コラムCOLUMN
営業スタッフが変われば組織も変わる
こんにちは、安井です。
今日は「一人の変化から始まるもの」というテーマで書いていきたいと思います。きっと職場で「チームの雰囲気をもっと良くしたいな」とか「みんなが前向きに動ける環境をつくりたい」と思ったことがある方、多いのではないでしょうか。でも、そんな大きな変化って、どうやって起こるのかが分かりにくいですよね。
そこで今回は、先日お話しした営業スタッフの女性の事例をもとに、「一人の変化が組織全体を動かしていく流れ」について、一緒に考えてみたいと思います。
目次
1. 一人の挑戦が空気を変える
よく「組織を変えるのはリーダー次第」と言われます。もちろんリーダーの影響は大きいのですが、実際には一人のメンバーの変化が、チーム全体に良い波紋を広げることがあります。
営業スタッフの彼女は、最初とても不安を抱えていました。「自分にできるのかな」と迷うことも多かったそうです。でも、安心できる場があって、承認される体験を重ねる中で、少しずつ自分のスタイルを見つけていきました。その姿を見て、周囲のメンバーが「あ、挑戦してみてもいいんだ」と感じ始めたのです。
これは、学校の教室でも同じですよね。授業で誰かが手を挙げると、「あ、発言しても大丈夫なんだ」と思って、他の人も参加しやすくなる。まさにその現象が、職場でも起きるわけです。
2. 周囲が受ける“安心の影響”
心理学では「心理的安全性」という言葉があります。これは簡単にいうと「ここでなら失敗しても大丈夫だ」と思える状態のことです。心理的安全性があると、人は新しいことに挑戦したり、率直に意見を言ったりできます。
彼女の変化を見たチームメンバーも、少しずつ変わっていきました。「表情が柔らかくなったね」と声をかけたり、「がんばってるな」と感じたり。その結果、「失敗してもそれは学び」とか「まずはやってみよう」という空気がチーム全体に広がっていきました。
よく考えると、これは家庭でも同じです。例えば、親が「失敗しても大丈夫だよ」と言っている家庭と、「絶対に失敗するな」と言う家庭とでは、子どもの行動は大きく変わりますよね。安心感は、人を前に進ませる力になるんです。
3. 承認が文化になると
次に広がったのは「承認の文化」でした。リーダーが強みにフォーカスして承認の言葉をかけると、それが自然とメンバー同士にも伝わっていきます。
「その視点いいね!」とか「すごく助かったよ!」といった言葉が、日常的に飛び交うようになったのです。承認は特別なイベントではなく、日常会話の一部になっていきます。
ここで面白いのは、人は「やってもらって嬉しかったこと」を自然と誰かに返す生き物だということです。コンビニで「ありがとうございます」と言われたら、自分も「ありがとう」と返したくなるのと同じで、承認の言葉は伝染していきます。
ただ、ここで注意したいのは「形だけの承認」にならないことです。「とりあえず褒めとけばいいでしょ」という雰囲気が出ると、逆に白々しくなってしまいます。大切なのは、その人の行動や考えに本当に目を向けて、心からの言葉を届けることなんです。
4. 承認がもたらすチームの力
では、承認が文化になると何が起こるのでしょうか。答えはシンプルで、「自分で考えるメンバーが増える」ということです。
承認されると、人は「もっと工夫してみよう」と思えます。結果、チャレンジの数が増えて、自然とチーム全体のアイデアや取り組みが豊かになります。逆に、否定ばかりの環境だと「どうせ何をやってもダメ」と考えて、行動が縮こまってしまいます。
安心 → 承認 → 自分で考える。このサイクルが回り出すと、チームは一気に活性化します。まるで自転車に乗れるようになった子どもが、補助輪を外してどんどん遠くに走っていくようなものです。
5. 組織全体の成果につながる
最初に変わったのは、一人の営業スタッフでした。でも、その変化は安心を生み、承認を広げ、やがてチームの文化になりました。そして最終的には、組織全体の成果につながったのです。
ここで大切なのは「大きな変化は一気にやってくるのではなく、小さな変化が積み重なっていく」ということです。だからこそ、まずは目の前の一人に寄り添うことが、結果として組織全体を変えていく力になるのだと思います。
6. 私の考える“変化の本質”
私は「変化」という言葉を聞くと、つい「何か大きな改革をしなきゃ」と考えてしまいます。でも実際は、一人の笑顔や、一つの小さな挑戦が、大きなうねりの始まりになるのだと思います。
つまり、変化の本質は「特別な誰かがやること」ではなく「誰にでもできること」なんです。今日、同僚に「ありがとう」と声をかける。それだけでも十分な一歩です。
とはいえ、すぐに結果が出るわけではありません。だからこそ「続けること」が大切です。小さな積み重ねが、気づいたら大きな流れになっている。そんな変化を、これからも信じていたいと思います。
まとめ
今日は「一人の変化から始まるもの」についてお話ししました。
・一人の挑戦がチームの空気を変えること ・安心感が周囲に影響を与えること ・承認が文化になると自然と広がること ・小さな積み重ねが組織全体の成果につながること
こうした流れを見ていくと、変化は決して遠い存在ではなく、すぐそばにあるのだと分かります。
というわけで、私たち一人ひとりの小さな行動が、組織を動かしていく力になるのだと思います。あなたの「ありがとう」や「その視点いいね!」が、実は組織を変える最初の一歩になるかもしれませんよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を!
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