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人を育てるためにリーダーが明日からできる小さな一歩

yasui



こんにちは、安井です。

今日は「育成の第一歩は承認から」というテーマでお話ししていきたいと思います。きっと「若手をどう育てたらいいのか分からない」「女性スタッフの力をもっと引き出したいけれど、どう接すればいいのか迷う」というリーダーの方、多いのではないでしょうか。

よく耳にするのは「最近の若者は根気がない」とか「やっぱり女性はこういう部分が難しい」といった声です。でも、それを言っていても何も変わりませんし、むしろ距離が広がってしまうこともあります。では、そんな悩みを持つリーダーが、明日からできる第一歩とは何か。その答えは、とてもシンプルで「承認すること」なんです。


目次

1. 承認は成果だけじゃない

「承認」と聞くと、多くの方は「成果をほめること」と考えがちです。もちろん成果を認めるのは大切です。ただし、若手や女性の成長を本気でサポートしたいと思うなら、それだけでは足りないのです。

例えば、あるスタッフが丁寧に資料を準備していたとします。結果として商談がうまくいかなかったとしても、その準備のプロセスは確かに努力の跡です。そこに対して「準備を丁寧にしていたね」と声をかける。それが承認です。

あるいは、お客様の話をしっかり聞いていた場面を見たら「よく聴けていたね」と言ってあげる。成果ではなく姿勢や工夫に光を当てることで、その人は「自分をちゃんと見てくれている」と感じるのです。

これは子どもの育児でも同じです。テストで100点を取ったことだけを褒めるよりも、「勉強をコツコツ続けたこと」を認めてあげる方が、本人の自信につながります。大人になっても、これは変わりません。


2. “見てもらえている”という安心感

人が力を発揮できるのは「自分を見てもらえている」と実感できるときです。これが心理的安全性の基盤になります。心理的安全性とは、簡単に言えば「ここにいて大丈夫」「挑戦しても受け入れてもらえる」という安心感です。

リーダーが日常の小さな行動に目を向けて「いいね」と伝えるだけで、メンバーは「自分を気にかけてくれている」と感じます。そして、その安心感が「もっと挑戦してみよう」というエネルギーに変わっていくのです。

逆に、「成果だけを見られている」と感じると、人は失敗を恐れてしまいます。「どうせ評価されないなら頑張っても意味がない」と心のブレーキを踏んでしまうこともあります。承認は、そのブレーキを外すためのカギなんです。


3. 承認が広げるポジティブサイクル

小さな承認が積み重なると、チーム全体の雰囲気が変わります。誰かが「ありがとう」と言われるのを見た別のメンバーが、「自分も頑張ってみよう」と思うようになる。承認は空気のようにチームに広がっていくのです。

例えば、サッカーチームで監督が「ナイスプレー!」と声をかけると、選手同士でも自然に「いい動きだったね」と言い合うようになります。職場も同じで、リーダーが小さな承認を続けることで、メンバー同士の承認文化が育っていきます。

このサイクルが回り出すと、チームのモチベーションは自然と上がります。承認は、単なる「褒め言葉」ではなく、組織文化をつくる種なのです。


4. 明日からできる承認のコツ

「承認」と聞くと、どうしても難しく考えてしまう人がいます。でも実際には、明日からすぐできることなんです。例えば、

・「ありがとう」と一言添える。 ・「今の工夫、良かったね」と伝える。 ・「あなたのその姿勢、助かったよ」と感謝を言葉にする。

たったこれだけで、相手の表情は驚くほど変わります。特に若手や女性にとって「見てもらえている」という感覚は、大きな安心につながります。そして、その安心が自信になり、さらに成果を生み出す行動へとつながっていくのです。

承認は一度きりでは意味がありません。小さな承認を「毎日ひとつ」意識してみること。これを続けるだけで、チームの空気は着実に変わっていきます。


5. 育成の第一歩は小さな習慣から

大きな改革をしようとすると、多くの人は疲れてしまいます。でも「今日ひとつ承認する」という小さな習慣なら、無理なく続けられます。続けることこそが、育成の土台をつくるんです。

「リーダーシップ」というと難しい理論を考えがちですが、実は最初の一歩はとてもシンプルです。相手の小さな努力や姿勢に気づいて「いいね」と伝えること。これだけで人は変わり、チームも変わっていきます。


まとめ

今日は「育成の第一歩は承認から」というテーマでお話ししました。

・承認は成果だけでなく、プロセスや姿勢に向けることが大切 ・“見てもらえている”という安心感が、挑戦のエネルギーになる ・小さな承認がチーム文化をつくり、モチベーションを高める ・承認は難しいことではなく、明日からすぐにできる習慣

というわけで、リーダーができる小さな一歩は「承認」からです。あなたの「ありがとう」や「よくやったね」という一言が、メンバーの力を引き出し、組織全体を前に進める最初のきっかけになるのだと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を!


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