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表面的な質問では未来は見えてきません
こんにちは、安井です。
今日は「表面的な質問では未来は見えてきません」という、ちょっとドキッとするテーマでお届けします。
ビジョンを描こうとしたとき、
「何がしたいですか?」
「5年後、どうなっていたいですか?」
こんな問いを投げかけられたこと、ありませんか?
就活の面接でも、企業のワークショップでも、あるいは自己啓発系のセミナーでも、よく耳にするフレーズです。
でも実は、この問いにすっと答えられる人って、かなり珍しいんです。
目次
- ① 表面的な質問が、思考を止めることもある
- ② 「ビジョンの描き方」に潜むワナ
- ③ 「問いの重ね」が本音を引き出す
- ④ 「想いの核」に触れたとき、未来が動き出す
- ⑤ 「問いの力」が、組織にも影響を与える
- ⑥ 「そろそろ本気で向き合いたい」あなたへ
- ⑦ というわけで、次回のご案内です
① 表面的な質問が、思考を止めることもある
たとえば、「5年後、どうなっていたいか?」と聞かれたとき、あなたはすぐに答えられますか?
たぶん多くの人は、
-
「年収1,000万になっていたい」
-
「海外で暮らしたい」
-
「起業して自由に生きていたい」
など、一見すると“すごそう”な答えを返すかもしれません。
でも、ここでちょっと立ち止まってみましょう。
それ、本当に自分の心の底から湧いてきた答えでしょうか?
それとも、どこかで「こう答えた方がカッコいい」と思って選んだ“正解っぽい回答”ではありませんか?
② 「ビジョンの描き方」に潜むワナ
実は、よくあるこうした質問って、**ある意味で“型にはまった問い”**なんです。
もちろん、問いかけとしてダメというわけではありません。
けれど、表面的すぎる問いは、逆に思考を閉ざしてしまうこともあります。
なぜなら――
心の奥にある「静かな願い」には届かないから。
本当のビジョンって、キラキラした目標やキャッチーな夢の形じゃなくて、
もっと奥深く、静かで、どこか言葉にしにくいものなんです。
それは、たとえるなら深海に眠る宝物のようなもの。
いきなり「それを持ってきて」と言われても、無理がありますよね。
③ 「問いの重ね」が本音を引き出す
ここで大切なのが、「問いの重ね」という考え方です。
最初の問いで出てきた答え――それは、あくまで表層の“入口”です。
本当の自分の想いや願いは、そのさらに奥にあります。
だからこそ、一度出てきた言葉に対して、こうやって問いを重ねていきます。
-
「それって、なぜそう思うんでしょう?」
-
「それを実現できたら、どんな気持ちになると思いますか?」
-
「それが叶ったとき、誰に喜んでもらいたいですか?」
このように問いを深めていくことで、だんだんと「自分でも気づいていなかった本音」が姿を現してくるんです。
これが、“質問力”の本質です。
④ 「想いの核」に触れたとき、未来が動き出す
私自身、これまで数百人以上の方とコーチングや対話セッションをしてきました。
その中で印象的なのは、「想いの核」に触れた瞬間に、空気が変わるということです。
それまでちょっと曖昧だった表情が、すっと引き締まり、
語る声が震えるように深くなっていく。
ときには、その場で涙する方もいらっしゃいます。
ときには、静かにうなずきながら言葉を選ぶ方も。
いずれにせよ、**そこにあるのは“本物の感情”**です。
そしてその瞬間から、行動が変わるんです。
なぜなら、自分の中の「なぜ生きるのか」というエネルギーに触れたから。
⑤ 「問いの力」が、組織にも影響を与える
これは、個人だけの話ではありません。
たとえば、企業の経営者やチームリーダーが、自分の核となるビジョンを言語化できたとき――
その想いは、確実にメンバーに伝播していきます。
逆にいうと、自分の想いがあいまいなままでは、いくら戦略を立てても、人は動きません。
社員の心は、「資料」や「スローガン」には動かないんです。
でも、本音から語られた言葉には、自然と耳を傾けたくなる。
これが、「問いの力」が持つもうひとつの側面。
それは、対話によるリーダーシップでもあるんですね。
⑥ 「そろそろ本気で向き合いたい」あなたへ
ここまで読んでくださったあなたへ。
もしかしたら、今、あなた自身が――
あるいは、あなたの組織が――
「このままでいいのかな……」
「もう一歩、踏み込んでみたいな」
そんな感覚を抱えているかもしれません。
その感覚、ぜひ大切にしてほしいです。
というのも、それは「自分のビジョンと本気で向き合う準備ができた」というサインだからです。
⑦ というわけで、次回のご案内です
次回は、そんなあなたのために、実際に問いを体験していただくご案内をお届けします。
「そろそろ本気で、自分(もしくは会社)のビジョンと向き合いたい」
そう感じている方にとって、きっと価値ある時間になるはずです。
ビジョンというのは、たったひとつの正解ではありません。
でも、あなたの心の奥に、確かに存在している“何か”です。
その“何か”に気づいたとき、世界の見え方が変わります。
心が震えるような、あの瞬間――
それを、あなたにもぜひ体験していただきたいと願っています。
どうぞ楽しみにしていてくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を!
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