コラムCOLUMN
女性を育てる「自分で答えを見つけてもらう」
こんにちは、安井です。
今日は「リーダーが答えを与えすぎない」というテーマで書いてみたいと思います。
部下育成や女性スタッフのマネジメントに悩んでいる方には、特にヒントになる内容かもしれません。
よくある場面として、部下が困っている時に、リーダーが「それはこうやればいいよ」と即座に答えを出すシーンがあります。
一見すると頼もしいリーダーシップに見えますし、短期的にはその場が片付くので便利なんですよね。
でも、実はここに落とし穴があるのです。
目次
- 1. リーダーが答えを与えすぎると起こること
- 2. 「自分で見つけた答え」の強さ
- 3. 質問型コミュニケーションの力
- 4. 女性スタッフ育成の特徴と注意点
- 5. リーダーシップの新しい形
- 6. OJTやメンター制度との相性
- 7. 自分で考える力をどう育てるか
- 8. リーダー自身が変わる勇気
- 9.まとめ
1. リーダーが答えを与えすぎると起こること
「困っている部下を助けること」はリーダーの大切な役割のひとつです。
しかし、常にリーダーが答えを用意してしまうと、部下の「自分で考える力」が育ちにくくなります。
例えば、営業の現場を想像してみてください。
お客様から予想外の質問をされることなんて日常茶飯事です。
そのとき、リーダーがいないと何も判断できない…そんな状態になってしまうと、本人にとっても会社にとっても困りますよね。
また、与えられた答えは、どうしても「借り物」になります。
納得感が弱く、やらされ感が残ってしまうので、行動が続かないのです。
2. 「自分で見つけた答え」の強さ
逆に、自分で考えて見つけた答えには不思議な力があります。
それは本人が「自分の言葉」で語れるものだからです。
たとえばダイエットを考えてみましょう。
「糖質制限がいいよ」と言われて始めても、三日坊主で終わる人が多いのではないでしょうか。
でも、「自分にはこの運動習慣が合っている」と気づいたときは、続けるエネルギーが湧いてきますよね。
部下育成も同じです。
自分で見つけた答えは「納得感」が伴うため、自然と行動に移せるのです。
3. 質問型コミュニケーションの力
そこで登場するのが「質問型コミュニケーション」です。
これはコーチングの基本的な考え方のひとつでもあります。
「なぜそう思ったの?」
「他に方法はあるかな?」
「もしリーダーだったらどうする?」
こうした質問を繰り返すことで、相手自身の中から答えが生まれていきます。
リーダーは「答えを与える人」ではなく「答えを引き出す人」になるのです。
もちろん、質問をすれば何でも解決するわけではありません。
ただ、少なくとも「考える癖」を身につけるきっかけにはなります。
これが長期的な部下育成において、非常に大きな意味を持つのです。
4. 女性スタッフ育成の特徴と注意点
特に女性スタッフを育てる場合、「言われた通りにやらなきゃ」という思い込みからジレンマに陥るケースがよくあります。
「やらなきゃダメですよね」「はい、やります」というお決まりのパターン。
実はこれ、本人もリーダーも消耗してしまうループなのです。
女性リーダーや管理職候補を育てたいなら、なおさら「自分で答えを見つける習慣」が欠かせません。
そのためにもリーダーは「伴走者」という意識を持つことが大切です。
5. リーダーシップの新しい形
昔は「強いリーダーシップ」といえば「決断力」や「指示力」でした。
でも今は少し違います。
組織マネジメントの観点からも、現代のリーダーには「コーチング型リーダーシップ」が求められています。
これは、部下が自分で考えるための場をつくり、気づきを促すスタイルです。
例えば、定期的な「1on1ミーティング」を取り入れる企業が増えています。
ただ雑談をするのではなく、部下の悩みやアイデアを引き出す時間として使うことで、部下のやる気や成長につながるのです。
6. OJTやメンター制度との相性
OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)やメンター制度でも、この考え方は活きてきます。
OJTでただ「正解」を伝えるだけでは、部下は「やらされ感」を抱きやすいです。
でも、「どう感じた?」「どう工夫できそう?」と問いかけることで、経験が学びに変わります。
メンター制度も同じです。
年齢や立場が近い人から質問されることで、より本音で考えられるようになるのです。
7. 自分で考える力をどう育てるか
では、具体的にどうすれば「自分で考える力」を育てられるのでしょうか。
答えはシンプルで、「日常的に小さな問いを投げかけること」です。
「今日一番うまくいったことは?」
「逆に改善できるとしたら?」
「もしもう一度やるならどうする?」
こうした問いは一見すると些細ですが、積み重ねることで「自分で振り返り、考える習慣」が身につきます。
つまり、大きな成功体験は小さな問いの積み重ねから始まるのです。
8. リーダー自身が変わる勇気
最後にもう一つ大切な視点を。
部下がなかなか成長しないと感じるとき、それは部下の問題だけではありません。
リーダー自身が「答えを与えるスタイル」に慣れすぎてしまっているのかもしれません。
「自分が変われば、相手も変わる」
これはシンプルですが、深い真実を含んでいます。
9.まとめ
リーダーが答えを与えすぎると、部下は考える力を育めず、やらされ感を抱きやすくなります。
逆に、自分で見つけた答えには強い納得感があり、行動に移すエネルギーが生まれます。
そのために必要なのは「質問型コミュニケーション」です。
リーダーは「答えを与える人」ではなく「答えを引き出す人」。
そう意識することで、部下育成も組織マネジメントも、ぐっと楽になるはずです。
というわけで、もし今「部下がなかなか育たないな…」と感じているなら、まずは自分の接し方を少し変えてみてください。
ほんの小さな問いかけが、相手の成長を大きく後押ししてくれるかもしれませんよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を!
<新時代のリーダーに必要な「人を活かし、伸ばす」
次回は、9月13日(土)10:00~11:30
売上が伸びない、安定しない
優秀な人材の確保が難しい、すぐに離職してしまう
メンバーが主体的に動かない、指示待ちの状態が続く
相談できる相手がいない、経営やリーダー業務が孤独に感じる
チームに一体感がなく、成果がなかなか上がらない
そんな方はぜひご参加ください。
セミナー参加者には 「1on1実践ワークシート」 をプレゼント!
個別相談セッション(希望者限定)
<お客様との距離が自然と深まる、質問型コミュニケーションセミナー>
次回は、9月20日(土)10:00~12:00
お客様と話していて、こんな風に感じたことはありませんか?
- 話は盛り上がるのに、なぜかその後につながらない
- 信頼関係を築きたいのに、何をどう聞いていいかわからない
- リピートや紹介がもっと増えたらいいのに…
そんな“あと一歩”の壁を超える鍵が、「質問のしかた」にあります。
質問型コミュニケーションとは、 相手の本音や想いを自然に引き出し、信頼関係を築きながら対話を深めていく技術。
この体験セミナーでは、そのエッセンスを120分で体感していただきます。
<質問型コミュニケーション協会の講座情報!>
新年度がスタート!このタイミングで
「今年こそ、関わり方を見直したい」
「チームの力を底上げしたい」
と思っている方へ、目的別の講座をご用意しています。
「自然と選ばれ、関係性が深まる“質問のコツ”は?」
質問型コミュニケーションセミナー
「売り込まずに選ばれる自分になりたい」
質問型コミュニケーション実践マスター講座
質問型の基礎をしっかり身につける人気講座です。
「チームや人材育成に活かしたい」という方には
新時代のリーダーに必要な「人を活かし、伸ばす」
新質問型リーダーシップ講座
チームビルディング力養成講座(
リーダーとして求められる“対話の技術”を、構造から学べます。
また、「自分自身の軸を整えたい」「
という方には、
セルフコミュニケーション講座
「気になるけど、どれが自分に合ってるか分からない…」
そんな方は、お問い合わせよりご連絡ください。
あなたにぴったりの学び方をご案内します。
こちらのコラムに興味を持たれましたら、
メルマガの登録がオススメです👇
▶質問型コミュニケーション協会メルマガ 登録◀
登録おまちしてます!
spotifyにて、音声配信をしています。
▶Leaders-Lounge◀
リーダーやこれからリーダーになる方がホッとひと息つける、寄り添い型サポート番組です。
日々の悩みや葛藤を一緒に考えながら、
具体的なコミュニケーションのコツやリーダーシップのヒントをお届けします。
また、メンバー視点の『リーダーってどう思ってるの?』というリアルな疑問にも答え、
リーダーもメンバーも前向きに進める架け橋となる内容を目指しています。
作業をしながら、仕事をしながら、家事をしながら、お茶でも飲みながら…
ぜひ、お聴きください!