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成功要因に忘れがちな“自分”を入れる

yasui


こんにちは、安井です。

今日は「成功要因に“自分”を入れること」について書いてみたいと思います。これまで経験学習モデルについて触れてきましたが、その流れの中で一番見落とされやすいポイントなんです。


目次

1. 成功の理由を聞くと、よく出る答え

研修やコーチングで「今回の成功の要因は何ですか?」と質問すると、こんな答えが返ってくることがよくあります。

  • 「先輩が助けてくれたから」

  • 「上司からアドバイスをもらえたから」

  • 「運良くいいお客さんに出会えたから」

  • 「ラッキーな状況だったから」

うんうん、確かにそれも事実です。
でも、このままでは経験学習サイクルはうまく回らないんです。


2. そのままではNGな理由

なぜNGなのか?
理由はシンプルで、それが「自分の成功要因」になっていないからです。

先輩、上司、お客さん、環境…。どれも自分以外のものですよね。確かに感謝すべきことですが、それに頼ってしまうと「再現性のある学び」にはつながりません。

だって、環境や他人は自分の意思でコントロールできないからです。
つまり、同じ状況が訪れないと再現できない、という残念な結果になってしまうんですね。


3. 自分の行動に置き換える視点

ではどうすればいいか?
ポイントは「他人や環境の要因を、自分の行動に言い換えてみること」です。

例えばこんなふうに考えられます。

  • 「先輩が助けてくれた」
     ⇒ 自分から積極的に声をかけて助けを求めた

  • 「上司にいいアドバイスをもらえた」
     ⇒ 日頃から丁寧に報告をしていたから相談しやすかった

  • 「いいお客さんが来た」
     ⇒ 練習してきた内容をその場で落ち着いて実践できた

  • 「ラッキーな状況だった」
     ⇒ 普段から前向きな言葉を使い、周囲との関係を良くしていた

どうでしょう?
こうして置き換えると、「自分の行動」として学びに変わりますよね。


4. 自分軸で振り返る習慣を

成功要因を振り返るときには、必ず「自分」という軸を入れてみてください。

これは失敗の振り返りでも同じです。

  • 「あの人が思った通りに動かなかったから失敗した」

  • 「お客さんが変わった人だったからうまくいかなかった」

こうした振り返りでは成長が止まってしまいます。
でも「自分が相手にどう伝えたのか」「自分の準備はどうだったのか」と考えれば、次に活かせるヒントが必ず見つかります。


5. 感謝と自分軸の両立

ここで大事なのは「周囲のサポートを否定しないこと」です。
先輩や上司の助け、環境の良さに感謝するのは当然大切です。

その上で、「そのサポートを受け取れたのは自分がどう動いたからなのか?」という視点を持つ。これが経験を学びに変える一番のコツです。


まとめ

成功要因を振り返るときは「環境や他人」ではなく「自分」に主語を置き換えること。これによって初めて、同じ成果を繰り返すための再現性が生まれます。

とはいえ、最初からうまくできなくても大丈夫です。まずは「自分は何をしたのか?」と1つだけでも書き出してみることから始めてみましょう。

というわけで、次に成功を振り返るときは「ありがとう」と「自分の行動」の両方をセットで思い出してみてください。きっと学びの質がグッと上がるはずです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を!


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