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Z世代の若者とどう向き合うか

yasui



こんにちは、安井です。

今日はですね、「Z世代の若者とどう向き合うか」というテーマでお話したいと思います。
最近よく耳にするZ世代、就活やキャリア形成の話題になると必ず登場しますよね。
でも、実際に関わってみると「え、そうなの?」と驚くことが多い世代でもあります。

今回は、大学でキャリアカウンセラーとして学生と向き合っている高美香さんの経験をもとに、Z世代の特徴や、リーダーが彼らとどう関わると良いのかについて、私なりの視点を交えてお伝えしていきます。


目次

1. 「考えない若者」って本当?

Z世代についてよく聞くのが、「自分で考えない」という声です。
企業の人事担当者やリーダーの方々からも、「すぐ答えを求める」「指示待ちが多い」といった話はよく耳にします。

でも、当協会のトレーナーたかつ美香さんが日々学生と向き合っていて感じるのは、ちょっと違うそうです。
「考えない」のではなく、「考える経験がなかった」というのが本質だと。

高校や大学受験までは、偏差値や進路の幅がある程度決まっていて、選択肢は限られています。
その中から先生や親のアドバイスをもとに選んで進んでくる学生が大半です。
だから、いざ「自分の人生をどうしたい?」と聞かれても、答えられないのは当然なのかもしれません。


2. 就活は「自分の生活設計」の入り口

就活の面談では、企業探しや履歴書の書き方、面接練習といった実務的な相談が多いそうです。
でも、話を深めていくと、必ず「将来どんな生活をしたいか」というテーマに行き着きます。

たとえば「彼氏が東京にいるから東京で働きたい」という学生もいれば、「結婚はしないかもしれないから、一人で安定して暮らせる職場がいい」という学生もいます。
就活は単に会社を選ぶ作業ではなく、「これからどんな人生を送りたいか」を考えるきっかけでもあるわけです。


3. 「長く働きたい」Z世代の意外な本音

一昔前、「3年で辞めるのが普通」といった風潮もありました。
しかし高さんの現場では、「できればずっと同じところで働きたい」という声が意外に多いそうです。

転職活動が面倒、安定した生活を送りたい、という現実的な理由もありますが、それは決してネガティブなことではありません。
むしろ企業側からすると、「長く勤めたい」という意思は歓迎すべきことです。

とはいえ、入社後に「思っていたのと違う」という理由で3年以内に辞めてしまうケースもあります。
これは企業と学生の間にある情報や期待値のギャップが大きな原因です。


4. リーダーができる「小さなサポート」

Z世代と接するリーダーや上司にとって重要なのは、小さな成長や変化を見逃さないことです。

「まだこれしかできないのか」ではなく、「今日はここまでできたね」と認める。
本人が気づいていない進歩をフィードバックする。
これが積み重なると、本人の自己効力感が高まり、行動力も伸びていきます。

もちろん、現場では忙しくて細かい変化を拾うのが難しい場合もあります。
でも、たとえば会議の後に一言「今日の説明、わかりやすかったよ」と声をかけるだけでも、相手のモチベーションは大きく変わります。


5. リーダー自身も「どう関わりたいか」を問う

ここで面白いのは、若者との関わり方を考えるとき、リーダー自身の姿勢も問われるということです。

「育てたい」と思って接しているのか、それとも「できれば関わりたくない」と思っているのか。
自分がその人とどう関わりたいのかを意識すると、相手への接し方も変わります。

高さんも「私はどんな人でも成長する可能性があると思っている」と言います。
その前提があるから、成果が出るまでの時間に一喜一憂せず、プロセスの中での変化を拾えるのです。


6. 信頼される人材とは何か

高さんは証券会社の人事担当を経験しており、採用面接で見ていたのは「この人にお金を預けられるか」という感覚だったそうです。
これは業界特有の基準かもしれませんが、本質的には「信頼できる人物かどうか」ということです。

学歴や知識だけではなく、素直さ、裏表のない態度、相手への誠実さ。
こうした要素はどの業界でも通用します。
就活生にとってはもちろん、リーダーとして若者を育成する立場にとっても重要な視点です。


7. 「変化のきっかけ」を与える

若者が大きく変わる瞬間は、ふとしたきっかけから訪れることがあります。
面談の中の何気ない一言だったり、雑談の中での共感だったり。

高さんが印象に残っているのは、就職目前で不安から動けなくなった学生のケースです。
週3日勤務からスタートするという選択肢を一緒に見つけ、その学生は安心して社会に踏み出せました。
今でも食事に行ったり、相談を受けたりする関係が続いているそうです。

リーダーとして若者と関わるときも、「完璧な答え」より「一歩踏み出せるきっかけ」を提供することが、長期的な成長につながります。


8. まとめ 〜可能性を信じて関わる〜

Z世代と接すると、「何を考えているのかわからない」「反応が薄い」と感じる場面も多いかもしれません。
でも、その背景には「考える経験がなかった」や「自信がない」という事情があります。

大切なのは、成果がすぐに出なくても、小さな変化を拾って認めること。
そして、相手の可能性を信じ続けることです。

同時に、リーダー自身も「自分はどう関わりたいのか」を見つめ直すことで、関係性はより良い方向に進みます。

というわけで、Z世代との関係づくりは一方的な指導ではなく、相互の信頼と成長のプロセスなのだと思います。
今日の話が、日々のコミュニケーションや育成のヒントになれば嬉しいです。



今回はこの動画をまとめたものです。
こちらもぜひご覧くださいね👇
#13 今どきの若者Z世代事情とは?


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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