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できた!できない!?よりも大事な視点

yasui



こんにちは、安井です。

今日は「コーチング研修を続けていて気づいたこと」について書きたいと思います。ここ最近、続けて企業向けのコーチング研修を担当させていただいているのですが、そこで強く感じることがあります。それは「責任感の強い人が本当に多い」ということです。

目次

1. 責任感が強すぎると自分に矢印が向く

研修の中で多く見られるのは、「自分がしっかりコーチングをしてあげなきゃ!」という気持ちを抱いている方です。もちろんその姿勢自体は素晴らしいのですが、同時に「ちょっとうまく質問できなかったな」と思うと、すぐに自分を責めてしまう。これ、責任感が強い人ほど陥りやすいパターンです。

でも、実際にはそこまで気負わなくても大丈夫なんです。なぜなら、相手が自分の頭を使って考えられる場さえ提供できれば、人は意外と自分なりに答えを見つけていくものだからです。私たちがすべきことは、完璧な質問を投げることよりも、安心して考えられる場を用意することにあるのだと思います。

2. やっている側と受けている側のギャップ

「上手にできなかった」と悩む受講者の方に、コーチングを受けた側の感想を尋ねてみると、こんな声が返ってきます。

「頭が整理できました!」 「話してよかったです!」

これはリップサービスかと思うかもしれませんが、私から見ると本心で言っているケースが多いです。つまり、やっている側が「失敗した」と思っていても、受けている側はむしろ満足していることが多いのです。この「自分の評価」と「相手の実感」のギャップは、意識しておきたいポイントです。

3. 大切にすべき基準はどこにある?

コーチングにおいて本当に大切なのは、「自分が上手にできたか」ではありません。基準は常に「相手にとって良い時間になったか」にあります。これはコーチングの大前提であり、自分主体ではなく、相手主体で進めていく営みだからです。

だからこそ、私は研修の場で「必ず感想を聴いてください」と伝えています。相手がどう感じたかをフィードバックとして受け取ること。それを素直に受け止めること。これだけでコーチングの質はぐっと上がります。不安が残るときは「さらにどんなことを考えたいですか?」と尋ねれば、より明確に相手のニーズを把握できます。

4. 自分主体から相手主体へ

私自身も昔は「うまくできたかどうか」が気になって仕方がありませんでした。でも、それは単なる自己満足だったんです。本当に大事なのは、相手の変化や気づき。その視点を持つことで、コーチングは格段に質が変わります。

これはコーチングだけでなく、セールスにも同じことが言えます。相手の立場に立って「どう感じたか」「ここまででどう思ったか」を丁寧に聴くこと。そうした積み重ねが、信頼を生み、成果につながっていきます。

5. まとめ:完璧よりも相手の実感を大切に

というわけで、今日お伝えしたいのは「完璧さを求めるよりも、相手の実感を大切にしよう」ということです。自分が上手にできたかどうかにとらわれすぎず、相手にとって価値ある時間を提供できたか。その視点に立つことで、あなたのコーチングはもっと自然で、もっと効果的になります。

責任感が強い人ほど、自分を責めすぎてしまうものです。でも、その気持ちを少し横に置いて、相手の言葉に耳を澄ませてみてください。その瞬間から、コーチングの本質にぐっと近づけるはずです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を!


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