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最近の若者は…の前に立ち止まって考える

yasui


こんにちは、安井です。

今日は「コーチング研修」について書きたいと思います。先日、企業向けのコーチング研修を担当させていただきました。毎年呼んでいただけるのは本当にありがたいことですし、その中で気づいたことがありました。今日はそれをシェアしたいなと思います。

目次

1. 「最近の若い子は…」という常套句

研修の中で「なぜこの研修に参加したのか?」と尋ねたところ、出てきた答えが「最近の若い子は主体性がない」「言われたことしかやらない」「考えない」というもの。これ、もう耳にタコができるくらいよく聞く言葉です。正直、皆さんも一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。

でも、ここで立ち止まって考えてみたいんです。本当に「若者が悪い」だけでしょうか?

2. 環境が違えば行動も違う

私たちの世代が若かった頃と、今の若手社員が働く環境は大きく違います。私自身の例を出すと、最初の仕事の学びは先輩社員との訪問OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)。先輩は「やり方なんて人それぞれだから、自分で試して、自分のスタイルを作れ!」と背中を押してくれました。だから、必死で考えて工夫して、自分流を身につけていったんです。

でも今の若手はどうでしょう?「自分で考えてやってみろ」と放り出されれば、「教育体制が整っていない」と感じて辞めてしまうケースも少なくありません。つまり、同じような状況でも、受け止め方や行動は時代背景や組織文化によって大きく変わるということです。

3. 「若者が考えない」のではなく「考える機会が違う」

よく「最近の若者は考えない」と言われますが、実際には「考えるテーマや機会」が違うだけかもしれません。例えば、SNS世代の彼らは発信や情報収集にものすごく頭を使っています。自分の意見を文章にしたり、人の反応を分析したり、ある意味で主体的です。ただ、その能力を会社の仕事にどう活かすかの橋渡しができていないだけなのかもしれません。

ここで大事なのは「若者がダメ」ではなく「私たちがどう関わるか」という視点です。

4. 受け止め方を変えると見える景色が変わる

「最近の若者は考えない」と決めつけるのではなく、「以前と比べて考え方や行動パターンが違う」と事実として受け止めること。そうすれば、「じゃあ、どう関わろう?」という発想に自然とつながります。嘆くだけでは何も変わりません。変えられるのは他人ではなく、自分自身ですから。

これは部下だけに限りません。人間関係全般に言えることですよね。家族でも友人でも、相手を「わからない存在」としてシャットアウトしてしまうと、溝は広がる一方。でも「違うだけなんだ」と思えば、心持ちはぐっと楽になります。

5. 自分を磨き続けることがコーチングの本質

部下に「もっと考えろ」と言いながら、自分自身は接し方を考えていない。これでは説得力がありませんよね。コーチングの本質は「相手を導く」こと以上に「自分自身を磨き続ける」ことにあるのではないかと思います。上司であっても親であっても、相手を育てる存在であると同時に、自分も成長し続ける存在でいたいものです。

例えば、部下が意見を出さないと感じるなら、「どうすれば安心して話せる雰囲気を作れるか?」と問い直す。逆に、主体性が足りないと感じるなら、「自分が全部先回りしてしまっていないか?」と振り返る。こうした小さな問いかけが、部下の成長を引き出す大きなきっかけになります。

6. 「色眼鏡」を外してみる

結局のところ、「最近の若い子は…」という言葉は、自分の色眼鏡を通して見ているに過ぎません。人はみんな、自分にとって都合のいいフィルターをかけて世界を見ています。だからこそ、一度そのフィルターを外して、相手をそのまま受け止めることが大切なんです。

もちろん、これは口で言うほど簡単ではありません。でも意識するだけで、見えるものは確実に変わります。相手の「できていない部分」ではなく「伸びしろの部分」にフォーカスできるようになるからです。

7. まとめ:嘆くよりも、工夫しよう

というわけで、今日お伝えしたいことは「嘆くよりも工夫しよう」ということです。若者の姿に不満を持つ前に、まずは自分の関わり方を見直す。それが結果的に部下の主体性を育て、組織の成長につながっていきます。

「最近の若い子は…」と感じた時こそ、自分の色眼鏡を外してみるチャンスです。相手を変えようとするのではなく、自分が変わる。その柔らかい姿勢こそが、コーチング研修で一番大事にしたいメッセージです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を!


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