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受け身な新入社員とのコミュニケーションを劇的に変える方法

yasui



こんにちは、安井です。

あなたの「伝えたつもり」は、相手に届いていますか?

「大丈夫です」と言いながらも、 ミスが続く新入社員。

説明しても、うなずくだけ。

アドバイスしても、反応が薄い。

そんな“すれ違い続き”のコミュニケーションに、 モヤモヤを抱えているリーダーの方、多いのではないでしょうか?

でも、それは“あなたの指導力”のせいではありません。

大切なのは、相手の「理解度」を正確に捉える問いかけ方を知っているかどうか。

今回は、質問型コミュニケーションのプロが語る、 “受け身な新人”との関わり方を徹底解説します。


目次

【1】リーダーの悩みは、こんな場面に集約される

  • 説明しても「大丈夫です」しか返ってこない

  • 基本的なミスが繰り返される

  • アドバイスしても反応が薄く、行動が変わらない

  • 指導しているのに、相手の理解が見えない

その原因は、相手が受け身であること。 そして、 相手自身も「どこが分かっていないか分かっていない」可能性が高いのです。


【2】リーダーが変えるべきは「伝え方」ではなく「問いかけ方」

新人が「大丈夫です」と言う背景には、

  • 怒られたくない

  • 恥ずかしい

  • 分からないと言えない などの心理があります。

だからこそ、 「分かった?」という質問では、思考停止の『はい』が返ってくるのです。

そうではなく、相手が考えて言葉にできるような、 具体的な質問が必要になります。


【3】相手の理解を引き出す“具体的な質問例”

● NGな質問

  • 分かった?

  • 大丈夫?

● OKな質問

  • 「今の話で、自分が気をつけたいと思った点はどこ?」

  • 「実際にやってみるとしたら、不安なところはどこかな?」

  • 「この中でスムーズにできそうなところと、難しいと感じたところはある?」

このように、 **「理解させよう」とするのではなく、「どれくらい理解できているかを知る」**というスタンスが重要です。


【4】“提案”の伝え方にも一工夫を

アドバイスをしても反応が薄いとき、それは 「できなかったこと」に対しての指導=人格否定に近く感じていることも。

そうではなく、

  • 「この部分って、どうすればやりやすくなると思う?」

  • 「どのやり方が自分には合っていそうかな?」

といったように、 相手の考えを引き出す提案型の問いを使うことで、 “守ってくれている”という印象に変わります。


【5】理解される前に、まず“理解する”姿勢を持つ

コミュニケーションは“支配”ではなく“理解”のためのもの。

だから、リーダーはまず 相手を理解するための問いかけが必要です。

  • 「ここまでの説明で、自分にとって分かりやすかった点ってどこだった?」

  • 「ちょっと難しいなと感じたのはどの部分?」

このような問いを通じて、 新人の中にある“言語化されていない気づき”が引き出され、 行動の変化が起きていきます。


【6】質問だけではダメ。環境づくりもコミュニケーションの一部

人は、「話しやすい人」にしか、本音を言いません。

だからこそ、日常的な関係づくりが極めて重要です。

  • 毎日の挨拶に名前を添える(例:◯◯さん、おはよう!)

  • 雑談の中に「あなたに興味があるよ」という気持ちを込める

  • 自分のビジョンや思いを、自然にシェアする

  • 相手の目的や想いにも関心を持つ

これが、いわゆる「心理的安全性」の土台になります。


【7】コミュニケーションは“点”ではなく“線”で考える

1つのアドバイス、1つの問いかけで関係性は築けません。

日々の小さな対話の積み重ねこそが、信頼を育てる。

その積み重ねがあるからこそ、 いざというときに本音が引き出せ、 本質的な成長支援ができるのです。


【8】まとめ:リーダーができる3つのこと

  1. 「理解させよう」とするのではなく、「理解しよう」とする

  2. 相手が答えやすい、具体的な問いを準備する

  3. 日常から信頼関係を築く環境を整える


最後に:あなたの問いが、部下の未来を動かす

コミュニケーションはテクニックではありません。

相手を思いやる“まなざし”と“問い”の積み重ねこそが、 信頼を生み、行動を変え、結果につながっていくのです。

あなたのひと言が、 明日からの新入社員の顔つきを変えるかもしれません。

その力を、あなたの手で発揮してみてください。


今回はこの動画をまとめたものです。
こちらもぜひご覧くださいね👇
【すれ違いが続くのはなぜ?】“分かり合えない”を変えるリーダーの質問術


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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