てあげる時間なんてないよ!」って声も聞こえてきそうです。
もちろん、仕事もプライベートも忙しい中で、毎回丁寧に声をかけたり、表情を気にしたりするのは難しいかもしれません。でも、承認って、実はそんなに時間も手間もかからないんです。
たとえば、
-
すれ違いざまに「おつかれさま」と声をかける
-
ミーティングの最後に「○○さんの発言、よかったよ」と伝える
-
メールの文末に「いつも助かってます」と一言添える
こういう小さな積み重ねが、相手の中に「自分は見てもらえてる」という安心感を育てていくんです。
⑤よくある言葉が、実は一番効くこともある
「すごい言葉を使わなきゃ」と思って、カッコいい表現を探してしまうこと、ありますよね。
でも、実は“普通の言葉”が、一番響くことも多いんです。
なぜなら、普通の言葉だからこそ、「あ、この人、わざとらしくないな」「本当にそう思ってるんだな」と感じられるから。
たとえば、「ありがとう」や「おつかれさま」って、あまりにも使い慣れてるから、つい軽くなりがち。でも、それを「ちゃんと気持ちを込めて」言うだけで、相手にとっては大きな意味になるんです。
⑥「見てるよ」のサインが、信頼を育てる
これは私の実感なんですが、人って、承認されると“自分の存在がここにあっていいんだ”って感じられるんですよね。
たとえば、駅のホームで小さな子どもが「見て!見て!」と親に手を振る姿って、なんだか象徴的です。あれって、「ちゃんと見てるよ」って反応してもらえたら、それだけで満足するんです。
大人になっても、本質は変わらないんじゃないかなと思います。
だからこそ、普段のちょっとした場面で、「あなたのこと、ちゃんと見てますよ」というサインを出す。たったそれだけで、関係の空気は大きく変わっていきます。
⑦というわけで、「一言の力」を大切にしよう
結局、言葉って、ただの音じゃないんですよね。その裏にある「意識」と「まなざし」が、人の心に届くんです。
「しっかりできてたよね」という一言。
それだけで人の表情が緩み、関係が変わる。そんなことが本当にあるんです。
だから、今日から、誰かに一言だけでもかけてみませんか?「ありがとう」「助かりました」「見てたよ」……ほんの小さな言葉で、きっと何かが変わります。
あなたのその一言が、誰かの一日を、少しあたたかくするかもしれません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を!
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