コラムCOLUMN
ビジョンは、みんなの“働く理由”になる
こんにちは、安井です。
今日は「経営者が“言語化”すると、組織はどう変わるのか」というテーマでお話ししたいと思います。
経営者仲間やクライアントさんと話していると、よく出てくる質問があります。
「ビジョンって、言葉にするとどうなるの?」
これ、かなりの確率で耳にします。
確かに、「うちは世界一の会社を目指します!」と叫ぶだけでは、社員がついてくるかどうかは別問題です。
でも、一度“言語化”してみると、それまでぼんやりしていた方向性が、急に一本の線のようにつながって見える瞬間があります。
目次
- 1. ビジョンは「地図」よりも「羅針盤」
- 2. よくあるビジョン例とその意味
- 3. ビジョンがキャリア形成を後押しする理由
- 4. 経営者だけのものじゃない
- 5. 言語化のコツ
- 6. ビジョンがもたらす3つの変化
- 7. 最後に
1. ビジョンは「地図」よりも「羅針盤」
よく「ビジョンは地図みたいなもの」と言われます。
でも私の感覚では、むしろ羅針盤に近いです。
地図は目的地までの道筋を細かく示してくれますが、環境が変われば使えなくなることもあります。
一方、羅針盤は常に「北はこっちだよ」と教えてくれます。
具体的な道順までは示してくれませんが、迷ったときに立ち戻る“基準”になります。
ワンピースのルフィが「俺は海賊王になる!」と言った瞬間、仲間たちの行動が一気に方向づけられましたよね。
ビジョンも同じで、「何を目指しているのか」がはっきりすると、社員一人ひとりの判断や行動が自然とそちらに寄っていくのです。
2. よくあるビジョン例とその意味
実際に中小企業で見かけたビジョンをいくつかご紹介します。
-
「人と組織の“自立”を支援し、働くをもっと自由に」
-
「つくる人を支える。地域に愛される製造業へ」
-
「お客様の“できた!”を増やす、学びのプラットフォーム」
-
「日本一“ありがとう”が飛び交う職場をつくる」
どれも「こういう会社でありたい」という想いがにじみ出ています。
言葉だけ見れば抽象的かもしれませんが、社員にとっては「うちの会社が大事にしていること」が肌感覚で伝わります。
このビジョンをもとに、ミッション(使命・存在意義)やバリュー(行動指針)へと落とし込むことで、日々の業務目標や数値計画に反映できます。
3. ビジョンがキャリア形成を後押しする理由
ビジョンが明確になると、社員は自然と「自分はどう関わりたいか?」を考えます。
たとえば営業職なら「お客様にこういう価値を届けたい」。
管理職なら「こんな組織文化を作りたい」。
現場スタッフなら「この工程をもっと良くしていきたい」。
方向性があるから、自分の役割を見つけやすくなるのです。
逆にビジョンがないと、「うちの会社はどこへ行くの?」と不安になり、モチベーションも下がってしまいます。
4. 経営者だけのものじゃない
「ビジョンは社長のためのもの」と思われがちですが、実際はそうではありません。
組織全体の判断基準であり、社員同士の共通言語です。
経営者が言語化したビジョンは、社員のキャリア形成にも影響を与えます。
だからこそ「自分のため」だけでなく、「仲間のため」「お客様のため」にも作る意味があるのです。
5. 言語化のコツ
では、どうやってビジョンを言語化すればよいのでしょうか。
おすすめは3つのステップです。
-
理想の未来を描く
5年後・10年後に「こんな状態になっていたら最高」という姿を思い浮かべます。
この時点では遠慮せず、映画のストーリーのように描くのがポイントです。 -
価値観を整理する
「なぜそれを目指したいのか?」を掘り下げます。
大切にしている価値観や、譲れない基準を書き出してみましょう。 -
シンプルな言葉にする
専門用語や業界用語は一旦外して、誰でも理解できる言葉に置き換えます。
小学生でもわかるくらいのシンプルさが理想です。
6. ビジョンがもたらす3つの変化
実際にビジョンを言語化すると、こんな変化が起こります。
-
判断のスピードが上がる
「これはビジョンに合っているか?」というフィルターで物事を選べるようになります。 -
社員の一体感が高まる
方向性が一致すると、組織内での迷いが減り、協力しやすくなります。 -
採用・定着率が上がる
価値観が合う人材が集まりやすく、長く働きやすい環境が生まれます。
7. 最後に
経営者がビジョンを“言語化”することは、単なるスローガン作りではありません。
それは組織の羅針盤を手渡す行為であり、社員が迷ったときに立ち返る「原点」になります。
とはいえ、完璧な言葉を作ろうとする必要はありません。
まずは「これが今の私たちの方向性だ」と思える言葉を見つけることから始めてみてください。
あなたの会社のビジョンは、どんな未来を描いていますか?
その一言が、組織を大きく変えるきっかけになるかもしれません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を!
<新時代のリーダーに必要な「人を活かし、伸ばす」
次回は、9月13日(土)10:00~11:30
売上が伸びない、安定しない
優秀な人材の確保が難しい、すぐに離職してしまう
メンバーが主体的に動かない、指示待ちの状態が続く
相談できる相手がいない、経営やリーダー業務が孤独に感じる
チームに一体感がなく、成果がなかなか上がらない
そんな方はぜひご参加ください。
セミナー参加者には 「1on1実践ワークシート」 をプレゼント!
個別相談セッション(希望者限定)
<お客様との距離が自然と深まる、質問型コミュニケーションセミナー>
次回は、8月23日(土)10:00~12:00
お客様と話していて、こんな風に感じたことはありませんか?
- 話は盛り上がるのに、なぜかその後につながらない
- 信頼関係を築きたいのに、何をどう聞いていいかわからない
- リピートや紹介がもっと増えたらいいのに…
そんな“あと一歩”の壁を超える鍵が、「質問のしかた」にあります。
質問型コミュニケーションとは、 相手の本音や想いを自然に引き出し、信頼関係を築きながら対話を深めていく技術。
この体験セミナーでは、そのエッセンスを120分で体感していただきます。
<質問型コミュニケーション協会の講座情報!>
新年度がスタート!このタイミングで
「今年こそ、関わり方を見直したい」
「チームの力を底上げしたい」
と思っている方へ、目的別の講座をご用意しています。
「自然と選ばれ、関係性が深まる“質問のコツ”は?」
質問型コミュニケーションセミナー
「売り込まずに選ばれる自分になりたい」
質問型コミュニケーション実践マスター講座
質問型の基礎をしっかり身につける人気講座です。
「チームや人材育成に活かしたい」という方には
新時代のリーダーに必要な「人を活かし、伸ばす」
新質問型リーダーシップ講座
チームビルディング力養成講座(
リーダーとして求められる“対話の技術”を、構造から学べます。
また、「自分自身の軸を整えたい」「
という方には、
セルフコミュニケーション講座
「気になるけど、どれが自分に合ってるか分からない…」
そんな方は、お問い合わせよりご連絡ください。
あなたにぴったりの学び方をご案内します。
こちらのコラムに興味を持たれましたら、
メルマガの登録がオススメです👇
▶質問型コミュニケーション協会メルマガ 登録◀
登録おまちしてます!
spotifyにて、音声配信をしています。
▶Leaders-Lounge◀
リーダーやこれからリーダーになる方がホッとひと息つける、寄り添い型サポート番組です。
日々の悩みや葛藤を一緒に考えながら、
具体的なコミュニケーションのコツやリーダーシップのヒントをお届けします。
また、メンバー視点の『リーダーってどう思ってるの?』というリアルな疑問にも答え、
リーダーもメンバーも前向きに進める架け橋となる内容を目指しています。
作業をしながら、仕事をしながら、家事をしながら、お茶でも飲みながら…
ぜひ、お聴きください!