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女性を育てる「自分で答えを見つけてもらう」

yasui



こんにちは、安井です。

今日は「リーダーが答えを与えすぎない」というテーマで書いてみたいと思います。
部下育成や女性スタッフのマネジメントに悩んでいる方には、特にヒントになる内容かもしれません。

よくある場面として、部下が困っている時に、リーダーが「それはこうやればいいよ」と即座に答えを出すシーンがあります。
一見すると頼もしいリーダーシップに見えますし、短期的にはその場が片付くので便利なんですよね。

でも、実はここに落とし穴があるのです。


目次

1. リーダーが答えを与えすぎると起こること

「困っている部下を助けること」はリーダーの大切な役割のひとつです。
しかし、常にリーダーが答えを用意してしまうと、部下の「自分で考える力」が育ちにくくなります。

例えば、営業の現場を想像してみてください。
お客様から予想外の質問をされることなんて日常茶飯事です。
そのとき、リーダーがいないと何も判断できない…そんな状態になってしまうと、本人にとっても会社にとっても困りますよね。

また、与えられた答えは、どうしても「借り物」になります。
納得感が弱く、やらされ感が残ってしまうので、行動が続かないのです。


2. 「自分で見つけた答え」の強さ

逆に、自分で考えて見つけた答えには不思議な力があります。
それは本人が「自分の言葉」で語れるものだからです。

たとえばダイエットを考えてみましょう。
「糖質制限がいいよ」と言われて始めても、三日坊主で終わる人が多いのではないでしょうか。
でも、「自分にはこの運動習慣が合っている」と気づいたときは、続けるエネルギーが湧いてきますよね。

部下育成も同じです。
自分で見つけた答えは「納得感」が伴うため、自然と行動に移せるのです。


3. 質問型コミュニケーションの力

そこで登場するのが「質問型コミュニケーション」です。
これはコーチングの基本的な考え方のひとつでもあります。

「なぜそう思ったの?」
「他に方法はあるかな?」
「もしリーダーだったらどうする?」

こうした質問を繰り返すことで、相手自身の中から答えが生まれていきます。
リーダーは「答えを与える人」ではなく「答えを引き出す人」になるのです。

もちろん、質問をすれば何でも解決するわけではありません。
ただ、少なくとも「考える癖」を身につけるきっかけにはなります。
これが長期的な部下育成において、非常に大きな意味を持つのです。


4. 女性スタッフ育成の特徴と注意点

特に女性スタッフを育てる場合、「言われた通りにやらなきゃ」という思い込みからジレンマに陥るケースがよくあります。
「やらなきゃダメですよね」「はい、やります」というお決まりのパターン。
実はこれ、本人もリーダーも消耗してしまうループなのです。

女性リーダーや管理職候補を育てたいなら、なおさら「自分で答えを見つける習慣」が欠かせません。
そのためにもリーダーは「伴走者」という意識を持つことが大切です。


5. リーダーシップの新しい形

昔は「強いリーダーシップ」といえば「決断力」や「指示力」でした。
でも今は少し違います。

組織マネジメントの観点からも、現代のリーダーには「コーチング型リーダーシップ」が求められています。
これは、部下が自分で考えるための場をつくり、気づきを促すスタイルです。

例えば、定期的な「1on1ミーティング」を取り入れる企業が増えています。
ただ雑談をするのではなく、部下の悩みやアイデアを引き出す時間として使うことで、部下のやる気や成長につながるのです。


6. OJTやメンター制度との相性

OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)やメンター制度でも、この考え方は活きてきます。
OJTでただ「正解」を伝えるだけでは、部下は「やらされ感」を抱きやすいです。
でも、「どう感じた?」「どう工夫できそう?」と問いかけることで、経験が学びに変わります。

メンター制度も同じです。
年齢や立場が近い人から質問されることで、より本音で考えられるようになるのです。


7. 自分で考える力をどう育てるか

では、具体的にどうすれば「自分で考える力」を育てられるのでしょうか。
答えはシンプルで、「日常的に小さな問いを投げかけること」です。

「今日一番うまくいったことは?」
「逆に改善できるとしたら?」
「もしもう一度やるならどうする?」

こうした問いは一見すると些細ですが、積み重ねることで「自分で振り返り、考える習慣」が身につきます。
つまり、大きな成功体験は小さな問いの積み重ねから始まるのです。


8. リーダー自身が変わる勇気

最後にもう一つ大切な視点を。
部下がなかなか成長しないと感じるとき、それは部下の問題だけではありません。
リーダー自身が「答えを与えるスタイル」に慣れすぎてしまっているのかもしれません。

「自分が変われば、相手も変わる」
これはシンプルですが、深い真実を含んでいます。

9.まとめ

リーダーが答えを与えすぎると、部下は考える力を育めず、やらされ感を抱きやすくなります。
逆に、自分で見つけた答えには強い納得感があり、行動に移すエネルギーが生まれます。

そのために必要なのは「質問型コミュニケーション」です。
リーダーは「答えを与える人」ではなく「答えを引き出す人」。
そう意識することで、部下育成も組織マネジメントも、ぐっと楽になるはずです。

というわけで、もし今「部下がなかなか育たないな…」と感じているなら、まずは自分の接し方を少し変えてみてください。
ほんの小さな問いかけが、相手の成長を大きく後押ししてくれるかもしれませんよ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を!


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