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予想外の出来事から見える、承認と質問の大切さ
こんにちは、安井です。
今日はちょっと意外なエピソードからお話を始めたいと思います。テーマは「予想外の出来事から見える、承認と質問の大切さ」です。
さて、先日うちの妻が釣りに行ったんですね。最近はすっかりハマっているようで、時間があると山下公園にふらっと出かけています。で、その日も「ちょっと釣ってくるね」と軽い感じで出ていったのですが……帰ってきたらびっくり!
なんと 約150匹ものイワシ を釣ってきたんです。
目次
- 1. 150匹のイワシと僕の葛藤
- 2. 「なぜそんなに釣ったの?」はNG?
- 3. 真実は「アジを釣りたかった」
- 4. 思い込みが招くコミュニケーションのズレ
- 5. 承認と質問をセットにする
- 6. 遊びながら“消化”する学び
- 7. まとめ:思い込みを外して、体感しよう
1. 150匹のイワシと僕の葛藤
イワシといっても「カタクチイワシ」という小さな種類です。大漁といえば大漁ですが、その数を聞いた瞬間、僕の頭に浮かんだのは「処理が大変そうだなぁ」という現実的な問題でした。
魚をさばいたことがある方ならわかると思うのですが、小さな魚ほど下処理の手間がかかります。しかも150匹となると、もう気が遠くなるレベルです。
ただ、その日は僕も仕事が目一杯で手伝えず…。夜中23時すぎにようやく一口いただけたのですが、これが本当に美味しくてありがたかったんです。
「いやぁ、やっぱり釣りたては格別だなぁ」と思いながらも、心のどこかで「なぜ150匹も?」という疑問が渦巻いていました。
2. 「なぜそんなに釣ったの?」はNG?
ここでちょっと質問です。もしあなたが同じ状況だったら、奥さんや友人にどんな言葉をかけますか?
-
「大変なのに、なんでそんなに釣ったの?」
-
「すごい大漁だね! でも処理大変じゃない?」
-
「楽しいから釣ったんでしょ?」
どれも自然に出てきそうな言葉ですよね。でも、よく考えるとちょっと危険です。
「なんでそんなに?」と聞くと、責めているように聞こえるかもしれません。
「楽しいからでしょ?」と決めつけると、相手の気持ちを勝手に解釈してしまいます。
僕もつい思い込みで「楽しいから釣ったんだよね」と言ってしまったのですが、妻の答えは意外でした。
3. 真実は「アジを釣りたかった」
妻が言ったのは「アジを釣りたかったんだ」という一言でした。
実はその少し前、僕がアジを釣りたくて何度か挑戦していたのですが、なんと0匹…。そのことを妻も知っていたので、「よし、アジを釣ってやろう!」と思ってくれていたんです。
結果的にアジは3匹だけ。でも、その挑戦の副産物として150匹のイワシが釣れた、というわけでした。
ここで僕はハッとしました。勝手な思い込みで「楽しいからでしょ」と片づけてしまっていたけれど、妻には妻なりの背景や想いがあったんです。
4. 思い込みが招くコミュニケーションのズレ
この出来事から学んだのは、「思い込みはコミュニケーションをズラす」ということです。
相手の行動を自分の解釈で説明してしまうと、せっかくの思いや背景を見逃してしまいます。大切なのは「決めつけ」ではなく「質問」です。
「どうしてそんなに釣ったの?」とフラットに聞けば、相手はきっと本当の理由を話してくれるはずです。
もちろん聞き方もポイントです。「なんでそんなに?」と強い口調だと責めているように聞こえます。でも「どうしてそこまで頑張ったの?」と柔らかく聞けば、自然と会話が広がります。
5. 承認と質問をセットにする
ここで大事なのは、質問と同時に承認を添えることです。
例えば、妻に「そんなにたくさん釣るなんてすごいね。その上で、どうしてそこまで頑張ったの?」と聞けば、承認と質問がうまく循環します。
承認で相手を安心させ、質問で相手の本音を引き出す。この循環があると、会話はポジティブに深まっていきます。
逆に承認が抜けると、質問が尋問のようになってしまいがちです。「なんで?」とだけ言われると、ちょっと答えにくいですよね。
6. 遊びながら“消化”する学び
この「承認+質問」の感覚は、頭で理解するだけではなかなか身につきません。だからこそ体験が大切です。
ここで役立つのがカードゲーム『承認寺拳法アチョー!』です。名前はユーモラスですが、中身はしっかり。承認の言葉が書かれたカードを使って遊ぶうちに、自然と承認のバリエーションが増えていきます。
さらに、質問を組み合わせるルールになっているので、「承認と質問の循環」を遊びながら体感できます。知識を頭に詰め込むのではなく、ゲームを通じて「腑に落ちる」感覚を得られるんです。
これはまさに、妻のイワシ釣りから僕が学んだことと同じです。人は体験してこそ、本当に理解できるのだと思います。
7. まとめ:思い込みを外して、体感しよう
今回のエピソードから学んだことはシンプルです。
-
相手を思い込みで決めつけないこと
-
まずは承認して、安心感を与えること
-
その上でフラットに質問すること
-
そして「体感」を通して学ぶこと
承認と質問は、相手との信頼関係を深める強力なツールです。ただ、それを「知っている」だけでは十分ではなく、実際に体験してこそ腑に落ちます。
というわけで、釣りの話から承認と質問の大切さにたどり着きました。もし「なんでそうしたの?」と聞きたくなる場面があったら、まずは一呼吸おいて「すごいね」と承認を添えてみてください。きっと会話が変わるはずです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、良い一日を!
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